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オメガ星雲

オメガ星雲

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    遅くなりましたが、17日に撮ってきた中でなんとか見てもらえそうな最後の1枚、レデューサ焦点1200ミリでのオメガ星雲、またの名をスワン星雲です(^^ゞ 中央の集光した部分だけ見ると確かに逆さまになった水面を滑る白鳥の姿に見えますし、全体を見るとU字型になったΩのように見えますが、ここは輝度差が激しく、中央部が真っ白に飛んでしまうからと露出を少なくすると白鳥だけになり、周りも出したいと長くすると真ん中が飛んでしまったΩにと難しく、短時間で赤の写りを良くしようと光害カットフィルターを使うと淡く周りを取り巻い

    コメント20件

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    takuro.n

    ている青い青雲が出てきません。 このように撮り甲斐のあるところと知ってはいましたが、今まで使っていた短焦点で撮るには小さく、このくらいの焦点距離が欲しかったのが新しい鏡筒導入の一番の理由でしたので、今回は気合いを入れてフィルター無しの3段階露出で撮ってきてありました。 じつは撮ったのはこれだけではなく、このすぐそばにあるワシ星雲も撮ってあったんですが、帰ってきてデータを見て愕然。 この日は最初からこの二つを撮るつもりで、時間的に仕方なく先に撮ったワシ星雲は試験のつもりもあって正中越えでやってみたところ、なんと正中越え以降の星像はもう点像とも呼べないくらいメタメタ(‥;) 軽い短焦点では問題無く撮れてましたが、さすがに搭載重量が倍近くなると慣性モーメントも大きくなってバックラッシュの影響も大きいようで、バランスをもっと詰めてもどうにもならないかもしれず、これからは撮影対象を選ぶのも気をつけなければなりません(^_^;) そしてそれ以上に驚いたのは、なんとRGBが一箇所に結像していない_| ̄|○ 最初はレデューサが原因の倍率色周差かと思ったんですが、それにしてははっきりRGB各像がずれてるわりにはそれぞれの大きさはほぼ同じ。 色々考えて思い当たったのはレデューサを付けるに当たって強く締め付けすぎた事によるレンズのひずみ(^_^;) このレデューサ、アイピースと同じように2インチスリーブに差し込み締め込んで付けるんですが、さらにその先に5センチほどの延長筒をつけた先にカメラをつけるという、えらくレデューサ本体に負荷のかかる、撮影派としてはどうしてもスケアリングエラーが気に掛かる仕組みで、今回は光軸が歪まないようにと思って強く締め付けすぎ、逆にレンズがちょっとひずんでしまったのかなと思われ、これも次回また試さなくてはなりません(^_^;) 他にも星像がやはりボッテリしており、今回は温度順応に問題があったとは思われず、これは機材が大きくなって風の影響などでガイド精度が落ちているせいもありそうですが、一番大きいのはやはりピント精度そのものと思うようになりました。 この鏡筒に付いてくる接眼部が弱いのはもう周知のことですが、私のカメラの重さでもドローチューブにかかるテンションを緩くしておくと滑り落ちてしまい、そうならないくらい締めておくとせっかくデュアルスピードになっている微調整ノブではスムースな調整が出来ません。 ピントに自信が持てないのでは話にならないので、この接眼部はやはりもっと良いものと交換する必要がありそうです(>_<) まあそんなこんなでこの写真もコンポジット段階での調整に手間取りましたが、フラットは結構うまく決まってくれ、それ以降カブリ補正も比較的簡単でしたし、最後の強調処理は久しぶりの散光星雲を楽しめましたが、さてここに上げてみて中心部の構造や周りの淡い青い星雲部分がちゃんと見てもらえるかどうか(^_^;) GS-200RCレデューサ焦点1200ミリF6にAstro60Dをつけ、ISO1600で2012/7/17の23時35分から撮った6分露出8枚、3分露出4枚、90秒露出4枚の計16枚を、RAP2、CameraRaw6、StellaImage、PhotoshopCS5と通して処理。

    2012年07月28日10時14分

    yoshimpc

    yoshimpc

    どひゃー。あんまりすごいので職場から仕事の合間を縫って書き込みです。 自分のものとは雲泥の差で、なるほど。本当はこういう姿だったのね、と初めて 理解しました。粉砂糖のような星像、透明感のあるガスなど、本当にきれい ですね。自分が撮ったばかりだと、凄さがわかりやすいです。 このレベルは機材も含めて当然無理ですが、少しでも近づけるよう がんばろうかと。。  ところで例のレデューサー、売り切れてまして、メーカー在庫もなく 次期出荷未定とのことでしたorz。でも考えてみたらあれを使うという事は 鏡筒も交換になり、ファインダーも取り付かず、出費が凄い事になってしまいそう なのでちょっとほっとしたりして、、。でってわけじゃないんですが、つい ポタ赤と中古のイオス、ポチッちゃいました。何やってんだ自分、、。  わし星雲ももし今後撮影できたら見てみたい!です。

    2012年07月28日13時25分

    MIURA

    MIURA

    おお!凄い! 又兵衛桜のある場所ですね^^ とても難しそうな高度な撮影なのですね・・・ でも魅力的な宇宙を感じられました。ありがとう!

    2012年07月28日12時28分

    此花

    此花

    こうみると凄く繊細な所ですね。 結局7月は天候に恵まれずにいけませんでした… しかもしかも8月になると連日快晴という… そろそろ秋の対象も考えときたいですね。

    2012年07月28日18時53分

    y_numajiri

    y_numajiri

    焦点距離が長い光学系を活かした、迫力のある写真ですね。 シャープな星像と、色鮮やかな星雲の様子が、素晴らしいです。 色々と苦労されているようですが、これだけの成果が得られているのは、さすがですね。 D5100の改造が済んだので、こちらも赤い星雲を狙いたいところですが、天候があまり良くないこともあって、いつ試せるのやらです。

    2012年07月28日21時13分

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    takuro.n

    三浦太一さん、ありがとうございます(^^ゞ 又兵衛桜、よく聞きますが私は最近星の撮影しかせず、ちょっと場所が分からなかったので今検索したら、撮影場所から30分くらい奈良市街に戻ったところ、ちょうど奈良盆地の東の縁くらいなんですね~ 撮影場所はそこからまだ東に里山を入っていったところになります(^^ゞ これは望遠鏡を使った撮影ですので、最近される方が多くなってきたポータブル赤道儀での天の河撮影とはまた違った難しさがありますが、何より大げさな機材を持ち運んで現地で組み上げて毎回同じ精度を出すというのが一番面倒かもです(^◇^;) さすがにこんなことやってる人はここではそんなにはおられませんが、宇宙にもこんな造形や色味があると感じてもらえれば幸いです(^^ゞ

    2012年07月28日21時51分

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    takuro.n

    yoshi-tamさん、ありがとうございます(^^ゞ 最近ちょっと人の写真を見せてもらいに回ってないので今見に行ってきましたが、撮られたんですね~(^。^) まさに中央部の逆スワンがクッキリで、普通はあのくらいの写りが多いと思います。 その部分を飛ばさないようにと思うとどうしても周りのΩ部分を出すには露出不足になるんですよね(^_^;) しかし天体写真では恒星と星雲という元々輝度差がすごく違う対象を一緒に撮るために撮影方法や処理技術もある程度確立されており、今回のように違う露出で段階的に撮っておき、それを後処理時にデジタル現像というものを施すことによってうまく階調の中に収めることが出来ます。 そのために大事なのはやはりある程度の露出をかけて淡い部分を撮れるようになることで、やはり高感度短時間では結局ノイズが乗ってくることもあって効果は思ったほどではなく、この際yoshi-tamさんもオートガイド化されるのがもっと深く楽しむために一番効果的なんではという気がします。 例のレデューサというとすごい方ですよね(^_^;) それがなかったのならなおさらオートガイド化が効果的です。 500ミリくらいの焦点距離というのは、天体写真の世界では結構対象は多いです。 お使いのカメラも改造しなくても赤感度は結構あります。 射手座あたりはじつは星雲一つ一つは結構小さいものが多く、どちらかといえばカメラレンズで天の河ごと撮るのが面白いくらいのところですが、このあたりを撮るのも時期的にはそろそろ終わりで、これから白鳥周辺からカシオペアやケフェウス座にかけて、そして冬の散光星雲群まで、500ミリで長時間露出出来ると一番楽しめる季節が来ますので、一度検討されてはどうでしょうか(^。^) なお、夏のワシ星雲に関しては、おそらくもう来年になると思います(^_^;) 関西は南も北も撮れる撮影地というのが無く、南を撮りに行くともう夜中までの数時間撮ったあとはうまく撮れるものが無くなってしまうんです(^_^;) まあ今回2枚だけガイド出来た写真はあるんですが、これだけで綺麗に仕上げられるとは思えず、触ってもいないです(^_^;)

    2012年07月28日22時25分

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    takuro.n

    此花さん、ありがとうございます(^^ゞ ほんと結構繊細なところですよね~ 実は私も処理してみるまでここまで繊細とは思っておらず、どちらかというとべったり赤く写る星雲も多い中、やはり撮りごたえのあるところだったなと、長焦点鏡を入れてよかったなと報われる思いもしてます(^。^) それにしてもほんと今年は梅雨明けしても全く駄目ですね~(--;) 梅雨明け十日という言葉は天体写真に限った言葉ではないですが、例年この時期は狙い目なんですが(--;) 一般的にいえば確かに毎日晴れてますが・・・ 今日も先ほど帰ってきながら見た月は綺麗にオレンジ色のおぼろ月でした_| ̄|○ しかし撮れても撮れなくても季節は移ろい星座も回転していきますので、確かにもう白鳥からケフェウスあたりの撮影計画を練り、天頂から北にかけて撮れる撮影地に行くことを考えないといけない時期になってきました。 まだ南もまったく撮れなくなるわけではないので後ろ髪引かれるのは毎年のことですが、一晩中たっぷり撮りたいと思うとやはりこれから上がってくる対象に的を絞った方が効率的で、よくいうんですが追いかけるように撮るのではなく迎え撃つように撮るといった感覚は結構的を得てる気がします(^_^;)

    2012年07月28日22時25分

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    takuro.n

    y_numajiriさん、ありがとうございます(^^ゞ 800ミリくらいまでなら結構見ますが、やはり1000ミリオーバーとなると一気に少なくなりますね(^_^;) しかし今回の鏡筒は特に接眼部にほんと手こずらされてます(^_^;) 今まで使っていたのがタカハシの撮影鏡筒だったこともあり、すでに完成されたシステムを買うのがどれほど楽かを今になって嫌というほど(^_^;) 接眼部交換といってもこの鏡筒の接眼部接続ねじは特殊規格のようで、交換されている多くの方がそれぞれに接続アダプターを特注されており、そういうコストまで考えると結局はタカハシ製品を買うのと遜色ない値段になってしまうようで、撮影専用に出来るだけ良いものを組むとそうなるのかと、今更ながら良いシステムというのは意味もなく高いわけではないと感じてます(^_^;) ここまでかかってしまうと逆にもう退却出来ない雰囲気です(^◇^;) これからまだ当分は試験半分の撮影になってしまうでしょうが、少しずつでも改善し、後処理で色々調整しないですむような、単純にカラーバランスを取って強調処理すればすむような、そういう元画像を得られるまであがいてみます(^_^;) そちらもまた一台改造が済んだようでまずは試写という段階でしょうが、ほんとに今年は天気がままなりませんね~ こちらももっと何度も試写を繰り返したいところなれど、毎日午後になると薄雲が張ってしまい、星は見えているのに、月は見えているのに、という生殺し状態が続いてます(^_^;) 今年も暑い夏のようですが、そういう気圧配置の時は空気中の水分量も多いのかもしれませんね(>_<)

    2012年07月28日23時08分

    yoshimpc

    yoshimpc

    こんばんは。お返事ありがとうございます。 例のレデューサーというのは凄くないほうのことだったのですが、今調べてみると逆に F4DGの方が品切れになってますねー。マルチレデューサー、再生産したのですね。  オートガイド、それだけは絶対手を出すまいと思っていた禁断の聖地です。 しかしセレストロンの場合、都合よくnexguideとかいうオートガイダーがあるからやっかいです。。 今はポタ赤買うとかいう散財をしてしまったので無理ですが、いずれ物欲に負けそうな予感もします。 しかしそこまで行ったら完全に底なし沼のような予感もしたりして。

    2012年07月29日01時23分

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    takuro.n

    yoshi-tamさん、レデューサ、逆でしたか(^_^;) それにしても、オートガイドを避けておられるのは腑に落ちません(‥;) 赤道儀はそれだけでは完全な道具ではありませんし、せっかくの実績ある鏡筒も活かせず、現在のカメラのセンサー全てはだいたいISO1600を境にそれ以上の高感度ではノイズが一気に増えてSN比が悪くなるだけでなくラチチュードも狭くなり、これはコンポジットで取り戻すことは出来ません。 つまり、最小限の道具でオートガイドと同じ成果をと追求してもどこまでやっても追いつくことは出来ないわけです。 それが分かってきたから以前は高感度短時間で何十枚もコンポジットすることで美しい写真が出来ないか試していた人達もいなくなってしまったわけですね。 私自身、冷却改造機を使っているのでISO1600を使ってはいますが、これは時間短縮の意味しかなく、少しでも豊かな色味を追求するならISO800を使いたいと最近では常に思ってます。 また、軽い機材しか載せないポータブル赤道儀の方が最初から赤道儀任せのノータッチガイドを前提にしているせいもあって過望遠鏡用の赤道儀よりガイド精度が良いことも多いですが、望遠鏡用の赤道儀は重く大きい機材を載せてガイドしたときにオートガイド信号にしっかり反応して動いてくれるところに意味があり、積載可能重量はそういう能力も表しているわけで、逆に言えばオートガイドしないのなら使う意味半減とさえいえます。 オートガイドは現在の天体写真の世界では最後の聖地ではなく基本と思います。 レデューサを使わないちょっと暗い光学系でも十分使えるようになります。 是非検討されることをお勧めします(^^ゞ

    2012年07月29日09時52分

    Marshall

    Marshall

    おはようございます。 凄いですね! これがオメガ星雲なんですね。 知らない名前が次から次へと勉強になります。 まずは、そこから(星座、星雲の名前)始めないとなんですが・・・ 1200mm APS-Cサイズですよね。 R200SSでも全体像としては写りそうですのでいつかは挑戦したいと思います。 昨日、人間ドック(東京)から戻ってきて夜な夜な水蒸気がわき出てる中撮影に行ってきました。 月明りと、雲で まともなものは撮れませんでしたが、セッティング、使い方の勉強にと思って出かけてきました。 先日からR200SSで撮影に挑戦してますが、やはりガイドカメラの感度が悪く、近くに明るい星がないと使えません。 そこで仕方なくプレートを使ってガイド鏡の方向を変えて明るい星に合わせて撮影してます。 せっかく親子亀スタイルも決まってたのに まあ、しょうがないです。 デジタルCCDカメラ+PC だとファインダーで見るくらい小さな星も見えちゃうんでしょうか? あと、ダークフレームについて、教えてください。 他の人から撮影枚数と同じ枚数用意すると聞きましたが、全部 同条件で時間をかけて撮影するものなのでしょうか? 暇な時でいいですから 少しづつ教えていただけると助かります。 何しろ私の周囲には誰も天体撮影に詳しい方がいないので自己流でサイトを見ながら勉強中です。 今後も体調管理に気を付けながら お手本になる素晴らしい作品をお待ちしてます。

    2012年07月29日11時23分

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    takuro.n

    Marshallさん、ありがとうございます(^^ゞ 人間ドックの精細な結果はまだかも知れませんが、さっそく撮りに出かけられてるということは大きな問題はなさそうだったということでしょうか(^。^) 星座や星雲の名前と場所ですが、私の場合は昔天体観測をしていたのがどこに何があるかという実地での知識にもつながっていて、撮影対象を考えるのになにも苦労はありませんでしたが、全く新しく天体写真の世界に飛び込んできた人達にとってどこにある何を撮ればいいのかは最初の敷居の一つになりますね(^_^;) 昔はそういう写真集なども結構あったんですが、最近こういうマイナーな趣味の世界の活字媒体はとみに少なくなっているように感じます(^_^;) 星座早見盤や星図を見ても載っていないことも多く、最後の頼みは自動導入ということになりますが、それもこれを撮りたいと目標を定めた後の話ですし(^_^;) 結局今はこれもネット検索に頼るのが一番早いでしょうか(^_^;) オートガイダーはやはりちょっと暗いですか。 全く情報のないカメラだったのでどうなることかと思って口径の大きいガイド鏡をお勧めしましたが、それでもガイド星が捕まらないとなるとちょっと問題ですね。 アマチュアの天体写真で一番多い対象になる散光星雲のほとんどは天の河に沿って点在してますので、星が多いところということにもなり、普通はガイド星に困ることはないと思いますが、系外銀河を撮るとなると逆に天の河から離れたところの方が見やすくたくさん対象がありますので、この場合は確かに困る場面が出てきそうです。 私の使っている一世代前のガイドカメラでも露光時間を4秒くらいにすれば8センチガイド鏡で10等以上捉えることが出来ます。 これはアマチュアの使う望遠鏡で見ることが出来る星のほとんどを捉えられるということで、勿論口径の小さいファインダーで見える以上の星を捉えられるということです。 最新のものはもっと感度がよくなっているようで、12~3等級まで捉えることが出来ればほとんどの場合ガイド鏡を動かす必要は無くなると思います。 まあまだ新しい機材に慣れるのも大変な状況でしょうから、当面撮影対象をある程度散光星雲に絞ってガイド星に困らないようにして練習し、慣れてからパソコンも持ち込んでみるのも手かもしれません。 なんせパソコンまで持ち込むと電源問題が生じ、また一段と面倒になりますので(^_^;) ダークフレームですが、ダーク減算はセンサーの通電量と熱状態が同じ時に常に同じように出る固定ノイズを消すためで、だいたいプラスマイナス2度以内のセンサー温度状態で撮らないと固定ノイズが残ったり、逆に引きすぎて黒くボツボツと穴のような汚い状態になりかねません。 センサー温度は当然外気温にも影響されますので、結局当日その場で撮ってくるしかないわけです。 ただ、撮影時の外気温を常に計ってきて家でもその環境を再現出来るなら、冷蔵庫に入れて撮ることも可能ですし、実際カメラにセンサー温度計が付いていてデータとしても残せる天体専用の冷却CCDカメラの場合はそのようにしてダークのライブラリを作ることもあるようですが、普通にデジ1を使う場合はやはり現地で撮ってくるのが確実です。 そしてその枚数ですが、わざわざダーク減算や加算平均コンポジットをする理由がノイズ低減にあることを考えれば、最低ライトフレームの枚数と同じというのが基本です。 ライトフレームに固定ノイズ以外のランダムノイズがあるように、ダークフレームにも当然ランダムノイズが乗っています。 このランダムノイズを打ち消しあわせて低減するために加算平均合成するわけですが、この方法だとモヤモヤしたカラーノイズなどは結構効果的に低減出来ますが、はっきりした輝点暗点ノイズはモヤモヤしたものに比べて低減させにくく、出来れば最初から少ない状態であるに越したことはありません。 例えばダークフレームを1枚にした場合、それに乗っている輝点ノイズはダーク減算によって全てのライトフレームに逆に黒い穴として添加されてしまいますし、暗点ノイズがあった場合は逆に輝点として添加されてしまいます。 これをいくら加算平均合成しても同じ所に輝点暗点ノイズがある以上低減されることはなく、最後まではっきり残ってしまいます。 というわけで、たとえばライトフレームを4枚合成してその分のSN比改善効果を期待するなら、ダークフレームも最初からそれと同じかそれ以上良いSN比にしておくことが必要なわけで、当然枚数を増やせば増やすほど安心ということになります。 なので現実としては撮影したライトフレームの露出と枚数に準じた時間をかけて撮るわけですが、実際には薄明ぎりぎりまでライトフレームを撮っているとダークを撮るのが明るくなってからになり、それだと外気温

    2012年07月29日14時40分

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    takuro.n

    も上がってしまいますしカメラの遮光が完全でない場合はどこからか外光が入ってしまってダークフレームの役割を果たさないことになる場合もあるので、やはり勿体なくても夜の時間のどこかを削って撮っておくしかなく、ましてや何種類ものダークを撮るとなるともう本末転倒になってしまいますので、あらかじめ撮影計画を練るときに出来るだけ同じ感度と露出で撮れる対象をまとめておいて、その日に撮るダークの種類を少なくする工夫も必要ですし、撮影地に雲がかかったときなどなにもせずに晴れ待ちしているのではなく、無駄になるかもしれなくてもその間にダークを撮っておくという機転も大事になります。 とはいえ、私も貴重な晴れの夜にはついつい出来るだけ多くのライトフレームを撮りたく、結局ダークを撮るのが最後の薄明ぎりぎりになるのも珍しくなく、そういう時はライトフレームの半分の枚数ですましてしまうこともままありますが、最低4枚以上あれば等倍で厳密に調べない限りこれで問題が起こることはそんなにはありません(^◇^;) またまた長くなってしまいましたが、昔日本でも天文趣味が盛んで各高校大学に天文部があった時代と違い、今は特に本格的に望遠鏡を使っての撮影になると近場に同好の人がいない方が残念ながら普通です(^_^;) よって自ずから情報交換はネットを通してというのが多いと思いますし、私も知る限りの情報はなんでも出したいと思ってますので、何かあれば何なりと(^^ゞ

    2012年07月29日14時41分

    Marshall

    Marshall

    takuro.n さん、ありがとうございます。m(__)m やはり色々と難しいですね。 昨晩は60Daのほうは早々と切り上げて D800で撮影しました。 その時間を利用して 60Daのダークフレームをたくさん撮ってきました。 D800の分は機材片づけから自宅についてまだしばらく・・・タイマーでセットしてダークを明け方近くまで撮り続けました。 しかし、肝心のライトがイマイチでして(笑) またフラットも撮ってないので周辺減光も目立つようになってます。 サイトで見てこの星を撮ってみたい!と、思っても実際の星、星雲星団の大きさすらわからないので どの程度の焦点距離のレンズまたは鏡筒が必要なのかさえ分かりません。 昨晩の例が子持ち銀河にR200SSで挑戦してファイルを開いて初めて焦点距離の少なさに気が付いた次第です。(笑) 何はともあれ、撮影回数、経験を踏んで素敵な天体写真が撮れるように頑張ります。 今後もよろしくお願いします。m(__)m

    2012年07月29日16時41分

    yoshimpc

    yoshimpc

    たいへん丁寧なお返事ありがとうございます。 オートガイドは言われてみれば何か理由があってさけているという訳ではなく、 赤道儀を買おうかどうしようかと迷っていたときも同じですが、やはり「なんとなく」 敷居が高いような気がしているだけかもしれません。思えば一年前アストロトレーサー が発売されたと聞いて飛びついたのも、それまで実は興味があったのに機材の価格や大きさに 敷居の高さを感じ、無意識のうちにあきらめていたからだと思います。  いずれにせよ基本という事であれば、やはりいつか買う事になると思われます。レデューサーも ですが、、。しかしこれは追い込んでいくと本当に底なし沼ですね。。  しかし考えてみればハマってからまだ一年たってないので、ゆっくりグレードアップしていけたら、、 と思っています。

    2012年07月29日17時13分

    コッペパンチ

    コッペパンチ

    こんなにかっこいい星雲を撮れる人はなかなかいませんよ... 次に取りに行く時は一緒に連れて行って欲しい!

    2012年07月29日22時08分

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    takuro.n

    コッペパンさん、ありがとうございます(^^ゞ しかし私の天体写真技術はトータルしてやっと中級といったところです(^_^;) 天文誌常連さんクラスになると私にはまだまだやっていることそのものが分からない部分もたくさんあるんです(^_^;) なのでせめて基本だけでも丁寧にやろうと常々思ってますが、疲れていたり焦っていたりするとそれすらままならないことも多く、なんでも突き詰めていくと難しいもんですね(^_^;) それに私自身は格好いいわけでもなんでもないですし、撮りに行けば準備中はそれにかかりっきりでいったん連続撮影を始めてしまえばあとは光を出すわけにもいかず振動をたてるわけにもいかず、寝転がったり椅子に腰掛けたりしてただボーッと星空を眺めているだけ(^_^;) きっと呆れられると思います(^◇^;)

    2012年07月30日00時35分

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    takuro.n

    Marshallさん、まあ最初はこの世界ならではの作法ばかりで戸惑われるかもしれませんが、慣れてしまえばどれもルーティンのいつも同じ事の繰り返しにすぎないと分かってきます(^^ゞ 手抜きはいくらでも出来ますが、それは最終的な写真の仕上がりにはっきり現れてしまうこともすぐに見分けることが出来るようになると思います。 私はやる以上は出来る限り一番丁寧な方法を覚え使って、納得のいくまで処理したい方ですし、始められた人へのアドバイスも一番丁寧で確実と思われる方法を書きますので、もうおわかりのごとくいつも長くくどい話になってしまいますし、そのせいで大変に感じられるかもしれませんが、やってみればそんなに大変なことは書いていません(^◇^;) やるべき事は常に丁寧に基本を繰り返すこと、それに尽きます(^^ゞ しかし肝心の焦点距離に合った対象選択は最初は難しいですね。 800ミリ以下となると系外銀河で十分大きく撮れるのはアンドロメダや三角座のM33などほんの幾つかになり、対象のほとんどは散光星雲ということになります。 今では多くの人がStellaNavigatorやTheSkyなどの星図ソフトを使い、それらは焦点距離やセンサーフォーマットによる画角のシミュレーションも出来るようになっているのが便利で、淡いものは載っていないことも多いですが、メジャーな対象はたいていそれを見ることで事前に計画を練ることが出来ますし、ゆくゆくは必要になるものと思いますので、これもまた検討されてはどうでしょうか(^^ゞ ちなみに私はStellaNavigatorを使って家で撮影計画を練ってプリントアウトして行き、現地ではこれで対象を自動導入しています(^。^)

    2012年07月30日01時15分

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    takuro.n

    yoshi-tamさん、確かにやっていれば次から次へと欲しいものは出てきますが、望遠鏡の直焦点写真では鏡筒一本でやっておられる方も大勢おられます(^。^) そして現在の天体写真撮影においてはそのシステムは赤道儀と鏡筒、それにオートガイドシステムで一つの完成型なんです。 昔アマチュア用の赤道儀にまだほとんどモーターなど付いていなかった頃、ガイド撮影はガイド望遠鏡に何十分も付きっきりで覗き込み続け、星が動いていくのを手動で追ってました。 しかしいつの間にか小型でもほとんどの赤道儀にモーターが付くようになってから、手動で動かすためのハンドルが無くなってしまいました。 代わりにコントローラーを使って動かすわけですが、これを手で操作して微妙に星を追い続けるのは結構難しく、また特に寒い時期など長時間微動だに出来ずにアイピースを覗き込み続けるのがあまりに大変な作業だったせいもあり、今ではガイドは自動化するのが普通で赤道儀もそのように作られています。 つまり撮影用途において現在では赤道儀はオートガイド化してやっと完成型なわけです。 そしてお持ちのようなボーグやタカハシの短焦点屈折鏡筒がもてはやされるのは、それが使いやすくて性能も良いからだけではなく、春を除いてはその焦点距離の対象になるものも結構あるからです。 現在お持ちのシステムをオートガイド化するだけでも、他に機材を買い足さなくてもそれなりにたくさんの撮影を楽しむことが出来ると思います(^^ゞ

    2012年07月30日01時31分

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