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ようやく初窯

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    きこりん

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    7日に予定していた初窯が諸事情により1月17日までずれ込んだ。 モチベーションやイメージが継続できず、思ったようには焼き上がらなかった。 とはいえ、"釉薬のテスト"や"焼成状況テスト"を兼ねていたので、望んでいたデータは得られた。 これまで、頭では理解できていても、実際に検証していなかったいくつかの問題の答えが出た。 例えば、 ①素焼き前に"鉄"を塗った場合。 ②素焼き後に"鉄"を塗った場合。 ③"鉄"だけのものと、"マンガン"を混合したもの、"コバルト"を混合したものの違い。 ④"三笠土(原土)"、"再生土"、"調整土"、"調合土"での釉薬の乗り方の違い。 ⑤"福島長石"、"平津長石"、"調合志野釉"の焼成時間の違いによる変化。 ⑥それぞれの長石に"酸化コバルト"、"無害化カドミウム"、"無害化セレン"などを混合した際の発色。 ⑦前回の、"井戸茶碗"に出た"カイラギ"の再調整と、立体物への転用。 ⑧"銅"、"マンガン"、"鉄"、"コバルト"それぞれによる"金属釉"の調合。 などなど、多くの実験結果を、1回の焼成でと考えた。 当方の窯は、炉内が20x20x20と非常に狭く、大物では多く焼けないため、多くの"ぐい呑み"を用いてテストピースとした。 "ぐい呑み"とはいえ、本来のテストピースとは違い、それなりのスペースが必要となり、狭いスペースに棚板を使い2段にした。 "薪窯"と違い、置き場所による温度差はほとんとないので、2段に分けた炉内に、みっちみちに詰め込んだ。 "窯詰め"は、素焼きならともかく、釉薬を施したものを詰め込むので、それぞれが接触しないよう、電熱線や壁に接触しないように配慮しなければならず、何度も配置を変えるなどを繰り返すので、私の場合は1時間以上も時間がかかるが、それはそれで楽しい。 焼成は、"酸化焼成"にて、1250℃で17時間かけた。 ⑦前回の、"井戸茶碗"に出た"カイラギ"の再調整と、立体物への転用。については 前回、作陶後の乾燥時に壊れてしまった"鷹"を再生させ、足元の岩には"酸化鉄"を、鷹本体には"酸化コバルト"と、"二酸化マンガン"と、"酸化コバルト"を混合したものを塗って素焼きし、カイラギの出た釉薬を施し、1230℃の酸化焼成にて7時間焼いた。 下地の金属類が釉薬の吸い込みを悪くし、もっと明確に白いカイラギが出ると思ったが、施釉不足から地味なものとなった^^; それでも、岩と本体の"黒"の発色が、赤っぽい黒と、青っぽい黒と違いを出せた。

    2021年01月19日15時07分

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