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この新月期は先日21日に撮りに行ってきました。 先月の新月期に実戦投入した60Dのフラット画像が正確には合っていないなど幾つかの問題は忙しさに紛れて何も解決しないままなのでこの写真も色ムラや輝度ムラが残ってます(^_^;) そのため作品用の撮影はちょっと気が引け、その代わりに私にとっては何年来かの一番撮りたい対象であったこの星雲の試写をしてきました。 なぜ試写かというと、淡すぎてあまりにマイナーで普通の星図には載っていないため、正確な位置や拡
いろんな人のブログを覗いて時折見つけていたのですが、やはり難易度は高いのですね… それにしても330㎜で全景が写らないとはかなり大きい星雲なのですね。それでおいて淡いとなるとモザイクするしかなくなりますね^^; なんとなくこういった広がりを持つ星雲は個人的に好きですのでいつかは撮ってみたいですね^^
2011年11月24日18時44分
此花さん、この星雲ご存じでしたか(^^ゞ そう、天文系ブログでも時々撮っている方はおられますね(^。^) 全体を撮れるとすごく個性的で綺麗な星雲なので、やはり狙いたい人は多いと思います(^^ゞ しかしたいていはHαフィルターを使ったモノクロや、あるいは冷却CCDカメラに何種類かのフィルターを使ってRGB合成したり、逆に明るいカメラレンズにR64のようなフィルターを使った画像を合成したりと、デジカメのカラー一発撮りの写真は実はそうはありません。 まあ星雲そのものの難易度は最高難度の特Aクラスとまではいかず、私がここで他に上げている写真の多くがCクラスくらいとすれば、まあAマイナスくらいではあるんですが、モザイクが必要となると話がいきなり難しくなり、確実に特Aクラスの難物になります(^_^;) 露出が4時間という時点で撮り始めと撮り終わりではバックグラウンドのカブリの傾きが相当違い、それを平坦にする技術だけでも難しいですが、しかもそれを条件の違う別の夜に撮った2枚やって繋げたときにそのつなぎ目が分からないような補正などというのは、もうほとんど人間業ではありません(^_^;) それ以前に4時間続けて条件の良い天頂付近で撮り続けるチャンスそのものもシーズンの間にいったい何度巡り会えるかと考えると、おそらくこの冬だけで撮りきることは不可能ですね(^_^;) フルサイズの冷却IR改造機でも持っていれば話はまた別ですが、私の機材ではまさに限界ギリギリというか超えているというか、そういう対象で、でもそれを超えてでも撮ってみたい、私にとっては一つの憧れでもあるわけです(^◇^;) 天文誌の常連さんは、普通一晩に1作品くらいが平均的と思われ、実はこのくらいの露出時間は驚くにあたらないわけですが、こういう後処理の難しさは写真を見るだけではなかなか分からず、ますますああいう人達はすごいと思いますね(^_^;)
2011年11月24日20時45分
全景ってどんなのだろう? 不思議な美しさのある星雲ですね。 これが、太古にからあり今も形を残してるってのが すごく不思議です。 ロマンを掻き立てられる作品です。 アップしていただきありがとうございます。
2011年11月24日21時41分
todohLXさん、ありがとうございます(^^ゞ 全景はね~ もっとコントラストを上げられるとまるで繊細なチェーンが丸く重なり合ったような、あるいは透明な泡が全体に丸く重なり合ったような、他に類を見ない不思議な造形で、遠い昔にこの中心で爆発した超新星から吹き飛ばされたガスが、いったいどうやればこういう形に広がるのか、想像もつかない美しさなんですよ(^。^) 色彩には乏しい感がありますが、その繊細さという面では多くの星雲の中でも個人的にはトップクラスの美しさと思ってます(^^ゞ いつかそれを見てもらえるときが来れば良いんですが(^_^;) 現実として客観的に考えると、専門的なことは省きますが問題がありすぎて、こればかりは次に撮ってきますとはとてもいえない遠い存在です(^_^;)
2011年11月24日22時44分
オイさん、ありがとうございます(^^ゞ そうなんです、肉眼では見ることが出来ず、写真に撮って初めてその存在を感じることの出来る淡い世界が宇宙にはたくさん広がってるんです(^^ゞ その中で1時間程度の露出と基本的な後処理だけで見れるような明るい対象は実は一部分で、多くは一緒に写り込んでしまうあらゆるノイズをそぎ落としそぎ落とし、ギリギリまで純粋な、あるがままの光のみ取り出したときに初めて浮かび上がってきてくれます(^^ゞ これこそが天体写真にのめり込む人達が求める世界であり、そして私が出来ればそういう造形を知らない多くの人達に見てもらいたいと思う姿なわけです(^_^;)
2011年11月24日22時51分
sai2000さん、ありがとうございます(^^ゞ 見てはいけないものですか(^○^) まったく、知らなければこんな無謀な事しないですみましたし、ここで見てもらう分にはまだまだ他にも1~2時間の1枚撮りで十分魅力的な星雲も幾つもあるんですが(^_^;) その上時期的にもオリオン周辺を撮れる短いシーズンなのにいったい何をやっているのかと実は自問自答も(^_^;) まあそれでも私の根っこはやはり自分が美しいと思うものを美しいままに撮りたいということですから、知ってしまった以上は避けては通れなくなってしまってます(^_^;) 最初に広角で撮ったぎょしゃ座の写真にその一片が写っていたのを含めれば、実は今まですでにカメラレンズで3回撮ってます(^◇^;) もうまったく納得出来ない写りばかりで、カメラレンズや標準的な光害カットフィルターでは歯が立たない相手と分かってついにせっかく一晩の晴れ間を目の前にオリオン座を見ながらずっとこれを撮ってしまい、やはり望遠鏡とV4というこれのために買ったようなフィルターの威力でギリギリここまで浮かび上がったのがうれしくて、試写などと表題を付けて上げてしまいました(^◇^;)
2011年11月25日01時59分
コメントありがとうございました! アドバイスをいただいたので、 どんな写真をアップされてる方なのかな~と思っておじゃましてみれば! なんというかもうスゴイの一言ですね(@_@) このような綺麗な写真をいつか撮ってみたいものです^^
2011年11月25日23時34分
skbさん、ありがとうございます(^^ゞ 天体写真にもいろんなジャンルがあり、いろんな撮り方があります。 私は星雲写真がメインで月や惑星は撮りませんし、そういう機材も今では持っていませんが、その昔初めての望遠鏡で一番楽しめたのはやはり月や木星、土星でしたし、今でもたまに初めての人達の観望の手助けなどするとき入れるのはやはりそういう対象が多いです(^。^) それがもう望遠鏡まで使って撮られるところまで来れば立派に天体写真を撮っておられるわけで、これからもご自分の綺麗と思う対象を綺麗に撮れたらまた是非上げて見せて下さい(^^ゞ
2011年11月26日00時49分
コメントはありがとうございました^^ 最近になって夜の写真にも興味が出てきました。 車がないのでなかなか都会の夜空から離れられませんが、 いずれ人の目に見えないきれいな夜空を切り取ってみたいものです。
2011年11月26日01時01分
よぅさん、ありがとうございます(^^ゞ 昨今の比較明合成写真の流行は、元はといえば都会からでも星の日周運動が撮れる、というところから始まったんです(^。^) おそらく4~5年前でしょうか、プロカメラマンである東さんという方がデジタルで長時間露出と同じ効果のある合成から思いつかれ、大都会中心部のビル群の上など星が動いていく写真を天文誌などに続けて発表されてから注目を集めたんです。 フィルムにおける長時間露出の代替手法というだけでなく、フィルムでは出来なかったデジタルならではのそういう描写が今の比較明の流行につながっているわけで、逆に最近では星だけしか写っていない日周運動写真は寂しく感じるくらいです(^◇^;) 都市部に住んでいる人にとって、車があっても何時間もかけて美しい星空に会いに行くことは大変なことですが、都市部からでも前景になる対象を探すことできっと他にはない星の写真はまだまだ撮れると思いますので、がんばってみて下さい(^^ゞ ちなみにその方は新宿や渋谷のど真ん中などでも何時間もかけて日周運動写真を撮っておられますが、最初はやはり三脚やカメラをチェーンでガードレールなどに固定して撮ってたそうです(^◇^;)
2011年11月26日04時07分
お邪魔します 何かの 心臓のようですね こんな光が 宇宙にはあるのですか 自分で撮影したくなります いろいろな星の様子を見させていただき 星の写真を ちょっと集中して撮影してみたくなりました その日に向け勉強させていただきます
2011年11月27日14時36分
愛がすべてさん、ようこそです(^^ゞ 心臓のようですか(‥;) 確かにそういわれれば色といい形といい、初めて聞く新解釈ですが、まさにそのようにも見えますね(‥;) 明るい星雲の多くにはそういう見た目の感じで愛称が付いているんですが、この星雲はちょっと暗く淡すぎて誰にでも撮れるというものではないので、今まで何らかの愛称を聞いたことがありませんでした(^_^;) 私の写真の多くは赤道儀を使った天体写真として撮ったもので、固定撮影での作例はあまりありませんが、何かの参考になればとは思って最後に必ず撮影設定は書いてありますので、それが少しでも役に立てば幸いです(^^ゞ
2011年11月27日16時03分
キャプション読んで、よくわかりました。 自分は全く知らなかったです・・・ 正直天体の詳しいことは全然わかってないので、まだまだ勉強です。 とりあえず今年は有名なとこを撮っていこうと思います。
2011年11月28日11時21分
PQさん、ありがとうございます(^^ゞ 普通は知っている人の方が珍しいんですよ(^◇^;) 天体写真をやる人でも実際撮る人はごく一部だと思います(^_^;) それこそこれは天文誌常連さんクラスの狙う対象なんです(^_^;) それは、撮影と後処理が不可分なこの世界においては、撮ることも冷却機でないと厳しいですし、ましてや後処理となるとカブリ補正やマスク処理など、よほどの技術を持っていないと正直なところ綺麗に仕上げることは出来ません(^_^;) そういう意味で、私にとっては次のチャレンジ対象として、機材は使いこなせているか、後処理の技術はそれなりにちゃんと上がっているか、今の自分を確認する上でも重要なものなんです(^_^;) 勿論私だって最初から出来たわけではありませんし、ましてや機材やソフトを揃えただけで出来るわけもありません。 なんでもそうですが、この世界も経験や試行錯誤に費やす時間は不可欠であり、しかもそれが月や天気のおかげで遅々として進まないというもどかしさにさいなまれる、ほんとに何年かかれば思うような写真を撮り、仕上げられるのか分からない、まさに一生ものの趣味ですので、まずは有名どころをしっかりものにして下さい(^。^) それだって実は何年かかるか分からなかったりしますので(^◇^;)
2011年11月28日13時46分
takuro.n さんの説明を見ても、全然解らないんですが・・・(^_^;) とてもロマンは感じましたね~。 あ、お久しぶりです! カラーで捉えたいという信念みたいなもの、素晴らしいじゃないですか! 素人の僕らが見たら、とっても綺麗な作品ですよ。(^^) 僕らが撮ってるような風景写真とは、全く異質な性質だと思いますし 撮ろうと思って簡単に撮れるようなものではないでしょうし。 ナイスな一枚です!
2011年11月29日19時14分
Em7さん、ありがとうございます(^^ゞ そうですよね(^_^;) 普通にカメラを使っておられる大多数の方からすれば、いきなりこれは3時間露出ですなんていわれてもなんのこっちゃら、ましてやそれでこうやって画像は出しているのに完成するかどうかも分からないなんて意味不明でしょうね(^◇^;) 私も出来るだけそういう方にも雰囲気の一端なりと感じてもらえるような書き方を意識してはいるんですが、さすがに今回の写真は今までとはレベルが違いすぎたんですが、それもこうやって1枚の写真として出してしまえば見てもらう方にとっては他の写真と同じ1枚ですよね(^_^;) 私の写真を見る目はどうしても天体写真というフィルターを通してしまってますので、他に普通に星景写真をとか、気楽に試しに星をとかって思って撮っておられる人のところでまで、ピントが、とか、カラーバランスが、とか、フィルターが、とか、ついつい書いてしまって実はあちこちで顰蹙買ってると思います(^_^;) そういうことも時々思い出して気をつけるように思ってはいるんですが、自分の好きなことだと見せてもらったりコメント書いたりしているうちについつい力が入ってしまって(^_^;) これからはより分かりやすいキャプションなど心がけたいですが、気合いが入ってしまうとダメなんですよね~_| ̄|○
2011年11月30日03時45分
takuro.nさん、こんにちは。 ものすごい前にアップされたものへのコメントお許しください。 ちょっと前からこのレムナント素敵だな撮ってみたい~と思っていました。 赤道儀も買ったことだしと、もしかしてtakuro.nさん撮られているかもと過去画像をあさってしまって見つけました。(笑) takuro.nさんをもってしても難物なのですね。 改造もしてない私のカメラでは無理そうですね。。 スパゲッティ星雲とも呼ばれてるなんて知ったんですけど、今の機材でスパゲッティ一本でも写せないかと、今懸案のオートガイダーが整ったら、今冬当たって砕ける所存です。(笑)
2014年12月13日13時05分
はな子さん、レムナントに目を付けるとは通な(^○^) でもこれは難しいですよ~(^◇^;) 赤い星雲撮るにはまず改造、次に光害カット系のフィルターをだんだん強いものにしていくという方法があります。 光害カットフィルターというのはナトリウム灯や白熱灯などの波長をカットすることでバックグラウンドが明るくなるのを防ぎ、その分長く露出することで淡い赤をより多く露光しようというものです。 トータルでどれだけ露光したかは輝度ヒストグラムの山の頂点が左右どこらへんにあるかを見るわけですが、単純な話無改造と改造機では同じ輝度になるよう撮っても3倍くらい違うと思って間違いないです。 そこで光害カットフィルターの中でまずは一番弱いLPS-P2、最近だとD1などというものを使ってみると、輝度を同じくらいに撮ろうと思うとだいたい1.5~2倍くらいの露出をかけれます。 これは逆に言えば他の光は同じまま赤い星雲だけ1.5~2倍よく写るということになります。 でもこのフィルターではこれはほとんど写ってこないんです。 そこでこの写真ではV4というもう赤以外、近赤外線域以外はほとんどカットしてしまうようなフィルターを使い、これだとフィルター無しに比べて3倍以上露出かけてやっと輝度的に同じくらい、つまり赤だけ見ればフィルター無しに比べて3倍以上よく写ってるはずなんですが、それでやっとこの程度です(^_^;) ほんとはもう一段強いHαフィルターというものを使うべき領域なんですが、それだとほんとにHα輝線域しか写らず、カラー写真とは呼べずにRだけのモノクロ写真として扱うことになってしまうんです。 私はやはりデジで撮ってる以上カラー写真として扱いたいし処理したいのでそこまでやらなかったわけですが、結果的にこの写りは弱すぎてほんとならこの倍近い露出時間で枚数も倍撮るべきでした。 ほんと難物です(^_^;) しかし、焦点距離が短くなると光や色が凝集して分かりやすくなるということもあります。 200ミリでも枚数徹底的に重ねたら思った以上に出てくるかもしれませんね(^。^)
2014年12月14日02時40分
takuro.n
がりは自分で撮ってみないとはっきりしないからです。 しかし試写なら感度を上げまくって短時間で撮れるかというと、そんな半端な淡さではないわけです。 この写真、V4という光害カットフィルターの中でも現在最も強力なものを使った上で、トータル3時間露出しています。 それを限界を超えて強調してやっとこれだけ浮かび上がりましたが、おかげで拡大するとバックグラウンドはザラザラです。 なぜそんなものが一番撮りたかったかというと、これもとても繊細で美しい星雲なのと、もう一つはこの淡さになると私の機材的には限界に挑戦するような対象だからです。 何年か前に広角でぎょしゃ座を撮ったときにその脇に何か赤いものが微かに写っていました。 何か調べるとこれだったわけで、じつはそれから200ミリカメラレンズで2時間露出など試写してきたんですが、それではこの繊細さが写し出せず、いつかは直焦点でと思ってフィルターも用意してあったわけです。 そして今回やっとまともに露出をかけて試写した結果がこれですが、想像していた中心はやはりずれてましたし、星雲そのものはまだ上と左右に拡がりがあり、2枚のモザイクでないと全体をカバー出来ないことも分かり、その上3時間露出でも足りずに最低4時間は必要らしいこともはっきりしました。 1枚4時間の2枚モザイクとなると計8時間。 物理的に一晩で撮れるわけもなく、1枚4時間でさえそれだけ晴れ続けてくれる日など滅多に無く、他にも4時間の日周運動を考えると光害にかかるような所でも撮れず、赤道儀の特性である対象が東から西に移ってきたときの使い勝手など、その他諸々問題山積みで、いったいいつ出来上がるのか、そもそも完成させることが出来るのかどうかも分からない、下手すると何年がかりの撮影になる対象だなということだけがよく分かってしまいました。 天体写真のベテランはこんなことはよく分かっていて、普通このような対象を撮るときはHα輝線域用のフィルターを使ってもう少しだけ簡単に撮るんですが、それだとこれよりクッキリした写りながらモノクロになり、私としてはなんとかデジ1でカラーで撮りたいわけです。 実はこの写真だけでもデジ1でここまで写した写真は滅多に無いので、試写ながら上げてみたわけですが、これにこだわっていると他のものが撮れなくなります。 まだここに上げていない美しい星雲は幾らもあり、月1回あるかどうかのチャンスをどう使うかも難しいところです(^_^;) FSQ-85EDレデューサ焦点330ミリF3.9に冷却改造60DとV4フィルターを付け、ISO1600で2011/11/21の23時17分から撮った10分露出18枚を、RAP2、CameraRaw6、StellaImage、PhotoshopCS5と通して処理。
2011年11月24日14時27分