yoshi.s
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J
B
いまこそチャンスだ。 初めて見たときからずっと想っていた。君のこと。 名前すら知らない。 なんて言おう。 「こんにちは。お話ししていい?君の名は?」 ああ、だめだ、だめだ。 もっとさりげなく。 もう少しで雨が降って来る。近寄って足を滑らしてちょっとぶつかる。「あっ、ごめん!」 これどうかな。 そんなのいいわけないだろう。乱暴だ。 やっぱり「こんにちは」だ。 そして、「ぼく雨ガエル」。彼女はちょっとびっくりして、それからちょっと笑い、「私も・・」 うん、悪くない。 それなのに、体が動かない。 *下につづく
雷で、彼女驚いて逃げちゃった。声出して笑ってしまいました。 もうもう そんなに優柔不断なんてしようがないなあ。 大丈夫かい、子孫を残せる? 孤独な蛙なんて絵にならないぜ、やっぱり蛙は大勢だよ。 でなきゃコーラスなんてできないよ。
2017年09月17日15時07分
手前がオス、奥がメスなのでしょうね。 いつアタックしようかと機会を窺うオスガエルの真剣さが伝わって来るようです。 手前に合ったピントがドラマ性を高めていますね^^
2017年09月17日20時12分
写楽旅人さん オスが進み、メスは待つのですね。生物はおおむねそのようですが、最近の日本の若者は必ずしもそうではないようです。 向こうのカエルも判別できる程度に絞りました。
2017年09月17日21時34分
yoshi.sさまの掌編とそれに対する旅鈴さまの掌編が 掛け合い漫才みたいで面白くて笑い過ぎてまた皺の倍増です。 掌編を読んで写真を想像する、、実際は難しいです。 いつも写真がするすると出て来てしまって見てしまいます。
2017年09月18日11時37分
彼女の姿はもうそこになかった? もしいたとしても君は動けなかったよ。 だって君はいつもそうやって言い訳を探している。 どう?怒った?じゃあ大丈夫だ。次はきっとうまくやれる(^^)/
2017年09月18日12時30分
michyさん ほんと。 旅鈴さんの言い様に反応して、いつの間にか漫才になってしまいます。 掌編を先に読もうとするためには、まず心を無にします。調息一つが有効です。 そして写真に心を留めずにすっと文章に進み、こんどは心を開け放って文を味わいます。 それからゆっくりと画に進みます。さあ、文と画を溶け合わせて下さい。新しい世界が立ち現れます。作者の世界と、鑑賞者の世界が交流した世界です。全体のいのち、いのちの大本です。憶えてお出ででしょう? お茶の味わい方と一緒です。
2017年09月18日16時38分
yoshi.sさま 掌編を先に読むのは難しい。自分で言い出しておきながら簡単に諦めそうになっていました。 調息、作者と読む人の心の交流、全体のいのちの大切さに立ち戻りました。 励まして頂き もう大丈夫です。やってみます。ありがとうございました。
2017年09月18日18時36分
michyさん まあ、あんまり本気になるようなことでもありませんが、私も何回かやってコツを会得したのです。写真を先にすると、先入観が邪魔をして掌編の文章が心に入って来ません。逆の方がいいと思います。
2017年09月20日02時31分
ninjinさん よくそんな科白を知っていますねえ。 この物語はまさにその通り。転を雷としました。 少年の繊細なこころの揺らめきを表現したかったのです。
2017年09月27日14時00分
yoshi.s
*つづき ああ、声も出ない。 雨ガエルなのに声が出なくてどうする? でも、口の中がからっからだ。 彼女はさっきからずっとあそこにいる。きっとぼくを待っているんだ。 いや、そんなわけないか。 いや、そんなわけあるさ。でなきゃ、あんなすみっこにじっとしてるわけがない。 ぼくが固まっているのと同じように、きっと彼女も固まっているんだ。 もう秋になったというのに、汗が背中を伝った。 息も苦しくなって来た。 ああ、何かきっかけがないかなあ。 その時、突然、空が光り、雷が鳴った。 うわあ! 驚いた! でもやったー! だいじょうぶ?って、声をかけよう! 縮んだ首を伸ばして彼女の方を見た。 でも、彼女の姿はもうそこになかった。 おわり
2017年09月17日14時53分