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「わしがまだ若かった頃、風に相談したんじゃよ」 「へえ、風が話しを聞いてくれるの?」 「ああ、ああ見えても風は優しいんじゃ」 「それで?」 長老は昔のできごとを話し始めた。 「風さん。ぼくたちのところにあんまり虫たちが来てくれないんだ。だから受粉できない。あなたが花粉を飛ばせてくれないかなあ」 「おやすいご用だ」。風は早速、ひゅうひゅうと吹いた。 ところが花粉はすべて吹き飛ばされてしまった。 「ああ、だめだ」 わしががっかりしていると、風は気の毒がって、考え、そして言った。 *つづく
裕 369
柔らかな彩度コントラスト綺麗ですね。
2018年09月15日16時44分