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萬葉植物 むらさき

萬葉植物 むらさき

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    春日大社 神苑 萬葉植物園にて 萬葉名 むらさき   現代名 ムラサキ    *託馬野に生ふる紫草衣に染めいまだ着ずして色にいでにけり    (つくまのにおふるむらさききぬにしめいまだきずしていろにいでにけり)                      笠女郎  巻三・三九五    古来より高貴な色として染められた「紫根染め」は、この草の根の色素が原料です。    この日ちょうど見頃でした。 萬葉植物園では萬葉人が親しんで萬葉集にしたためた約300種の草・木・花が季節ごとに開花します。

    コメント8件

    企迷羅鼠(kimera)

    企迷羅鼠(kimera)

        ★ 紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも(大海人皇子) 紫草と聞けば、すぐ宴席で詠まれたこの歌が思い浮かびます。 可憐な白い花を見ると、紫の染料を採ったということが嘘のように思われます。 時代下って平安時代、『源氏物語』の「紫の上」の名も紫草の歌に由来しています。     ★紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる

    2017年06月05日19時45分

    windyboy

    windyboy

    万葉集の時代から親しまれた植物、可憐な花、珍しい花なのでしょうね。 しっかり守って欲しいですね。

    2017年06月06日06時59分

    michy

    michy

    萬葉の花 むらさき を初めて見せて頂きました。 この根から高貴な紫色を萬葉の頃から染めていたのですね。 感動します。その上萬葉の歌まで紹介していただき すっかり縁遠くなっていた和歌に目を向けることができました。 お写真を通して大切な知識までありがとうございます。

    2017年06月06日07時39分

    想空

    想空

    kimeraさん、ありがとうございます。 高貴な方の恋の行方などと思いながらもついついこの歌の世界に惹き込まれてしまいました。 一方、源氏物語の歌は相聞歌ではないような、、、わかりません。 当時の「むらさき」は雑草のように咲いていたのでしょうか。 萬葉の世にふつふつと想いが馳せてしまうようなコメントをいただきました。 これも旅行の醍醐味のひとつですね。

    2017年06月06日14時08分

    想空

    想空

    windyboyさん、ありがとうございます。 直径1㎝ほどの可憐な花でした。 園内で大切に育てられているようなのでご安心ください。 現在の自然界では滅多に見られないほどの希少植物とのことです。

    2017年06月06日14時19分

    想空

    想空

    michyさん、ありがとうございます。 この歌は入園チケットにあったものをそのまま使わせてもらいました。 片思いの恋を紫色に染めた衣装にかさねて「いまだ結ばれないうちに他人に知られてしまった」という意に詠んだ歌と解釈されているそうです。 想空もすっかり遠ざかっていますので、旅行はいろいろな意味で自分を豊かにしてくれるものと勝手に納得しているところです。

    2017年06月06日14時33分

    企迷羅鼠(kimera)

    企迷羅鼠(kimera)

         ☆紫草(むらさき)の 花の白さや 小ささや あえて切字の重複に挑戦。  布を染める時、媒染剤として椿の灰が使われたことが次の歌から分かります。   ★紫は灰さすものぞ海石榴市(つばいち)の八十の街に逢へる兒や誰(万葉集巻12 3101)  もともと自然に生えていた草を、この歌の頃にはすでに栽培していたのでしょう。 大海人皇子の歌は額田王の次の歌に答えたものです。    ★あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(額田王)  「標野」は皇室や貴人が占有し、一般の者の立ち入りを禁じた野、ここで紫草を栽培していたのでしょう。それを「紫野」と詠んだのです。 「紫の上」の名前の由来として引用される歌は、『古今集 巻17 雑哥上」に分類されていますが、相聞歌と解釈できなくもありません。 つまり、紫草を譬えとして使ったもので、一つの人あるいは一つの物がいとおしいために、それに関係するものまで愛情を感じる、ということです。  コメントが長くなりました。ご海容を。

    2017年06月06日15時42分

    想空

    想空

    kimeraさん、ご丁寧なコメントありがとうございます。 よくぞここまで調べていただきました。というより造詣が深いからのことですよね。 こんな専門的なことにはどのようにしてお返事したらよいのか分かりませんが、「むらさき」が多くの歌に詠まれ、高貴な人の特別なものであったことは分かりました。 やはり奈良は奥が深いですね。旅から帰ってもまだ旅が終わりそうにありません。

    2017年06月06日22時24分

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