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西に傾きゆく夏

西に傾きゆく夏

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    B

    異様に忙しくてここにもご無沙汰してしまいましたが、前の新月期には一回だけ、7月8日の夜に撮りに行くことが出来ました。 ただその処理をする時間がなく、望遠鏡で撮ったものはまだフラットさえ撮ってないんですが、一応一段落してきたので望遠鏡で3枚、カメラレンズで2枚撮った中のまずはカメラレンズの1枚を仕上げてみました(^^ゞ いわずとしれた初夏の代名詞的構図、本来梅雨前には撮ってしまっておきたかった構図ですが、例年天気や用事でなかなか思うような時には撮れず、今回はもうサソリは西に傾き始めてしまう時期でしたので

    コメント8件

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    takuro.n

    、構図としてはサソリ全体といて座周辺の天の河をバランスよく入れるためにこのようにしてますが、実際この時の情景としては少し顔を左に傾けて、天の河が直立する感じに見えていたわけで、右下黒くなってしまってるところはもう山の端というわけです(^_^;) この夜は透明度はそこそこ良くておかげであちこちにある散光星雲の色味も結構よく写ってくれましたが、山の端あたりは光害はあまりなくてもやはり低空の大気減光はあり、さらに西、この画像でいうと右の方に光害のある撮影地だったために例によってカブリ補正にはだいぶ手こずりましたが、以前このあたりを撮った画像を上げた時にちょっときつい処理になってしまったなと後悔した記憶がありましたので、今回は少し柔らかめに、パステル調的なイメージで処理してみたつもりですが、さて上げてみてどのように見えるか(^_^;) 写っている天の河のちょうど真ん中あたりが私たちの天の河銀河系の中心方向ですので、遠い将来、もしも天の河銀河系中心部を目指して有人探査恒星間ロケットが出発することがあれば、当面はこの光景を前方に見ながら飛んでいくことになるわけですね(^。^) ところで今回使ったEF24mm F1.4L II USMは当初もてはやされたほど無収差で星撮りに向くわけではなく、周辺の流れや肥大には常に悩まされてきました。 今回はそれも考慮して普段使ってるF4よりもう一段、F5.6まで絞って使ってみましたが、それが奏効して中心部のシャープさは申し分ないものの、周辺部の星像肥大はやはり隠しきれません。 これは以前から思ってたんですが、もしかするとボディ側の問題かもしれず、これからのカメラの使い分けにちょっと悩んでます。 現在星撮りでは望遠鏡にAstro60D、カメラレンズはseo60Dというそれぞれ冷却改造機を付けてるわけですが、フィルター部分の改造がちょっと違い、Astroは一般的なノーマルボディの赤外線カットフィルターを天体用に換装する改造、それに対してseoのほうは赤外線カットフィルターを外してそこにはピントが合うよう同厚の素通しガラスを入れてあり、天体用のフィルターはFFフィルターといってボディーキャップを外したところに填め込むようになってます。 何でこんなことをしてあるかというと、星撮りでは特に明るい星とバックグラウンドの輝度差、コントラスト差がすごく大きく、画角に輝星があると強いゴーストに悩まされることになり、それは天体用フィルターがセンサーに近いところにあればあるほどくっきり出てしまうため、少しでも離れた位置に付けてゴーストを出にくくするためにそういう改造法もあるわけです。 ところがカメラレンズ、特にただでさえテレセン性が厳しい広角レンズを使う場合、レンズの後ろ玉直後にフィルターがあることがテレセン性に悪影響を与えてる可能性があり、実際このレンズをAstroに付けた場合はここまで周辺像の悪化は見られない気がしてるわけです。 このように星像のことだけを考えるならカメラを入れ替えて望遠鏡にseo、カメラレンズにAstroにすべきですが、ここで悩みの種となるのが冷却温度と実効感度。 冷却温度はAstroの方が5度ほど低く、かつ実効感度も少しですが良いんです(^_^;) ということはただでさえ暗い鏡筒を使うことが多く露出も長くなりがちな望遠鏡にAstroの方を付けたいわけですね(^◇^;) まあ現在より長時間露出に耐えられるよう望遠鏡の三脚をピラーに買い換え、それに伴ってのシステム変更用に特注したプレートが2週間後に来ることになってますので、その効果次第で長焦点の長時間露出に今までのシステムより自信が持てればカメラも入れ替えを考えようかななどと(^◇^;) 久しぶりなのに変わらずオタクな話になってしまいましたが、天体写真では星雲や天の河は当然のこと、同時に常に一緒に写ることになる恒星の描写や処理にもすごく気を使ってるということで(^^ゞ スカイメモにseo60DとEF24LⅡをつけて絞りF5.6、ISO800の10分露出で2013/7/8の23時から撮った4枚をCameraRaw6、StellaImage7、CS5と通して処理。

    2013年07月24日16時55分

    Marshall

    Marshall

    takuro.nさん、こんばんは。 忙しい中やっと時間を作って処理しましたね。 しかも強烈過ぎて私にはカメラレンズでこのような画像を撮影できる自信はないです。 けど、やはり挑戦したい気持ちは満々でご存じのようにレンズも買い揃えたところです。 今はまだ出張中で東京にいるのでモバイルでしか見ることができないのは残念ですが、自宅に戻ったらデスクトップのモニターで穴のあくほどじっくり眺めて研究したいです。 ところでカメラレンズで撮影したものを処理するにあたってCameraRaw現像は書かれてる通り当然使ってるわけですが、周辺光等の処理もCameraRawのレンズ補正でやってるんでしょうか?またはフラットを撮影してるのか教えてください。 もうひとつついでで・・SEOさんの60DとAstro60Dの違いも書かれてますが、以前もピント位置が違うような話もされてたと思いますが、45EDⅡで、takuro.nさんのシステムのように組むと私のAstro60Dではとてもピントなど出しきれないんです。やはり中間のスリーブを60mmの物にしてもヘリコイドの繰り出しが5mm程度しかないので15mmの物をさらに挟んで75mmにしたらピントは出し切れないんです。 そこで気になったのが、SEOとAstro60Dの違いも関係してるのかなあ?などと気になってます。 あと羨ましいのが、今では入手不可能になったSEOの冷却を持ってて使い分けてるのは理にかなった方法だな。と・・。まあ私にはそこまで考える余裕というか何につけても必死の一言ですが、昨年takuro.nさんに冷却を勧められたときにSEOの冷却を買っておけばよかったとチト後悔してるのも事実です。 決してAstro60Dが悪いとは思ってませんが、それぞれに良いところはあるんだなあ。と、今回6DをSEOさんで改造してもらって少しわかったような感じがしてます。 画像とはあまり関係ない、こちらこそマニアックな話になってしまって他の人がコメントを入れにくい状況になってしまったかもしれませんが、今後の上がってくる画像も楽しみに期待してます。 なによりtakuro.nさんのコメント、画像等が出てこないのは寂しいもんです。 今後も期待してると同時に色々ご指導願えればありがたいです。<(_ _)>

    2013年07月24日22時07分

    にあ

    にあ

    星雲部が実に優しい色合いでステキですね。 先月僕も天の川を撮り、その時指摘も頂きましたが、 全然違う印象です。 冷却カメラやローパスレス仕様の違いなのかな、と思っておりましたが、 それだけではなさそうですね。 星雲あぶり出し、もう少し努力してみます。 とは言え、 PENTAXにも冷却やローパス改造機があればなぁ、と思う今日この頃です^^ あと良い星向きレンズもw

    2013年07月24日23時06分

    chesara

    chesara

    takuro.nさん、お久しぶりです。m(_ _)m 天の川でも10分露出ですか。2~3分でOKかと思っていましたが・・・ すごくメリハリがあるというか・・・すごい画像に見入ります。@.@ takuro.nさんと先にコメントされたMarshallさんのマニアックな話はさっぱり???です。(-.-;) 私は、鳥枯れの夏は空にレンズをなどと・・・いう八方美人根性が抜けきれず、天体は太陽系が精一杯ですが、光年先のお方にもお相手いただきたい・・・という気持ちは持ち続けているつもりですので、今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m

    2013年07月24日23時24分

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    takuro.n

    Marshallさん、大変ご無沙汰してしまいましたが、変わらずありがとうございます(^^ゞ そちらの機材の充実ぶりはほんとすごい勢いですね~ フルサイズ改造機なんて持ってる人、そうはお目にかかれません(^◇^;) フルサイズの高感度の良さやラチチュードの広さ、そして広角になればなるほどテレセン性の問題から周辺が厳しくなるのをフルなら同じ画角を1.6倍長いレンズでだいぶマシに撮れることを活かせば、この構図なら35ミリを使って一段絞り、ISO1600の2分露出8枚くらいで十分このくらいのものは撮れるんではないかと思います。 カメラレンズなら風も関係ありませんし、撮影場所を選べばこれこそ地の利を生かした光害の無い素晴らしい写真になるんではないでしょうか。 以前も書いたと思いますが、私ならフルを買ったら広角で使いたいものですので(^○^) そして広角の場合の周辺減光補正ですが、広角になればなるほどフラットは難しく、実は私は135ミリまではフラットを使ったことありますが、それより短い場合は全てStellaImageの補正機能を使ってます。 CameraRawのレンズプロファイルを使ってたこともあるんですが、どうもイマイチ合ってないような気がして(--;) あれって絞って使った場合もちゃんと正しく補正されてるとは思えないんです(>_<) それは実際純正のDPPで補正してみた場合と強調処理までやってみるとどうも違う結果になるというのを試したことがあるですよ(^◇^;) これは他に同じようにされてる方もそういう疑問をお持ちのようで、やはり皆さんあとでStellaの周辺減光補正やPSのグラデーション補正を使う方向で処理されてる場合がほとんどと思います。 ただ、以前超広角から魚眼レンズのためのフラット撮影機材として半球状の発光材を試作してる人の話を聞いたことがあり、これも以前話題になったことのある無限光球でなら出来ると思いますが、さすがに大変ですね(^_^;) それと45EDⅡに使った場合のピントですが、じつは今回望遠鏡で撮ったというのはこの鏡筒を使い、それにAstroを付けたところ確かにピントが出ませんでした(>_<) 少しでもヘリコイドの繰り出し量を少なくして撓みを減らそうと入れた1センチの延長筒、現地で外しました_| ̄|○ さすがにここまでピント位置が違うとは私も思っておらず、Marshallさんの話を聞いていてもなおびっくりした次第です(^_^;)

    2013年07月25日07時41分

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    takuro.n

    にあさん、ありがとうございます(^^ゞ 今回はまさにそういう表現を狙って処理しましたので、そこを見て貰えると嬉しいです(^。^) こういう表現の幅は赤の写りと使うソフトの違いが大きいですが、私は最近はカメラレンズの場合は少しでも階調性を良くしたくてISO1600ではなく800に落として撮ってますので、それもある程度寄与してるかなと思います。 そして色味をより出す方法ですが、にあさんの場合はもうStellaImageもPhotoshopもだいぶ使いこなされるようですので、ここはひとつLRGB合成というのを試してみてはどうでしょうか。 使いどころによって一長一短ある方法ではあるんですが、私も一時結構使っていてそれなりに画像処理の勉強になった方法で、StellaImageならではの機能ですが、ようは輝度情報はモノクロのL画像、カラー情報はデジタル現像機能の中の色彩強調機能など使って十分強調したRGB画像を使って合成するわけですが、この際ディティエールはL画像に依存するのでノイズはこちらで抑えておけばよく、RGB側は少々ノイズが出るまで強調出来ますので、うまく使えば単一画像から処理するより色味を出すのが簡単な場合があります。 やり方としてはコンポジットが終わった段階で複製を作って1枚はモノクロ化し、それぞれ調整が終わったらLRGB合成で重ねるだけでとても簡単ですので、また時間のある時にでも是非(^^ゞ

    2013年07月25日08時03分

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    takuro.n

    chesaraさん、ほんとご無沙汰してしまいまして(^_^;) まあ例年そういう時期ではあるんですが、今年はなんか輪をかけて忙しく、おかげで足首を故障してしまったりもしましたが、昨晩の会合で一応一段落付きつつありますので、疲れや故障への対応もしながらそろそろぼちぼちこちらへの復帰もしていこうかなと(^◇^;) 露出時間は撮影地の光害の程度や使う絞り、感度にもよりますので、F2.8のISO1600などで撮れば2~3分で十分ですが、最近感度は出来るだけ落として、かつ今回は周辺画質のために絞りもF5.6まで絞ってみましたのでこんな長時間露出になってしまったわけですね(^◇^;) まあ普通はここまではやらないでいいと私も思いますが(^_^;) しかし鳥枯れの夏という言葉は初めて聞きましたが、夏って鳥が少なくなるんですか(‥;) 渡りなんかの関係ですか(‥;) なるほど(‥;) なら確かにこの時期こそBORGを天空に向けてやる良い機会(^○^) 是非また何かを撮ってみてください(^^ゞ

    2013年07月25日08時23分

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    takuro.n

    波待ちさん、ありがとうございます(^^ゞ 確かにこういう色味を自在に出せるのは改造機ならではですね。 そちらだともっと南のエータカリーナなど、日本からは見えない素晴らしい散光星雲もあり、赤が写れば一気に華やかな画像になることは目に見えてますので、やはり気になるところかと思います。 私自身もそのような写真も見せて貰えればなと思うところでもあります(^◇^;) まあ改造機となると星撮り専用になってはしまいますが、広角専用であればそんな特殊な改造でなく一番一般的なもので十分ですので、人によっては中古のボディを買って改造に出すことでだいぶ安く手に入れられる方もおられます。 そのうち星撮り用に何か一つ機材をと思われるようなことがあれば、そういうのも視野に入れてみてもいいんではないでしょうか(^。^) そちらは冬になると天の河がほとんど見れなくなるんでしたか。 経度を考えるとこちらではもう去りゆこうとしている天の河銀河中心方向がちょうどこれからが撮り時になるわけですか。 そういう時期に天気に恵まれないと悶々としてしまうのはよく分かります(^_^;) チャンスがあればまた是非素晴らしい南天写真をお願いしたいところです(^^ゞ

    2013年07月25日16時16分

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