yoshi.s
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*続き 「そうか。だとすれば、写真ももちろんアートになり得るが、恋も、アートと言えるようなものになるんだな」。そう言ってから佳夫はちょっと照れて、手のひらで顔を拭った。それを聞いた凛子の頬も少し赤くなった。 「おい、君たち、見せつけてくれるなあ」、と言いながらスピリットは見るみるうちに薄れていった。そして「Be happy!」と言うと、すうっと消えた。 佳夫と凛子は顔を見合わせ、そして、爆笑した。可笑しかったからではなかった。 身体中から溢れ出てくる、喜びのエネルギーの放出だった。 *下につづく
*終わりにあたって: 2月末日から始めた『連続写真掌編:にほひをこせよ』は、今編でいったん締めくくります。 この連載掌編は、故郷をはなれた男女の大学生同士が春休みで帰郷し、久しぶりに出会い、写真撮影を通してより親しくなる物語で、35回を重ねました。 本編から多少外れた番外もありましたが、そこに載せた写真句歌は登場人物の心情を表現する方法として役立ったように思います。 この春、50日間にわたってアップし続けて来ましたが、これは写友の暖かいコメントがあったればこそです。大きな力となりました。とくに、毎回コメントを下さったはなてふさんには心から感謝申し上げます。あまりにもリスポンスが早いので、Lightning (いなづま)はなてふさん、とお呼びしたこともあったほどでした。 前回の、桜の下で、と比べると論的な話しが多くなりましたが、これは意図して行ったものです。 私の思うところを残したい、という思いからでした。多少めんどくさい内容になったかとは思いますが、私としては気に入っています。 佳夫と凛子の人生はまだ始まったばかりですが、その先を書きたいとも思っています。と言うよりもその先こそが本番だとの思いを持っています。いつかその機の熟するときまで、みなさんごきげんよう。 そうそう、前作、桜の下で、の続編も思い描いていますよ。 yoshi.s
2020年04月19日22時04分
ジョニー森永さん 早速のお出で、ありがとうございます。 考えては書き、書いては考えるの50日間。楽しい春でした。もちろん写真があってのことです。 コロナ騒動の真っ最中でしたが、その憂さもほとんど気になりませんでした。状況はさらに深刻になりつつあるのですが・・。 そして何よりも、読者の存在が力を与えてくれました。写友がいてくれて本当に良かったと思っています。ジョニーさんもね。 まだコロナ禍は続くでしょう。どうぞお気をつけて。
2020年04月19日22時24分
yoshi.sさん、お疲れ様でした。 文章って調子がいい時には言葉が天から降ってくるかのようになめらかですが 一度滞ると頭の中で洪水が起こります。(私の場合は…) yoshi.sさんは違うかしら? 50日間書き続けるのはさぞ楽しかったことと思います。 しばし、燃え尽き症候群のようになるのではありませんか? 続編も楽しみにしています。♪ あれ、はなてふさーーん、、、、
2020年04月19日22時51分
そろそろお終いのさくらを惜しむように美しく。。。きれいですね 今日でいったんお終いなんですね なんだか名残惜しい 長編だったのですね あっという間でした それはあなたの見せ方が巧いからでしょうね ふたりがこの先どうなっていくのか続編を楽しみにお待ちします^^ 写真と文章の二刀流 お疲れさまでした!
2020年04月19日22時52分
HATTUさん もう続編のお話しですか。 まったく燃え尽きてはいませんが、少し別なことを考えたいと思っているのです。 文章は、一度に3〜4枚ほど書きます。1回のアップは2枚分ほどですね。ただ淡々と・・。
2020年04月21日02時42分
はなてふさんには、毎回コメントを頂きました。しかも電撃! あとがきにも書きましたが、力になりました。心から感謝しています。 一度に2枚弱程度の掌編ですから、35回で計6、70枚。辛うじて短編小説に届いたといったところです。でも前作、『桜の下で』は、23回で40枚ほどですから、それよりは長くなりました。 よければ、桜の下で、もお読み下さい。タグの『写真掌編小説』を辿ると見つけられますよ。 ありがとうございました。いずれまた。
2020年04月21日16時28分
読み方がとぎれとぎれになってしまいやっと通して読ませて頂きました。 若い二人が一緒ですとすべてのことga すみません。こんなところで終わっていたなんて! 後で書こうと思って保存しなかったと思っていました。 物忘れの始まりです(悲)、、改めて自覚し気を付けます。 若い二人が一緒ですとお互いを高め合いすべてのことが 何倍にも膨れ上がって素晴らしい将来が期待できていいな と思って書くつもりでした。 ninjinさまは本当に良かったです。昨日パソコンを開いたら とたんに目に飛び込みお気に入りをしましたら、ninjinさまから 先にコメントを頂いてしまいました。旬をいただくところです。
2020年04月24日07時01分
ミ~ね~ちゃんと同様だすヾ(^▽^)ノ やっぱり通せば読み応えあるっすなぁ すでに第二部の展開が気になるっすわ 恋もアートと言える!さすがっって思ったっす 一部の終わりにふさわしい画像にも感動しているっす こんだなんたべな話になっていぐべなぁ 画像とともに楽しみだすわ
2020年04月24日17時26分
michyさん おっしゃる通り、男でも女でも、互いに刺激になる存在はいいですね。 ninjinさんの件。先日michyさんが心配なさっていたところでしたね。 お元気そうなので、良かったですねえ。
2020年04月25日00時29分
yoshi.s
*つづき やがて笑いが治まると、佳夫が言った。 「凛子、きっとぼくたちはすごい体験をしたんだと思う。ものごとの本質を掴むコツを覚えたようだ。洞察の目を持ったんだよ」。「明日改めてこのことのおさらいをしようじゃないか。そしてぼくたちのことも話そう。大学に戻る日も近づいているし・・」 「そうね。洞察の目は私たちの将来に活きて来るわね」。「そして私たちはいま始まったばかり。あした冷静になって話しをしましょう」 故郷の空は、世界の空に羽ばたこうとしている二人を優しく見守っていた。 二人が歩もうとしている道は輝いていた。 *第一部おわり
2020年04月19日21時57分