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彼岸花の下を泳ぐ出目金

彼岸花の下を泳ぐ出目金

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    先日半年ぶりの撮影でもう一枚、直焦点で1枚だけ撮れたものを。 この日は気象情報では黄砂は来ていなかったものの、湿度が高く特に低空は大気減光が強く透明度も落ち、本来ならこの対象を撮るのに適した日ではなかったんですが、久々とあってかアンタレス付近とかこういうごく低空のものか、ちょっと極端なものが撮りたくなってしまいました。 この高度になると見た目にもアンタレス付近から一段は透明度が落ちているのが分かり、光害カットフィルターを付けての撮影になりましたが、さすがにこの大気減光と光害カットフィルターの組み合わせ

    コメント19件

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    takuro.n

    では赤は写るもののそれ以外の色味がほとんど写らず、天の河の縁で星の多いところなのにその色味がほとんど抽出出来なかったのが残念な1枚になってしまいました。 まあちょっとモノトーンっぽい雰囲気になってしまったので、屏風絵といった感じを意識して仕上げてみましたが、左上が彼岸花星雲、右下が出目金星雲、海外では猫の手とか猫の足とか呼ばれる星雲で、彼岸花星雲の下にはちょっと明るい星が縦に並び、まるで茎のように見えたりするのが分かるでしょうか。 この二つの星雲は結構輝度差があり、出目金をクッキリだそうとすると彼岸花がつぶれ、逆に彼岸花の仔細を出そうとすると出目金が薄れといった感じで、難しかったカブリ補正含めて10回以上はやり直した結果ですが、やはり色味に乏しいのはいかんともしがたく、もし低空まで透明度の高い夜に恵まれたら今度はフィルター無しで再挑戦したい対象です。 FSQ-85EDレデューサ焦点330ミリF3.9に冷却改造60DとLPS-P2を付け、ISO1600で2012/5/23の0時40分から撮った7分露出8枚を、RAP2、CameraRaw6、StellaImage、PhotoshopCS5と通して処理。

    2012年05月27日12時25分

    y_numajiri

    y_numajiri

    透明度があまり良くなくても、これだけの写りとは、さすがですね。 低空の天体ですから、富士山五合目など標高が高い場所で撮ったりもしますが、なかなか撮影機会が少ない対象ですね。 私の機材だと、miniBORG45EDIIあたりで撮ることになるので、FSQよりFが暗いのがつらいところです。 でも、D5100を改造したら、狙ってみたい星雲ですね。

    2012年05月27日12時34分

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    takuro.n

    y_numajiriさん、ありがとうございます(^^ゞ 確かにここまで低いと標高の高いところが絶対有利ですが、関西ではそういう場所が無く、一番高いところでも1000メートルちょっとまでしかありませんが、この撮影地の南天の良さと機材に助けられてなんとかといった感じです(^_^;) miniBORGだとF7ですか。 さすがにこの倍以上の露出となると低空だけに位置変化によってカブリも複雑化しますし厳しそうですね(^_^;) この撮影地も南に全く光害が無いわけではなく、西には和歌山市周辺の大きな光害もありますので、ほんとはもっと枚数稼ぎたいところなのを躊躇しているうちに雲が広がってしまったわけですが、さすがにこの枚数では冷却といえどもこの強調度合いには耐えられず、ここに上げた画像でもよく見るとノイズが分かってしまいます(^_^;) ちゃんと撮るにはほんとに機会は少ないですね(^_^;)

    2012年05月27日13時08分

    此花

    此花

    やっぱりこの時期は黄砂やらで低空は厳しいのですね。 島根というか中国地方にはまともに高度のある撮影地はおそらくなく、あっても600~700m程度が限界なので低空の対象は難しいです。 ですがやっぱりこういうところも撮ってみたい気持ちはあるのでまた澄んでるときにでも挑戦してみたいです^^

    2012年05月27日13時21分

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    takuro.n

    此花さん 日本は春から夏にかけてはやはり湿度が高いですし、特に春は春霞などといわれるくらいなわけで、その上黄砂まで来た日には天頂方向に比べてな何倍もの幅でそういう障害を通ってくる低空の対象の写りははっきりと悪くなってしまいます(^_^;) その上低空にそういう粒子が多いと遠くの街灯りがそれに反射して光害カブリまで多くなってしまうなどという弊害付き(>_<) この日は黄砂がなかったからまだマシだったものの、もし予報で黄砂が来ていればそもそも出かけなかったと思います(^◇^;) 気象系のテレビ番組など見ていても日本あたりは年々雲の割合が増えているようですし、地球温暖化に従って黄砂も増えていくようで、日本そのものが天体写真をやるには不利な地理条件下にあるのをひしひしと感じることもありますが、この時期でもほんの数回、梅雨明け十日などといわれるときに素晴らしい透明度に恵まれることがあります。 特に散光星雲の撮影ではシーイングと呼ばれる大気の揺らぎよりも透明度が重要なので、その時期の新月期にはみんな必死で気象情報とにらめっこし、少々無理してでも南の綺麗な所に行こうとがんばることも多いです(^_^;) うまく条件に恵まれれば、このような対象も驚くほど写ってくれたりしますので、梅雨明け十日、これを合い言葉にがんばって下さい(^◇^;)

    2012年05月27日16時31分

    BUGSY

    BUGSY

    光害カットフィルターというものは高感度撮影でも光害をカットする上でかなり効果的なものでしょうか? いつも知識不足な質問ばかりで恐縮です。

    2012年05月28日00時14分

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    takuro.n

    BUGSYさん 光害カットフィルターはごく単純に地上光に多いナトリウム灯あたりの、夜景を撮ると緑色に被る波長あたりを遮断してくれますので、感度や絞り、露出に関係なく効果はあります。 ただ、星景を撮るのに使っているという人の話は聞いたことがありません。 というのは、基本的に偏光フィルターなので入射光の角度によって色ムラが起こり、フルサイズであれば中望遠以下の広角になると補正出来ないような写りになってしまうんです。 それ以外にも露出倍数といってフィルター無しに比べて同じ輝度で撮ろうとすると1.5倍以上の露出が必要になったりもしますし、固定撮影による星景用途では基本的には使わないものと思います。 ちなみに私も広角での星野撮影では一切使っておらず、光害によるカブリを除去したい場合は後処理によってカブリ補正してます(^^ゞ

    2012年05月28日04時26分

    Em7

    Em7

    takuroさんにとっては色々と不満の残る一枚だという事が、文面から判断できますが 僕にとっては何が御不満なのか、全然解りません。(笑) もう子供の頃に読んだ図鑑のまま、そんな一枚、素晴らしいと思います。 赤道儀だけ追加すれば、なんとかお遊びは出来そう・・・という事が解りました。 でも天体望遠鏡にも興味が出てきて・・・・(^_^;) とは言え、実家に帰ってやってみよう!とか思っても、持って帰れ無さそうだし。 しかし動く天体に同期してレンズを一定に向け続けるって、凄い技術だと感心します。(^^)

    2012年05月28日12時46分

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    takuro.n

    Em7さん、ありがとうございます(^^ゞ 自然相手のことなのでそれに不満を言っても始まりませんが、ほんと久しぶりだったのでつい(^◇^;) それにしてもEm7さんもついに赤道儀や望遠鏡ですか(^。^) 現在の星好きさんの中で本格的な観測と呼べるものを行っているのはごく一握りで、残りの大半は撮影派と眼視派にはっきり分かれている場合が多いです。 いずれにしても本格的にやろうとなると金額的にもとんでもないことになりますが、時々星野や星景を撮ろうというくらいならポータブル赤道儀で十二分で、実際私も上げている写真の半分以上はポータブル赤道儀によるものですし、逆に眼視観望となると出来るだけ口径の大きい望遠鏡が欲しくなり、木星や土星を見ようとすると倍率も高くしたくなって赤道儀で追尾しないと難しいですが、空の綺麗な所でなら低倍率で天の河あたりを流して見るだけでも十分美しい対象はたくさんあり、そういう目的のために最近ではドブソニアンという安価な経緯台に口径の大きい反射望遠鏡を載せたシステムを導入される方も多いです。 どのくらいの頻度でこちらに帰ってこられるのか分かりませんが、いずれにしても道具は使ってなんぼですし、星は逃げませんのでご自分の環境に合ったものはなんなのか、ゆっくり考えられて下さい(^^ゞ

    2012年05月28日15時25分

    Mt.D

    Mt.D

    takuro.nさん、初めまして。 デジカメは赤があまり写らないと聞いたことがありますが、 見事な写真ですね。綺麗です。 素人発言で申し訳ありません。

    2012年05月28日19時45分

    ま~坊

    ま~坊

    はじめまして こんばんわ こんな美しい写真が撮れるのですね。 宇宙に興味があるので、おじゃましております。 金環日食に触発されて、撮ってみたいレベルですo(^▽^)o 他の作品も見させていただきましたが、素晴らしいですね。 お見事です!!

    2012年05月28日20時55分

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    takuro.n

    Mt.Dさん、はじめまして(^^ゞ デジタルで赤が写りにくいというのは考え方の部分もあるので難しい問題です。 RGB三色のセンサー情報からカラー合成する現在のデジタルでは、人間の目の感度特性から緑の情報を全体の輝度情報として多用するため、RGGBなどと言われるように緑のセンサーが赤と青より倍あって、逆に言えば赤と青は情報量が緑の半分しかないわけです。 それと同時にデジタルでは感応してしまう人間の目には見えない波長、特に近赤外域あたりはフィルターでカットしなければ人間の見たままの写真にならないため、各メーカーがどの程度の波長をどの程度カットするかそれぞれ工夫を凝らしたフィルターを装着しており、そのフィルター特性によっても赤が写りやすい写りにくいといった微妙な違いも出てきますが、総じて確かに赤が写りにくい感じはあります。 デジカメで天体を撮る場合、宇宙の代表的な色味である散光星雲、星が誕生するガスの塊だったり、逆に年老いた星が爆発した名残だったりするガス雲が熱せられたときに放つ輝線、Hα輝線と呼ばれる近赤外域の光を捉えたいがために、この赤外カットフィルターの存在は邪魔で、多くの人がHα輝線域を透過するフィルターに換装する改造をします。 私が使っているカメラもそういう改造機で、実際に望遠鏡で見てもこういう星雲が赤々と見えるわけではないんですが、写真ならではの表現と言えるかと思います(^^ゞ しかし、宇宙に多くの色味があるとまだ知らない人が初めて見た場合、こういう赤い星雲像は抵抗あるかもしれませんね(^_^;)

    2012年05月28日21時04分

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    takuro.n

    ま~坊さん、はじめまして(^^ゞ 他の写真も見ていただいたようで、ありがとうございます(^^ゞ 宇宙にも多くの造形と色味があります。 私自身そういうものを一つでも多く自分の手で撮りたくて、最近ではもっぱら星の写真しか撮っていません(^_^;) そして、今の光害まみれの日本で天の河さえ見たことがない多くの人達に、宇宙ってこんなに綺麗なんだと、たんに星が点々と光っているだけではないんだと少しでも知ってもらいたくて、たいしたものではありませんがここに写真を上げてます(^_^;) 一枚でも美しいと感じてもらえるとうれしいです(^^ゞ

    2012年05月28日21時13分

    hiyopapa

    hiyopapa

    すごいw 同じ60Dやのにまったくもって機能を使いこなしてらっしゃるw 素晴らしいの一言ですw いいもの見せてもらいましたw

    2012年05月28日23時11分

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    takuro.n

    hiyopapaさん、ありがとうございます(^^ゞ 60Dといっても同じではないんですよ(^◇^;) 最近天体用に60Daが出ましたが、それと同じで星雲からの光に多い近赤外域が写るように赤外カットフィルター換装改造してあるんです(^_^;) その上これはノイズを極力減らすように冷却改造まで(^◇^;) そこまでしてやっとこのくらいですから、機能を使いこなしてると言えるかどうかです(^_^;)

    2012年05月29日00時13分

    BUGSY

    BUGSY

    光害カットフィルターの件ありがとうございます。 ということは星景撮影の場合、後にも先にも光害の少ないポイントのロケハン と天候次第ということですネ^^

    2012年05月29日03時15分

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    takuro.n

    BUGSYさん まあ星景の場合は光害もその場所の証ですから、必ずしも害とは言いきれないかもしれませんが、美しい満天の星空の下での星景となるとやはり出来る限り光害から逃げることになりますね(^_^;) それも広角になればなるほどどこかに光害が入ってくるのでより遠くに(^_^;) 私も望遠鏡主体ではありますが、いつも遠くまで出かけてその上に透明度の高い素晴らしい星空に巡り会えたときは、やはりカメラレンズ、広角や魚眼でそのすばらしさを一網打尽にしたくなります(^^ゞ

    2012年05月29日12時04分

    mimiclara

    mimiclara

    ご無沙汰しております まさにタイトル通りの夢のような天体写真にただただうっとりです 赤道儀での撮影にも興味がないことはないんですがなにせ極端な機械音痴が幸いにも危ない世界への一歩を踏みとどめさせてくれています^^! 最近では星景ならiso12800とか25600でもいけそうな高感度に強いカメラが出ているのでひたすらカメラ任せの一発勝負を追求してみたいと思っています^^

    2012年05月31日21時51分

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    takuro.n

    mimiclaraさん、ありがとうございます(^^ゞ 大変ご無沙汰してしまったのは私の方です(^_^;) mimiclaraさんはすでに素晴らしくナチュラルでその場の雰囲気そのままの星景を撮れるスタイルも確立されていますので、無理に方向性を変える必要もないと思われますし、今のスタイルを追求することが、将来もしも興味が出てきたときにも役に立つんではないでしょうか(^。^) それよりも、これから暑くなってくると高感度はノイズとの戦いになりますので、そこらへんをどう回避解決していかれるか、最新のカメラの導入すればそのまま回避出来るのか、私としても注目させてもらいたいところです(^^ゞ

    2012年05月31日23時50分

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