ち太郎
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「写レンズ・35mmミラー付きカメラ用」を作りました。 製作過程・要領は長文にてコメント欄に書きました。 ご興味がお有りの方はぜひ! さっそくAE-1に装着して撮ってみました。 AE-1が写ルンですに乗っ取られました(笑)。 F10(逆付けなので疑わしいですが)を念頭に入れ、同じVenus800では面白くないので、Lomo800を入れて、暗いところは1/60秒、普通は1/125秒、明るいところは1/250秒でおこないました。 1/125秒 Lomo800
写レンズ製作解説①(長文です) このサイトの「だーりお」様が実際に写レンズでを使用して、その写真をポストなされています。 その作品を見て、これは面白いと刺激を受けました。 ではさっそく撮り終わってから分解してしてみました。フィルムは現像に出し、先の写真が出来上がってきたわけです。 心臓部であるレンズを取り出します。 ここは破壊専門の工作員である私の得意とする分野です(笑)。 すぐにバラバラになりました。 そしてFD用のレンズキャップを利用して「写レンズ」の製作へと取り掛かりました。 ここからは組み立てなので不得意です。 硬くて中央が膨らんでいるレンズキャップが多い中で、やや弾力性があり表側が平らなものを持っていましたのでそれを使いました。これならばすぐに穴も開きそうです。 問題はレンズとフィルム面との距離(フランジバック)で、写ルンです(New Water Proofも)は約30mmで設計されています。 これはヤバイぞ!嫌な予感がしました。 35mmフルサイズだとミラーがアップしますので、理論的に、レンズの後ろの出っ張りが最低でも35mm以上は離れていないと衝突してしまいます。キャノンは38〜40mmぐらいで設計されているようです。 つまり、そのまま穴を開けたレンズキャップに写ルンですレンズを正方向に取り付けても、間にマクロリングを装着したのと同じになり、接近しないとピントが合わなくなってしまうはずです。 セロテープで仮付けして試しましたら、案の定、無限遠どころか5cmぐらいまで接近しないとピントが合いませんでした。 同じ35mmのフィルムカメラなのだから何とかなるだろうという甘い考えが打ち砕かれそうになりました。マクロレンズとして使用するしかないと...。 ここでWeb上で見つけたのが、自作してペンタックスK-1に取り付けた方でした。凄い方がおられるのだなあと感心しました。 こちらを参考にしますと、レンズキャップの内側に、それも写ルンですレンズを逆向き(カメラ側に向けて)に取り付けるという技です。 逆向き?という疑問が生じましたが、この方も超マクロレンズ化を防ぐための工夫のようです。 ただし、あまり高くし過ぎるとミラーに当たります。レンズの頭をギリギリかすめてミラーが通過するのが理想ですが計測もできないのでF-1のミラーアップ機能レバーを利用し、セロテープでの仮付けを繰り返して当たらないように調節しました。 結果的には、そのまま写ルンですのマウントに加えて、プラボディーをハサミで切りながら高さ調節を行いました。*レンズ、*レンズマウント、更にその取り付け元の*プラボディーの一部を使ったわけです。 このプラボディーは、高さを稼げれば良いので厚紙でも何でも構いません。穴を開けやすく、調節がしやすく、レンズキャップに接着の簡単な材料がベターだと思います。 ファインダーで確認をすると、28〜35mmの広角レンズのような雰囲気になりました。暗いです! こうなると、直接は使用しないレンズキャップの穴は適当なサイズでかまわないと思います。私は直径13mmぐらいです。 高さを稼ぐためのプラボディーを木工用ボンドで固めました。この木工用ボンドの盛り込みは、レンズキャップとの装着面がピッタリと来ないので斜光にも良いと思いました。 ボンドが固まってからマウント部分を瞬間接着剤で固定、ここにレンズを乗せますが、これも僅かな量の瞬間接着剤をレンズ本体の外側2点に垂らし、慎重に付けます。これでレンズが落下しなくなりました。 レンズを接着する前に良く磨いてからにしましょう。 >写ルンですでは本体を被せてレンズの落下を防止しているのは分解中にわかりました。 これで完成です。 マウント部分に1〜1.5mm程の小さな穴が開いていますが、これですとレンズ本体からフルに光が入って来ないのです。なので、これは「絞り」ではと推測されます。富士フィルムがこれを設計する際に、このレンズと穴の組み合わせでf10を作り上げているのではないかと。 今回の作成の仕方ですと逆に(光が入ってくる外側に絞り穴)なるわけですが、絞りの考え方としてはレンズのどちら側でも良いと思いますので、気にしないことにします。 もしそうならば、これを少し大きくすると明るいレンズ!(そんな単純か...?)になると思いますが今回はやめました。 普通の写ルンですはまだ販売されていますので、またの機会に回します。 レンズキャップを仕入れ、2個目の「明るい写レンズ」作成の楽しみが増えました。
2021年05月01日09時31分
写レンズ製作解説②(長文です) これまた調べていましたら、この「写レンズ」実際に販売されているようです。画像を見ると、正方向に取り付いています。17mm/F16とか32mm/F16とかあって、ミラーレスとの組み合わせのようです。使用できるカメラのリストが出ていました。 その他のカメラでは残念ですが使用ができません。 なぜF値が10から16へと変わっているのか推測してみました。 マウント兼用の絞り穴、これをそのまま使用する場合は、切ったりしますので取り外しにくいのです。さらにバリが出たり、取り付け部分が平ではなく、光漏れが起こる可能性があります。だから写レンズを使ったメーカーは、自分たちでこのマウント兼用の絞り穴を作ってしまえば、と考えたのでしょう。その際にもっと絞ればレンズの性能が良くなると。私はこの販売されている写レンズを持っておりませんが、穴を比べると小さくなっていると思います。 写りはそれなりのレトロ感が出ていて面白いなあと思いました。 今回製作した「逆付け方式」ですと、ミラーのあるデジカメでも装着が可能なので、どなたかお試しになってみてはいかがでしょうか。 組み立て不得意な破壊専門の工作員の私が出来たのですから、簡単な工具と1〜2時間あれば可能だと思います。 先に写ルンですで撮ってフィルムを楽しむ。さらにレンズを再利用してデジカメに装着して写りを楽しめるというわけです。 レンズキャップがもったいないということであれば、厚紙(ハガキぐらいの紙でも大丈夫だと思います)などを丸く切ってレンズを取り付け、カメラ本体に黒いテープで斜光しながら貼るという簡易的な方法でも大丈夫だと思います。 制作中に裏表が関係しませんので気持ちが楽です。最後にカメラに貼るときに逆向き・カメラ向きにすれば良いわけですから。 その場合は、プラレンズ本体の使用だけでも何とかなります。厚紙のセンターに開ける穴を1〜2mmぐらいにすれば、絞りの代わりになります。その穴を中心にレンズを置き、レンズの周りに少し平らな部分がありますので微妙ですがテープで貼って固定することができます。ただし紙の真ん中に小さな丸い穴を開けることが難しいです。 先にテープの中心に穴を開けて、レンズをテープ側に留めてから一緒に厚紙のセンターを狙ってペタッと貼る方法もあります。四角いバンドエイドのような物も利用できるかもしれません。 ただしカメラの機種によっては高さの調節(ギリギリまでミラーに近づける)が必要になってくるかもしれませんので、その場合は少し細工を加える必要がありますからレンズマウント(絞り穴)などの部品は捨てない方が良いと思います。 厚紙、レンズ本体(レンズマウント)、テープ(斜光)、それだけで可能です。後はカッターかハサミがあれば!あっという間に出来上がると思います。 デジカメだとすぐに試し撮りが可能、加えてレンズの歪み調整とかができますので、楽しみが増えますね。 もしかして高価なオールドレンズを購入してレトロな写りを求めるより面白い絵ができるかもしれません。
2021年05月01日09時32分
自作のレンズ、製作過程を読ませていただきました。結構手間がかかりますね。解像力は仕方ないと思いますがホントよく写っています。確かに仰るとおりレトロな描写より光の周り具合によってユニークな絵作りができそうな気がします。歪曲も上手に利用すればそれなりに有効な効果が期待できるかもしれません。ち太郎さんの研究心には頭が下がります。小学生の頃は理科の実験とか図工は得意だったのでしょうね。
2021年05月01日09時46分
素敵な感じで撮れていますね。 背景過程は興味深く読ませていただきました。 最後は、実証でということですが、こちらは文句なしですね。 いろんなことを試してみるのも面白いなと思いましした。
2021年05月02日00時04分
>Winter lover様 長文、お読みいただいて恐縮です。自粛GWの暇潰しですね! 手作りレンズは後2点ほど考えています(笑)。このレンズの修復後と、新しく作った2種の第一回目の試写を終えましたが、写真屋さんが閉まっていて再来週になりそうです。その間に第二回目の試写を行う予定です。これでGWはなんとか過ごせそうです(笑)。 理科は好きでしたね!工業高校電子科から大学電子工学部へ進み、途中リタイアです(汗)。 いつもご丁寧なコメントありがとうございます!
2021年05月01日19時40分
>こせちゃん←様 貧乏性なのです(笑)。何かガチャガチャやっていないと気が済みません。 それとチープな物が好きなのですね。ようは昔の駄菓子屋で売っていた名もなきオモチャから離れられないのです。 いつも嬉しいコメントありがとうございます!
2021年05月01日19時43分
>うめ太郎様 本当にローカルに実験に適した場所が無いのですね。少しは雰囲気のある絵にしたかったのです。参りました。 私は、フィルム→フィルムなので、キツかったです。全部無駄になってしまうのではないかとの勿体無いという気ばかりしました(笑)。 こちらにも嬉しいコメントありがとうございます!
2021年05月01日19時46分
……ム、ムズカシイです。 ですが、なかなか良い写りですね。 むかしのフィルムカメラそのものの写りがこんな感じだったと思います。 アルバムに収まった昭和に時代に撮った写真です。 なんか懐かしくなりました。ヽ(^◇^*)/
2021年05月01日21時34分
>pinoco**様 ピンホールは面白いですよね。ただ穴の開け方(0.xミリ)が難しいのと、露光時間がわからないので、全部失敗もあります。今回のものはファインダーで確認できる範囲なので、まあ安心して撮ることができました。 いつも暖かいコメントありがとうございます!
2021年05月01日23時22分
>オニカマ様 現在、100均の拡大鏡ともう一つレンズ代わりのプラを使ったものを作成中です(笑)。試写、現像が終わりましたたまたポストいたしますので、その時はよろしくお願いします! いつも嬉しいコメントありがとうございます!
2021年05月01日23時25分
>gustave様 むずいですかあ...。何か適当なものを作ってカメラの前にくっつけてファインダーを覗いているわけです。その他にもわざと歪ませるレンズとか色々と実験なされている方が多いですね。 いつも嬉しいコメントありがとうございます!
2021年05月01日23時27分
"写ルンです"レンズが,一眼レフカメラに使うことが"出来ルンです"ね。 その昔,レンジファインダーカメラ用にチューニングしている記事を見たことがありました。 現代は,ミラーレス機用にも販売されてますもんね。 一眼レフにはフランジバックの問題で使えないと思い込んでおりました(^^ゞ "写ルンです"の描写はエモい(エモーショナル)として若者の間で話題になっているようですよ。 本レンズでのエモい作品をご披露いただき,若者をアッと言わせてください(^^)/
2021年05月03日16時25分
>noby1173様 そうなのです、フランジバックの問題にてドン詰まりになったのですが、何とかなりました。 エモ描写はデジタルの方が合うのではないかと感じました。私の場合はフィルムtoフィルムなので、変化が乏しいような気もします。 励みになります!色々と頑張っていきます。 いつもご丁寧なありがとうございます!
2021年05月03日17時22分
ち太郎
光漏れがないか逆光でチェックです。 さらに、遠近両方あるところを探し、草に突っ込んでみました。 圧力を加えての水漏れテストみたいなものです。 ありました。左側に赤い棒状が入ってしまいました。要修復です。
2021年05月01日09時31分