takuro.n
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先日12日の夜に撮りに行ったものの続きを、今日はもうこの時期定番中の定番、広角レンズによる夏の大三角です(^_^;) ただし、今回はしばらく前から試そうと思っていた撮り方がやっと出来ました。 っというのは、現在のデジカメ、高感度ノイズ耐性は年々進んでいるように見えます。 数年前はISO800も厳しかったのが、現在では星景などISO3200も普通に使われるようになりました。 しかし、実際自分が相当強調をかける処理をしてきて、どうも感度を上げるほど色が出にくくなったり画像の破綻が早いなと常々思っており
仮定通りの結果が出ていますね 機械(センサー)もあまり無理はいけないと言うことでしょうね。 これは 通常ならF1.4 ISO1600で 一枚1分で済ませられるという計算で合っていますか? 正確な赤道義があればこのようにじっくりと撮りたいですね。
2012年09月17日17時52分
RAWになる前にノイズリダクションをかけるというのは初めて知りましたが、では、カメラの機能でNRをOFFにしてもかかってしまうものなのでしょうか?素人考えですみません。。。
2012年09月17日18時17分
以前おっしゃっていたことですね。先ほど自分でも少し調べてみましたが、キャノンのカメラでは CCDオンチップでノイズリダクション機能があるみたいですね。50Dにも実装されているようです。 ニコンについてはよく分かりませんでしたが、外人さんが「キャノンの白書みたいにはっきり書いてくれているサイトはないか」「特にオンチップノイズリダクションについて興味がある」的な書き込みは見かけました。ペンタックスはどうなんでしょう?自分の実感としては1600と3200の間に越えられない壁があるような気がするんですが、、、。
2012年09月17日18時52分
soryさん、今回はちょっと小難しい話になってしまいましたが、ただ撮れればいいというのでなく、より綺麗に撮るためにどうしたらいいかを実験してみたわけで、結果的にはおっしゃるとおりあまり無理させない方がいいということになりました(^○^) このISO800にF5.6、8分露出を、単純にISO1600のF1.4に置き換えて計算すると露出時間は15秒などということになってしまいます(^◇^;) 感度は800から1600で倍ですので露出時間はこれだけで半分の4分。 F値は5.6<4<2.8<2<1.4とそれぞれ取り込める光の量は倍ずつ違ってきますので、5.6と1.4では4段階、16倍も明るさが違い、4分の1/16で15秒という計算になるわけです。 まあ実際はそこまでうまく当てはまることはなく、絞りを開くほど像が甘くなったり周辺減光など収差も出たりで効率が悪くもなりますので、実際にやるとすればやはり20~30秒近い露出が必要になるかもしれません。 それに何より確かに正確な赤道儀あってのことですし、誰かの参考になればではなくてあくまで個人的に普段考えていることが正しいかどうかある側面だけでも確かめてみたかったということではあります(^◇^;)
2012年09月17日18時54分
あばしりのともさん、このNikonのノイズリダクションの話は何年も前から天体写真の世界では有名で、実際天文誌でも新製品が出る度に実写して他社製品との比較写真を掲載して示されてきたものなんですが、RAW以前にノイズリダクションがかかっていてユーザー側で任意にそれを切ることが出来ないというのはやはり大多数の人には受け入れられないことで、メーカーがそれを認めることもありませんでしたし、今後も認めることはないと思います。 なので、あくまで想定での話にすぎないと、普通の写真しか撮らない人からはNikonに難癖を付けているんではという扱いを受けてきた話で、つい最近までカカクコムなどでこの話を書くと必ず叩かれました。 しかし、天文誌への掲載以外にもSONYの外販センサーの仕様図を見せてもらっても画像処理エンジン以前に処理回路を入れられるようになっていますし、個人的には他にも思い当たることはあったんです。 しかしここに来てセンサーハード部分での進化がちょっと壁に突き当たってきたのか、他のメーカー、CANON機であってももしかするとそういう試みを始めたかなという雰囲気を感じます。 デジタルではノイズ対策はハードソフト両面から大事な部分で、ハード部分が現在の超高感度化について行くには革新的な改革が必要になってきているなら、それを補うためにソフト的ノイズリダクションが入れられるのは当然の進化なのかなという気がしてきてます。 このノイズリダクションの仕組みは写真の中の被写体のディティエールとノイズを見分けてノイズと見なしたものを軽減させるというもので、最近では現像ソフトのノイズリダクションでも同じようなルーチンのものが見られますが、出来るだけ多くのシチュエーションでのノイズ状態のデータを蓄積しないと正確なリダクションが出来ず、いい加減な機能として搭載すれば画質の悪化というか破綻を招くだけ、逆にあらゆる場面で正確な判断を出来るだけのデータを蓄積して搭載すれば素晴らしい機能になることは明らかです。 いち早くこれに取り組んだNikonでは以前は上に書いたように星という点像まで完全にノイズと仕分け判別するまでの能力がなかったのが、ここに来て熟成してきてそういうこともなくなり、実際天文誌でのD800の実写を見ても素晴らしい仕上がりになっているようで、これからはこの機能がメーカー問わず搭載されてくるのではという気がしてます。 ただし、これも上に書いたようにメーカーが公表することがない以上、やはり全ては憶測としかいいようがないことではあります(^_^;)
2012年09月17日19時20分
yoshi-tamさん、私はこの話は結構あっちこっちでしてます(^◇^;) あくまで知識としての興味からであって、だからあれは駄目とかこれが良いとかという気もないんですが、結果的にはそう取られてしまいますね(^_^;) そしてこれはCANONにはオンチップでノイズリダクションがあるという話ではないんです。 現在のデジタルセンサーでは全てに暗電流ノイズリダクション機能がオンチップで載せられてます。 これは被写体云々以前にセンサーに電流が流れることそのものによって必然的に出てくるノイズをダーク減算するような機能で、デジタルセンサーでは必須のもの、センサーの一部で、公開しているしていないにかかわらず全てのセンサーに付いていますし、被写体のディティエールにかかわるようなものではないので問題にもならないんです。 問題というか話題になってしまっていたのは、被写体のディティエールとノイズを判別してノイズのみ減らそうという意図的なリダクションであることです。 しかしそれもテクノロジー、高度になって違和感が無くなってしまえば、最初は理解されなくてもしばらくすると誰もが自然に受け入れてしまうことの一つという気がしてるわけです。 ところでこの写真で私が一番にいたかったのはこのノイズリダクションのことではなく、そうやって高感度ノイズ耐性がどんどん高くなっていき、ノイズが少ないからと高感度を使うことで失ってしまう階調があるということなんです。 この階調こそはハード的に出てしまったノイズがソフト的リダクションを必要とするような使い方では失われてしまうので、ソフト的リダクションがあまり必要無いような、つまりハードの機能的限界を超えないような使い方をした方が、デジタルでは階調が良い。 そしてソフト的リダクション能力に目をくらまされずに純粋にハード的限界という意味で現在のセンサーを見たとき、じつはここ数年飛躍的に進歩している高感度ノイズ耐性ほどにはハード面は進歩していないのではないか、ソフト的なものに頼ったものなんではないか、だとしたらなおさらそれに踊らされないよう、美しく撮りたいならそのカメラのハード的限界を知ることが大事なんではないかということなんです(^_^;) まあ私もたまにはこんなことも考えながら写真を撮ってるということで(^◇^;)
2012年09月17日19時46分
おお。なるほどーようやくおおまかにですが理解できました。つまり、画像処理エンジンの前の段階で(つまりRAWでも)、オンチップノイズリダクションと、より「意図」の入った、(微光星は消してしまいかねない)ノイズリダクションがある。ということですね。そして、前者は公にされているが、後者は公になってこない。星を撮影する上は、そこを理解して後者が介入してこないレベルで使用すると、そのセンサーで得られる最大限の階調が得られる。と。私は技術的なことがサッパリなのですが、CMOSならロジック回路も実装できるらしいのでそういうことも充分可能ということなのでしょうか?
2012年09月17日20時20分
Jokerさん、ありがとうございます(^^ゞ つい先ほどそちらのすごい追い込んだピントの写真に驚かされました(^◇^;) これはシャープ処理はせずに強調してありますし、どうも私の上げ方が悪いのか私のパソコンで見るよりだいぶ解像度が落ちてしまってるようで、元画像ははるかに鋭く写ってるんですが、それでもあの写真の精細感には敵いそうにありません(^_^;) 天体写真といえども写真の1ジャンルである以上ピントは最も基本の一つと思ってます。 実際に素晴らしい条件の空の下で見る天の河はどこかザラザラと粒状感さえ感じます。 あの精細感は見たことのある人でなければ分からないと思いますし、それを写真で再現するとなるともう後処理でごまかせるものではなく、最初にピントをどれだけがんばっておくか、その一点にかかってます。 私はここで星で検索して写真を見せてもらいに回るとき、ピントが素晴らしくて精細感のある星を見るとそれだけで立ち止まってしまいます(^◇^;)
2012年09月17日21時37分
yoshi-tamさん、まさにその通りです(^^ゞ 今私が使っているものも含めてちょっと前のCANON機ならノイズが増えてきたなと思ったら感度を落とせばよかったんですが、これからはおそらくCANON機でもそういう恣意的なノイズリダクションが載せられるものと、もしかすると最新のものにはもう載せられているのかもと思ってます。 そうなると、それを分かった上で使わないと思うようにならない部分が出てくるだろうと、これだけの強調処理をする上ではそういう知識も必要になってきたと思うわけですね(^_^;) 1枚撮りの星景にはとても使いやすい傾向と思いますが、コンポジットして強調するのが普通の天体写真ではほんとはハードそのものの基本性能を上げてくれる方がありがたいわけですが(^_^;)
2012年09月17日21時41分
Beginner!さん、ありがとうございます(^^ゞ ほんとはこのサイトで写真以外にこれだけ好きなこと書きまくるのはどうかとは思いますが、私話しても書いても力が入ってくると止まらない方で、今回もついつい小難しいことを長々書いてしまいました(^_^;) しかしこれはこと天体写真として考えた場合というだけのことで、写真を見てもらう分にはほんとはあまり関係ないことです(^◇^;) 写真を見てもらえれば、そしてそれを素敵といってもらえればそれが何よりです(^^ゞ
2012年09月17日21時47分
凄い写りですね~^^ 私もカメラを買い換えるにあたってノイズについて調べてたのですが単純に同じ条件で撮影するならkissx2の方が50Dとかに比べて断然ノイズが少ないみたいですね。 まあ冷却改造となるとそうもいえませんが・・・ それにしてもF5.6ともなると周辺までカリカリですね^^
2012年09月18日00時15分
おはようございます。 前回の8月23日のものと見比べてみましたが。画角は若干違うものの 同じくF5.6に絞った画像なのに全然違いますね! 今回の画像は全体的に前の物に比べるとやや暗めで明るい星は光条が綺麗に出てて他の細かい星もよりシャープに見受けられます。個人的にはこのくらいの明るさ処理が好きです。 撮影設定は同じでも気象条件、その他も違うでしょうしただ単に画像処理の違いによるものとは思えない感じもします。 私も初心者なりに色々試してますが、私の場合は広角レンズで撮影した場合、まず第一の難点がピントです。そして冷却カメラを持ってないので露出とSSの関係がイマイチどの設定がベストかつかみ切れてません。これまでは暑いさなかを撮影してたわけで、これから涼しくなればカメラのセンサー熱等の条件も大分変ってくると思いますのでその関係も色々探っていきたいです。 私も基本は、いくら高感度時代になったとはいえ長時間露光撮影ではISO800~1600が妥当だと感じてるところです。 先日、雲の合間を長時間露光ができないのでISO3200まで上げて撮影してみましたが、結果は良くなかったです。 今後も参考になる書き込み、説明を宜しくお願いします。<(_ _)>
2012年09月18日10時06分
素敵です。(^^) 書かれていることを読ませて頂きましたが、何となくですが、納得です。 ノイズの処理は、ソフトでやっている、僕もそう思っています。 その点は僕のカメラで実感した。。そう思っています。 でもでも、takuroさんのように技術的、経験的に割り出した考えではないですけどね~。(^_^;) ハード的な面って、既存の技術をほぼそのまま流用している場合は そんなに劇的な進化って無いのでしょう。 SONYの新しいフルサイズセンサーは、集光技術も上がってるとの事ですが 作例の批判は結構厳しいようです。 それと素人考えですが、SONYの最近の固定ミラーの方式では 常時イメージセンサーが働いている様なんですが、それではセンサーに蓄熱している様に 思えますので、星撮りには不向きなのか。。。とも考えてしまいます。 でも動画も30分近く撮れるそうなので・・・どうなんだか。。 考えれば考えるほど、解らなくなります。(笑)
2012年09月18日11時40分
此花さん、ありがとうございます(^^ゞ そうなんですよ、CANON機の中でもX3と50Dに積まれたセンサーは残念ながら歴代の中でもノイズの多いものでした(^_^;) その面ではX2に比べてはっきり退化を感じるくらいでしたね(^_^;) まあ画素数が多くなっていってるので一概には言えない部分もありますが、私も冷却機でなければやはり使い続けてはいないと思います(^_^;) ただ、色乗りは60Dより良いんです(^◇^;) 実効感度もちょっと上かな~ センサーもほんとにそれぞれと思います。 今までのCANON機がセンサーの微細な正確まで分かってしまうような処理をする天体写真の人達に好まれてきた理由の一つは、良くも悪くもそういうセンサーそのものの素性が分かるくらい変な味付けがされていなかったからということもあると思います。 あのときは出来たのに今回は出来ない、などということがないんですよね(^◇^;) これからソフト的なノイズリダクションなど後付けの機能が色々付いてきたとき、そういうものの影響も見極めて使いこなさなければならないと思っているのも今回長々書いてしまった理由なわけです(^_^;)
2012年09月18日11時41分
Marshallさん、ありがとうございます(^^ゞ どうも私のリサイズの仕方がここにあってないのか、元画像でははるかにカリカリで、冗談抜きで最後にちょっとボカシをかけようか一瞬迷ったくらいなんですが、それに比べればここに上げた写真で分かるのは周辺像の改善くらいかもしれません(^_^;) シャープ処理をするとちょっとやり過ぎただけで星像の周りに微かながらリンギングというくらい落ち込みが出来、それがより星を際だたせるわけですが、ここくらいの大きさの画像ならそのリンギングそのものは分からなくても、長く天体写真をやっている人ほど不自然に見える部分があって、目に痛いとかいうんですが好まれません。 細かい技術としても星の色味の残し方に影響が出るとかあるんですが、一見しても感じるのはたとえば天の河の上にある星です。 天の河の色って考えてみれば多くの恒星の色の平均値の色なわけです。 ということは、天の河そのものは星々にまで解像しきっていないとして、その手前、もっと地球に近いところにある星がはっきり1個浮かんでいたとすると、その星の色はバックの天の河に溶け込むように見えるはずです。 ところがシャープ処理をかけるとこれがクッキリ浮かび上がるように見えるわけで、この違和感はやっているとだんだんおかしいなと感じるようになります。 そんなわけで個人的にはシャープさは後処理ではなく撮影時のピントと光学系の力に依りたいわけですね(^^ゞ そしてセンサーのハード的力ですが、これはやはり最新の高感度に強くなったといわれるカメラでも実際には1世代前に比べてそんな飛躍的に進化しているわけではないと思います。 実質的にハード部分の進化だけでの高感度化など、どの機種でもせいぜい半段から1段くらいのものではないでしょうか。 ところがメーカーの宣伝によれば2段も上がったかのような印象を受けてしまう。 しかしそれはやはりソフトやオンチップによる後付けのノイズリダクションであって、実際強調処理をしていけばその限界はだいたい見当が付き、実質的に一番豊かで滑らかな階調を保っているのはいわれるとおりたいていのカメラでいまだにISO800~1600の間くらいではないかと思います。 まあこういうこともじつは天体写真の世界では以前からよくいわれていることで、べつに私が初めていうわけではないんですが、現在の恐ろしいまでの高感度化を考えたときにあらためてそれに踊らされて一番綺麗に撮れる部分を見失っては、忘れてはいけないなと、自分に言い聞かせる意味もあっての長文でした(^◇^;)
2012年09月18日12時04分
Em7さん、ありがとうございます(^^ゞ まあ私も理系は弱いので理論尽くで考えてるわけではないんですが(^◇^;) じつは後輩がSONYの開発にいて、何年かおきにカメラとビデオのセンサー部門を行ったり来たりしてるんですが、以前はたまに彼を問い詰めて情報少しでも聞き出したり、撮影地で知り合って一晩一緒に撮ったNikonの開発の人と話をしたり、私なりには自分の想像だけでなく何らかの情報も基に考えてきたことですので、そんなに的外れなことをいっているわけではないだろうとは思ってます(^_^;) >ハード的な面って、既存の技術をほぼそのまま流用している場合はそんなに劇的な進化って無いのでしょう まさにその通りで、今までデジカメ黎明期から基本的にはセンサー部分の改善で進歩してきた部分が多かったのがここに来て既存の技術だけでは壁に突き当たってきて、何か抜本的、飛躍的改革が必要なところまで来てしまった。 それがなかなかうまくいかないのをソフトの進化で補っている。 こんな図式が現状のような気が私もしてるわけです。 それにしてもSONYの最近のミラーレスでは常時イメージセンサーが働いているっていったい(‥;) 私はSONYのカメラ情報には疎いですが、ちょっと信じられませんがもしほんとなら確かに星にはちょっと不利かもしれませんね~(‥;) 動画はね、普通のカメラやビデオの場合HD画質であっても1920×1080。 現在のカメラの画素数からすれば使っているのはその一部に過ぎないので他の画素は補完的に使われているとしても流れる電流量としては最大限のものではないでしょうし、何より静止画に比べて動画はノイズがあっても目立たないんです。 なので最近は既存の動画よりもっと美しい動画を求めてタイムラプスといわれる静止画で連写した画像を使ったより芸術性の高い作品作りをされる方も増えてきたんだと思います(^^ゞ
2012年09月18日12時26分
コメ欄すべて拝見させていただきとても勉強になりました。 昨晩は久々に夜 晴れていたので美瑛まで星景の撮影に行って見ました。 先日 コメ欄にいただいた設定=絞り1段+長秒露光時のノイズ低減ONほか いろいろな条件で試してみましたがノイズ処の技術?は進歩しても やはり星の撮影は明るいレンズを使った場合がナチュラルという点ではベストでした。 と考えるとローパスレス+明るいレンズがより自然なのでしょうか?
2012年09月18日17時47分
天の川のコントラストというかメリハリがシッカリ効いて、大三角に8本の光条がハッキリ写り込んで、圧倒されます。(@.@)! 皆様方のコメントも、初心者の私にはマニアック過ぎてチンプンカンプンですが、何となくイメージ出来るかなぁ?・・・という感じで読ませていただきました。 ただ、撮影時のピント追い込みは一番大事!は強く意識を持ちたいと思います。
2012年09月18日18時36分
BUGSYさん、こういう話は普通の撮影にはほとんど関係ないことですし、星の撮影にしても後処理で強調作業の不可欠なガイド撮影した天体写真ならともかく、露出時間に制約のある星景写真ではそもそもそんなこといってられないという話でもあり、そもそもメーカーが仔細を公表しない以上どこまで行っても推論にすぎないというある意味不毛な話、個人個人の好き好き程度の話にすぎないんですが、勉強になどといってもらうと(^_^;) しかし星景であってもよりナチュラルに撮ろうと思えばやはり感度は出来るだけ抑えた方がいいのは確かです。 時々海外の検証サイトなどからいろんなカメラのノイズ量やダイナミックレンジを計って数値化した情報などが出てきますが、各メーカー最新のカメラでもISO800での性能をISO1600でも維持しているものは今まで見かけたことがありません。 ダイナミックレンジやラチチュードの広さ、ゆとりは星の写真ではとても大事です。 というのは、本来完全な点光源である星はレンズという光学系を通ることによって明るいものほどある程度拡散し、それが明るさの違いとして写りに現れるわけですが、暗い星はピントさえしっかり合っていれば極端でなく現在のカメラとレンズの解像度では1ピクセルに収まってしまい、輝点としてすぐ飽和してしまうので、そうなるともう色味を出すことは出来ません。 しかし少しでも拡散して1ピクセルの輝点の周りに数ピクセルの拡がりを持つ明るい星の場合、この部分はうまく撮れば飽和せずに微かに色味、星そのものの色味が残ります。 この微かな色味をどれだけ維持出来るかはラチチュードの広さに依存しているわけです。 フィルムの時代は相反則不軌という露出が長くなるほど感度が落ちてしまうという特徴によって飽和そのものが起こりにくかったので、固定撮影でも星の色味は美しく残すことが出来ました。 それが露出するだけ光を蓄積するデジタルになってからは色味を残すことは難しくなり、確かに年々高感度化するカメラによって天の河を写すことは簡単になりましたが、星一つ一つの描写は色味もなく白い点々ばかりという状況で、そういう面でははっきりいって退化してるんです。 まあフィルムであってもピントが悪くてレンズのハロを出してしまって青い星ばっかりとか赤い星ばっかりでは意味がありませんが、ここでもフィルムによる長時間露出でほんとに美しい日周運動写真がまだ時々上げられますが、その美しさはデジタルではまだどうしていいのかまったく太刀打ち出来ないものです。 そう考えてくると、露出時間に制約のある固定撮影で少しでも感度を落としてとなると明るいレンズをという話になるのは当然のことですが、現在の広角で明るいレンズというと周辺の収差もまだまだ大きく、もう一つ大事なことは歪曲収差だけは補正のしっかりしたものほど周辺の星が伸びてしまい、このへんのバランスをどう考えるかということもあります。 この歪曲収差補正ですが、例えば広角レンズで建物を撮ったとき、それが歪まずに真っ直ぐ映るレンズほどよく補正されているわけで、その方が良いレンズといえるわけですが、星の場合はそれが裏目に出て点光源である星は周辺では歪曲補正によって外側に引っ張られ、放射状に伸びてしまうわけですね。 確かBUGSYさんが最近使われていたレンズでもその傾向が出ていたと思います。 この歪曲収差補正がまったく行われていないのが魚眼レンズといえ、この場合は周辺にコマ収差は残っても星が引っ張られて伸びてしまうことはほとんどないわけです。 そこで最近星に引っ張りだこなのがSAMYANG14ミリF2.8です。 このレンズ、当たり外れはある上にフルマニュアルで広角なのに寄れず、その上歪曲が強くて建物などには向かないという普通に使うには4重苦くらいのレンズなわけですが、こと星に使う限りマニュアルであることも寄れないこともまったく問題にならず、歪曲が強いことは逆に星撮りには四隅まで綺麗な星像を得やすいということで、当たりレンズであった場合はそれこそフルサイズでも四隅まで素晴らしい星像と、以前撮影地で会った天文誌投稿常連さんも太鼓判を押されてました。 星専用にはなってしまいますが、一度これも検討されてはどうでしょうか(^^ゞ また、同じカメラである場合論理的にはローパスレスである方が有利とは思いますが、その差を実感出来るのはパソコン画面等倍で見たときくらいかと思います(^_^;)
2012年09月18日20時55分
chesaraさん、ありがとうございます(^^ゞ 写真に限らず人はなんでも慣れたものの方が馴染みやすく親近感が湧きやすいということはあると思いますので、こういう普段見たこともないくらい色もコントラストも付いた天の河の写真が誰にでもすぐに受け入れられる、綺麗と思ってもらえるとも思えませんが、こうやってしつこく繰り返し上げる事によって宇宙には白い点々のような星が輝いているだけではない、こんなに複雑な造形や色味があるということに少しずつでも、少しでも多くの人に慣れてもらえればななどと(^◇^;) しかし、こういう星があまりにたくさん写り込んだ写真では、輝星に出る光条も星座などが分かりやすくなって利点もありますが、さすがにF5.6まで絞り込むとちょっときつく出てしまってるなと、特にCANONの円形絞りでないほとんどのレンズでは強く出ますのでちょっと目立ちすぎるなと思ってます(^_^;) 今回のキャプションから続いている話は天体写真処理をしているとどうしても気になることなので、たまにはと思って普段考えていることを書いてみましたが、まあ普通は関係ない、考えなくてもいいことではありますし、何度も書いているようにどこまでも私の推論という話ですので気にしないでください(^◇^;) それよりも現場で大事なのはピントであったりトータルでの適正な露出であったりです。 どんなカメラでもその能力をフルに発揮するためには今回のような話よりもその方がどれだけ大事か分かりません。 私自身そういう部分も同時に試したくてF5.6などということもやってみているわけで、頭でっかちではなくどこまでも実際の撮影を大事にしたいとほんとは思ってます(^^ゞ
2012年09月18日21時04分
いつみても素晴らしいお写真です。天の川がこんなにもカラフルだなんて思っていませんでした。 広角でこんな作品が撮れるのであれば、勉強してみたい気にもなりますね。 先ほどは僕の拙作に貴重なコメントありがとうございました。 また一週間後くらいに、夜中の一時半頃?同じ構図で撮ってみようかともくろんでおります(笑)
2012年09月18日22時43分
いろいろとご指導いただきありがとうございます。 TOKINAの広角ズームではライトルームで現像する際にレンズ補正してました(汗) さらにシグマの魚眼かサムヤン14mmで迷った挙句アタリハズレが多いという理由で シグマに走ってしまいました。 いつもありがとうございます。
2012年09月19日01時02分
Kircheissさん、ありがとうございます(^^ゞ せっかく良い広角レンズも手に入れられたわけですし、次はポータブル赤道儀とか(^○^) それはともかく、1週間後であればまだ月は夜半前には沈みますので、1時半から2時前くらいに晴れてさえくれれば見違えるような1枚を撮れると思います(^。^) ほんとは3時過ぎまで粘れば冬のダイアモンドと呼ばれるおおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオンが亀甲形に並んで輝く中に、木星とオリオン座のベテルギウス、そして亀甲形の左下には一番明るく金星が輝くという珍しいくらいに明るい星が集まった光景を見ることが出来るんですが、あの画角の広さなら縦構図にすれば一網打尽です(^○^) まあそれもこれも天候次第ですが、もし運良く晴れて都合が許すようなら時間を検討されるのもいいかと思います(^^ゞ
2012年09月19日01時05分
BUGSYさん、ついに魚眼まで手に入れられてましたか(^○^) って、今ちょっと見に行かせてもらったらSIGMAの15ミリですね(^。^) これはフィルム時代から星野撮影の定番だったレンズ。 デジタル高解像の今では気をつけないと青ハロが出やすいですし、星景では構図にもちょっと気を使うかもしれませんが、星像に関しては今でも十分な性能の安心の一本です(^。^) 魚眼も使いこなすといつも同じになりがちな星景でも表情が出しやすくより楽しめると思いますので、風邪治してカギ持ってまた美しい北海道の星空を見せてください(^^ゞ
2012年09月19日01時12分
takuro.nさん レスありがとうございます!3時過ぎですか・・・晴れたらチャレンジしてみたいです^^ 赤道儀・・・ポラリエなら持ってます。D800にあのレンズを積むとちょっと心許ないんですが・・・
2012年09月19日07時49分
Kircheissさん、なんとすでにポラリエも(^◇^;) しかし確かにポラリエにあのカメラとレンズだとそれだけで公称モーメント加重は超えてそうですね(^_^;) 赤道儀側の余裕がどれだけ見てあるかですが、自己責任になるとは思いますが http://www.kyoei-osaka.jp/SHOP/k-astec-balkai.html こういうものも出てますので、このページにあるオプションの延長シャフトも使えばバランスやモーメント加重的にはだいぶ良くなると思われ、試す価値はあるかもしれません。 このK-ASTECさんというのは天文用のサードパーティ的パーツ屋さんとして国内では一番の有名どころで、私も望遠鏡用のパーツで幾つかお世話になってますが、メーカーとも密接な関係もあると思いますし、ウェイトの重さとシャフトの長さを勘案すると載せるものは2キロくらいは想定していそうで、そういうものを出してくるとなると前もってメーカーにある程度の確認は取ってあるのではと思います。 また、フルサイズに14ミリの画角となると赤道儀の追尾精度はそんなに問題にならず、重いものを載せたせいで少々動きが悪くなったとしても、5分くらいまでの露出であればほぼ星を点像に保ってくれると思います。 問題は長時間使い続けて過負荷でモーターが焼き付いたりするかもということですが、そこらへんをK-ASTECさんがある程度の確認は取ってあるのではと想像するわけですね(^_^;) まあほんとはあのカメラとレンズを想定していればもっとしっかりした赤道儀の方が良かったわけですが、せっかく買ったものを使ってやらないのは勿体ないです。 私は道具は使ってなんぼと思ってますので、使って壊れたなら諦めがつくのも早いです(^◇^;) ちなみに、広角による星野星景撮影で最も対象とされるのは天の河ですが、これが銀河系中心方向に当たる夏に見える射手座あたりの天の河はとても濃くて固定撮影でもちょっと高感度で撮ってやればすぐ写りますが、オリオン座の横を流れる冬の天の河は地球から見て銀河系の外向きになり、射手座あたりに比べて実感としては半分以下の淡さで、ちょっと高感度を使ってもうっすらとしか写ってこず、これを僅か数分ガイド撮影してやるだけでクッキリ写ってくるとうれしいものです(^。^) ただ、上に貼ったものを使う場合の一番の注意点が一つ。 普段雲台もしっかりしたものを使っておられると思いますが、これの場合はセットになった雲台を使うしかなく、これがまあごく平均的な自由雲台であるため、特に縦構図にしたとき、カメラをファインダー側から見て左に倒すことが多いと思いますが、その場合にレンズの重さがネジを緩める方向にかかってしまうことになり、こういうタイプの雲台では締め込みが緩いといきなりカメラが回転してレンズが下に落ちてくることになります。 実は私も昔一度やったことがあり、それ以来こういうタイプの雲台は信用していませんので、もしも使われるなら赤道儀が壊れるよりもこちらだけはくれぐれも注意してください(^_^;)
2012年09月19日13時13分
ありがとうございます!とても参考になりました。 ポラリエに乗せてみましたが問題なく作動しています。 しかし、不安定さはありますね。ご紹介いただいたものの導入も考えてみます。 これがあればBORGもポラリエに載せられそうですね! 3時過ぎくらいに撮りたいのですが、天候とタイミングがなかなか許してくれず・・・ そろそろ月が邪魔になり始めてしまいましたので、また新月くらいまでおあずけかもしれません。
2012年09月26日17時29分
Kircheissさん、赤道儀の使いこなしの第一歩は極軸合わせ、次がバランスと言っていいくらいで、この二つがある程度以上合っていればそこそこ重いものや200ミリくらいまでの焦点距離ならたいていがんばってくれると思いますが、BORGの300ミリ以上となるとどうでしょうか(^_^;) しかし、赤道儀でも固定でも一つのコツであるシステム全体の撓みを出し切ってから撮ること、広角だとほとんど感じませんが、標準くらいからは設定が終わってすぐ撮影を開始すると最初の1枚だけが星が流れているということがよくあります。 これは特にカメラレンズの撮影のようにバランスが崩れた状態で撮るときにより気をつけるべきことで、全ての準備が終わったら1分待ってシステム全体の撓みを出し切って安定させてから撮影をスタートすると成功率が高くなるということがあるので、少々重いものや焦点距離の長い場合はこの時間をもう少し長く取るともしかすると結構がんばってくれるかもしれません。 まあいずれにしても星撮りは完全に天候に左右されますし、撮れない間に色々準備しているのも楽しんでください(^^ゞ
2012年09月26日22時45分
takuro.n
、そういう観点からDxOテストなどノイズ量よりもラチチュードや色乗り重視で見ていると、やはり最近のセンサーはハード的な進化というよりソフトでのノイズリダクションでごまかされているのではないか、そのノイズリダクションというのも以前からNikonでRAWファイルが生成される以前にかけられてしまうといわれていたノイズリダクション、画像処理エンジン以前にセンサーオンチップで暗電流ノイズリダクションとはまた別に選別的なノイズリダクションが、今年発売されたような最新のカメラではどのメーカーでも搭載されているのではないかと思うようになったわけです。 これは以前Nikonで問題視されたのはおそらくまだそのノウハウの積み上げが十分でなく、普段の撮影では良い点ばかりで悪い点など見えなかったのが、こと星の写真となると完全な点像でノイズとの選別が難しく、時に微光星を消してしまったり、星の色が偽色で変わってしまったりということがあったからで、もしこういう間違いが無くなれば、これはこれでごまかされているというよりは使えるノイズリダクションということになるのかもしれません。 しかし、センサーは通電させて使うもので、以前から高感度にしてゲインアップのために電気の流量が多くなるとそのために失われる情報があることも知られていました。 となると、もしハード的にはほとんど進歩していないとすれば、ソフト的にノイズを減らすことが出来るようになったとしても、実際に高感度を使うとノイズリダクション以前にすでに失われている情報があることになり、それが高感度を使ったときの色乗りの悪さや、普通ならノイズが減れば広く柔軟になりそうなラチチュードがあまりよくなっていないという結果につながっているのも肯けます。 そしてその限界点、ハード的に色乗りやラチチュードを保持出来る感度はメーカー問わず800から1600の間くらいではないかと思うわけです。 もし私の考えが正しければ、私のセンサー的にはもう1世代前になってしまったカメラでも、最新のセンサーとハード的にはそんなに違わないとすれば、やはり今まで使ってきたISO1600より1段落としてISO800で使えばもしかすると色乗りが良くなるのではないか、ということで、これを今回試すために冷却改造機を使い出してから使ったことのなかったISO800、ついでにレンズの絞りももっと鋭い星像が得られないか今までのF4からもう一絞りしてF5.6、やってみたわけです。 そしてその結果ですが、今までここに天体写真として上げている写真全て、色乗りを良くするためにデジタル現像時に色味を濃くする処理も合わせて行ってきましたし、シャープ処理も最低限分からない程度にかけてきました。 しかし、この画像、そのどれもやってません。 特に赤い散光星雲のある写野では、ステライメージのデジタル現像時に色彩強調マスクという機能を使って色乗りを良くするのは普通の作業です。 しかしこの画像ではそれをやってきた以前のものと比べてほとんど遜色なく色が出ています。 また、天体写真処理でシャープをかけられる段階は3~4回あり、私は今まではデジタル現像時に星像を引き締める処理を僅かに、そして処理が全て終わった段階で必要ならアンシャープを分からない程度に微かにかけてきたんですが、この画像ではどれも一切やっていません。 にもかかわらず、最後にちょっとぼかして甘くしないととげとげしすぎるかなと思うほど鋭い星像になってしまいました。 まあこの写真は下に光害がある状態で、元画像では下半分が白くなるほどのものをカブリ補正でだいぶ調整しましたので、厳密なことはいえませんし、なんでもバランスが大事で、時間がないときに感度を上げて短時間で撮ることも時には必要です。 しかし、やはり今のデジカメでも出来ればISO800を使って露出時間で補う方がより階調性の良い元画像が得られるようだということや、絞りもF5.6まで絞るとこれだけ鋭い星像になるということをあらためて感じさせられる写真になりました。 スカイメモにAstro50Dと24ミリF1.4LⅡをつけてF5.6に絞り、ISO800で2012/9/12の22時から撮った8分露出7枚をRAP2、CameraRaw6、StellaImage、CS5と通して処理。
2012年09月17日16時30分