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ご隠居鳥は想い出を提供してくれたカメラやレンズ達の断捨離を進め惜別しています。 この3枚の梅の写真は、ドイツ民主共和国(東ドイツ)の人民公社(VEB)ペンタコンが販売した 表題にある広角レンズ(+MACRO JENAZOOM SUPER)で撮影したものです。 鏡胴にLENS MADE IN JAPAN とあり、日本メーカーによるOEM製品です。最短撮影距離は 0.25mで準接写が可能です。この後にSigma社が同じようなコンセプトのSuper Wideと言う 製品を世に出しています。
sho-butterfy様 コメントとお褒めの言葉を頂戴し、恐縮です。 共産圏に入った東ドイツでは、分断後に工業力、特に商品研究開発力が落ちてしまい、 90年代には日本のカメラ産業には太刀打ちが出来なくなっていたようです。 ただ、レンズの鏡胴には「LENS MADE IN JAPAN UNDER LICENCE FROM VEB CARL ZEISS JENA」との刻印がしっかりとされていますので、プライドは高かったものと思います。 鏡胴の作りから推察するに、恐らくシグマ社が請け負って製造したと思われます。 このレンズやフレクトゴンのように広角で最短撮影距離の短いレンズはドイツには 古くからありましたが、それまでの日本では見られませんでした。その後にシグマ社が このOEMで勉強して、シグマスーパーワイドと言うf=24mmで恐ろしく寄れるレンズを発売した ことが、その後のシグマ社が写真レンズメーカとして国内でも認知される契機になったの ですから、何が幸いするか判らないものです。 ご隠居鳥の私見です^^。
2021年01月10日14時02分
なるほど製造はsigmaですが、設計は東独carl zeiss jena ということで、sigmaが学び、スーパーワイドにつながったという訳ですね。 この新年にsigmaのレンズを30年ぶりに新品購入して昔と違う精度に驚いたので、そのルーツの一端を知ることができました。ありがとうございます。
2021年01月11日07時08分
sho-butterfy様 富岡はヤシカコンタックスレンズを製造することによって、西ドイツのCarl Zeissに学び、 シグマは東ドイツのCarl Zeiss(ペンタコン人民公社)に学び、技術力を向上させたと思います。 積極的な海外展開の努力によって、確かに現代のSigmaレンズは優秀な上に高価で、往時とは 隔世の感があります。 青森県の十和田を旅した際に、星野リゾートで大々的なシグマ社レンズの写真展が開催されて いましたが、どの作品も、それは素晴らしい写りでした。 レンズ専門メーカーは、サン、コムラ―、ソリゴール、テフノン、トキナー、タムロン、シグマ 他ありましたが、今は後の3社しか残っていません。OEMによって技術吸収し、「安かろう 悪かろう」からの脱却を図った会社だけが生き残ったと思います。 新しく購入されたシグマレンズによる御作品を拝見できること、楽しみに致しております。 ご隠居鳥 拝
2021年01月11日17時13分
sho-butterfy
東独carl zeissブランドなのに、made in japanとは不思議な逸品ですね。梅も美しく描写綺麗です。良品と良き写真を堪能いたしました。
2021年01月10日09時38分