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月とTsuki

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    きこりん

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    もうすっかり慣れたかと思っていたら、新しいものを見るたびに振り出しに戻ってしまう。 なんとも野生とは面倒なものだ。 そういえば似たような人間もたまにいるなぁ・・・。 そんな人と関わる際には、「野生動物と関わっているんだ」と考えることで、少しは気が楽になり、許せなかったことも許せてしまうのかもしれない。 今日の日中には、庭にあるカラマツと桜の木の幹に、軍手を履いて「牛脂」を塗りつけておいた。 これは、食べ物の少ない冬の間、シジュウカラやコガラ、シマエナガやヤマゲラなどの小型の野鳥の餌となる。 人工物を使わないバードフィーダーというわけだが、使った軍手が脂でべとべとになったため、いつものようにお土産としてTsukiに渡した。 Tsukiは今日もねぐらに持ち帰ったので、今頃は美肌に活用していることだろう。 さて、ここ最近は随分慣れて、玄関を開けておくと上り框まで何食わぬ顔して入ってきていたのだが、昨日、Tsukiにとってちょっとした誤算があり、また警戒心を持たせてしまったようだ。 というのも、昨夜いつものように、Tsukiが箱罠の上のトタン屋根の上で飛び跳ねていたのだが、私の体調がすぐれず出て行かずにいた。 すると少し経って、箱罠の蓋が閉じる音がしたのだが、それでも放っておくと、そのうち「出してー!」と言わんばかりに、箱罠の蓋を内側から引っ掻く音が過疎地の闇に響いた。 およそ30分ほど経過したころ、箱罠の蓋を開けてあげると、せわしなく私の足元をうろついた後すぐに、裏山へと帰ってしまった。 Tsukiにしてみれば、いつものようにすぐに出してもらえるものと思い、自ら箱罠に入り蓋を閉めることで、なかなか出てこない私を呼び出すつもりだったようだが、それでも出てこない私に対して気分を害したようだ。 一日開けた今日も機嫌が悪く、一昨日までカメラのレンズに鼻が着くほど近寄ってきていたので、今日は魚眼レンズで「鼻デカキツネ」を撮ろうと待ち構えていたのに、顔は見せに来たものの、さっぱり近くに来てくれない。 しかも今日は、「まだ来ないのかな?」と様子を見に私が外へ出るのと、Tsukiが玄関前に来るのが同時で鉢合わせしたような格好になったものだから、なんとなくお互いに気まずい雰囲気になってしまっていたので尚更だろう。 今日のTsukiは、カメラを向けると「撮らないでよ!」と言わんばかりに動きまわり、少し距離を取って座ってはこちらの様子を窺っている。 結局、遠巻きにして私を見ているTsukiと、家の前にある鉄塔と、その上で雲に霞んだ月という構図になった。 「機嫌を直してくれよぅ」と言って、用意していた軍手を差し出すと、警戒心丸出しにし、いつでも逃げられるようにと腰を残して首だけ伸ばし、素早く軍手を咥え、急ぎ足で裏山へと帰って行った。 たかが野生のキツネだと侮ってはいけない。 人間の女性同様に、Tsukiもお年頃のレディーなのだから、気難しさも人間の女性に負けず劣らずのようだ。 さて、Tsukiのご機嫌を取るために、新しいプレゼントを何か考えなければ・・・

    2019年01月21日00時56分

    イルピノ

    イルピノ

    いつも楽しく拝見しております。 Tukiちゃん、軍手はどうしてるんでしょうね。 やはり、両足に履いていますかね〜(^-^)/

    2019年01月21日00時57分

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