ホーム きこりん 写真一覧 雪解けの季節はガーリーな装い きこりん ファン登録 ユーザートップ 写真一覧 ギャラリー お気に入り ファン ファンになっているユーザーの写真 ファンになっている ファンになってくれている 雪解けの季節はガーリーな装い お気に入り登録120 2002件 D E 2019年02月23日01時27分 J B
コメント2件 きこりん 足元の雪を掴んで軽く放り投げると、パクパクと食べようとする。 何度か繰り返していると、飽きたのか黙って立ちつくしていて、気付くと頭から背中まで雪まみれになったのに、無表情のままされるがままになっている。 見つめる先に何かがあるわけでもないのに微動だにしない。 怒っているのか喜んでいるのかも分かり辛いTsukiではあるが、本当に嫌なら逃げ出すはずなので、まんざらでもないのだろう。 この表情を見ていると本当に「ツンデレ」なんだとつくづく思う。 結局このあとは、いつもの追いかけっこで息を切らすこととなる。 この2~3日の暖気で日中に溶けた雪が夜には氷となって道路を覆う。 いつものようにTsukiと逃げたり追いかけたりを繰り返していると、不意に氷に足を取られ滑って転んでしまった。 すると、少し遠くに居たTsukiが駆け寄ってきて、「クゥクゥ」と鼻を鳴らしながら私の周囲をぐるりと回った。 「ん?弱ったところを見計らって食おうというのか?噛みつくのか?」そんな疑念を抱き、身構えて少し様子を見てみた。 野生の肉食獣や雑食獣は、相手が弱った頃合いを見計らって何度か噛みつき、その反応を確かめる。 明らかに弱っているとわかれば、相手が生きている間であっても、食いちぎり易いところから少しずつ食べていく。 しかしTsukiは、そんな素振りも見せず、飼い犬同様に鼻を鳴らし、私を心配して気遣ってくれているようだった。 「撫でたい。抱きしめたい。」そんな気持ちを堪えて「大丈夫だよ^^。ありがとうね」と言って立ち上がり、急に走り出してみると、今度は同じ場所でTsukiが足を取られてコケつつ、慌てて追いかけて来た。 これまでも色んな場所でキタキツネに長期密着してきたが、Tsukiほど親密になることは非常に珍しい。 Tsukiとの関係はもう既に3か月にもなり、出会いから数えると1年近くにもなる。 今のところ、まだTsukiからの贈り物は無いが、そのうち野ネズミでも咥えて持ってきたら、それはもう愛情表現に他ならない。 せめて人間の女性になって現れてくれたなら、野ネズミでも喜んで受け取ってしまうかもしれない。 それとも私が自らキタキツネになってしまおうか・・・ 2019年02月23日01時31分 イルピノ 月光池の妖精ですから、春になったら本当の姿できこりんさんの前に現れてくれるといいですねー(^-^)/ 2019年02月23日01時42分 新規登録・ログインしてコメントを書き込む コメントを書き込む 同じタグが設定されたきこりんさんの作品 最近お気に入り登録したユーザー Chasamaru ファン登録 トラウトマリネ ファン登録 はるかちょう ファン登録 aomimi ファン登録 Suzutaro208 ファン登録 ことりねっと ファン登録 S9000 ファン登録 のんちゃん* ファン登録
きこりん
足元の雪を掴んで軽く放り投げると、パクパクと食べようとする。 何度か繰り返していると、飽きたのか黙って立ちつくしていて、気付くと頭から背中まで雪まみれになったのに、無表情のままされるがままになっている。 見つめる先に何かがあるわけでもないのに微動だにしない。 怒っているのか喜んでいるのかも分かり辛いTsukiではあるが、本当に嫌なら逃げ出すはずなので、まんざらでもないのだろう。 この表情を見ていると本当に「ツンデレ」なんだとつくづく思う。 結局このあとは、いつもの追いかけっこで息を切らすこととなる。 この2~3日の暖気で日中に溶けた雪が夜には氷となって道路を覆う。 いつものようにTsukiと逃げたり追いかけたりを繰り返していると、不意に氷に足を取られ滑って転んでしまった。 すると、少し遠くに居たTsukiが駆け寄ってきて、「クゥクゥ」と鼻を鳴らしながら私の周囲をぐるりと回った。 「ん?弱ったところを見計らって食おうというのか?噛みつくのか?」そんな疑念を抱き、身構えて少し様子を見てみた。 野生の肉食獣や雑食獣は、相手が弱った頃合いを見計らって何度か噛みつき、その反応を確かめる。 明らかに弱っているとわかれば、相手が生きている間であっても、食いちぎり易いところから少しずつ食べていく。 しかしTsukiは、そんな素振りも見せず、飼い犬同様に鼻を鳴らし、私を心配して気遣ってくれているようだった。 「撫でたい。抱きしめたい。」そんな気持ちを堪えて「大丈夫だよ^^。ありがとうね」と言って立ち上がり、急に走り出してみると、今度は同じ場所でTsukiが足を取られてコケつつ、慌てて追いかけて来た。 これまでも色んな場所でキタキツネに長期密着してきたが、Tsukiほど親密になることは非常に珍しい。 Tsukiとの関係はもう既に3か月にもなり、出会いから数えると1年近くにもなる。 今のところ、まだTsukiからの贈り物は無いが、そのうち野ネズミでも咥えて持ってきたら、それはもう愛情表現に他ならない。 せめて人間の女性になって現れてくれたなら、野ネズミでも喜んで受け取ってしまうかもしれない。 それとも私が自らキタキツネになってしまおうか・・・
2019年02月23日01時31分