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光害地で撮る天体 - オリオン大星雲 ~ Turning Point

光害地で撮る天体 - オリオン大星雲 ~ Turning Point

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    KOWA PROMINAR 500mm F5.6 FL, LPS-D1 SWAT-350 赤経1軸オートガイド ≪輝度情報≫ 11/5 ISO6400 露出30秒×300枚 ≪色情報≫ 11/4 ISO 200 露出32分×3枚 (北端脚下三脚アジャスターによる手動赤緯修正) ※1 タイトル変更:'14 決定版→Turning Point ※2 別現像ver.:http://simhuq.sytes.net/astro/autoguide/Add300_col3793-lrgb2

    コメント19件

    HUQ

    HUQ

    11/4~5 にかけて、『ポタ赤長焦点長時間ガイド計画』で実験撮影した全ての画像を使って、「光害溢れる住宅地で撮るオリオン大星雲の決定版」を作ってみました。(笑) 星像が綺麗な11/5分の「高感度・短時間露出・多枚数コンポジット」画像をL画像とし、 発色が豊かな11/4分の「低感度・長時間露出・撮れただけコンポジット」画像をRGB画像として、 合成しました。 L画像で濃淡をがんばり過ぎたため、彩色用データの不足を感じ、RGB画像に強めのノイズ除去を掛けたファイルを最後に加算コンポジットしています。

    2014年11月13日01時48分

    HUQ

    HUQ

    撮影現場の写真です。 http://simhuq.sytes.net/astro/autoguide/2014-11-04_01-59-28_D4_1280.jpg 機材重量は、トータルで13.5kgの軽量システムです。

    2014年11月13日02時28分

    カイヤン二世

    カイヤン二世

    HUQさん、こんばんは。先日はアドバイスをありがとうございました。 すごくキレイですね。ガス雲の濃淡もよくわかります。いつかはこんなのが撮ってみたいです。 光害地でしかもポタ赤でこれほどのものを撮影されているなんて驚きです。takuro.nさんがおっしゃっていたように、天体と機材についての深い知識と機材・画像を扱う高い技術を持っておられるからこそですね。 私には残念ながら、そのどちらもありませんので、おとなしく(笑)普通の赤道儀を目指します。 OHPシートでのバーティノフマスク、試してみます。これからもよろしくお願いします。

    2014年11月13日03時19分

    HUQ

    HUQ

    カイヤン二世さん、コメントありがとうございます。 今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m 朝起きて見直したら、折角浮かび上がっていた周囲の淡いトコロを暗く落としすぎていたかもしれません。(^^;; 折角なので、別現像も置いてみました。よろしければご覧下さい。(^^ゞ http://simhuq.sytes.net/astro/autoguide/Add300_col3793-lrgb2.jpg …うーん、こんどは色ノイズ拾いすぎかな?(笑) ※11/13夜 差し替え 使用した画像は以下です。 ・ISO6400 露出30秒×300枚コンポジット→モノクロ化  http://simhuq.sytes.net/astro/autoguide/Add300_mono3793.jpg ・ISO200 露出32分 3枚分  http://simhuq.sytes.net/astro/autoguide/2014-11-04_01-32-58_XPro1_Flat_20141104_031435-FL.jpg  http://simhuq.sytes.net/astro/autoguide/2014-11-04_02-05-50_XPro1_Flat_20141104_031435-FL.jpg  http://simhuq.sytes.net/astro/autoguide/2014-11-04_02-39-46_XPro1_Flat_20141104_031435-FL.jpg ISO200 露出32分の3枚目なんて、かなり流れていますが、色付け用の画像としてなら使い道がありました。

    2014年11月14日07時40分

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    takuro.n

    なんとも極端な(^◇^;) L画像は星像重視とはいえ星雲あぶり出すにはフィルター使いだとこれはだいぶ露出不足だと思いますが、それにしても300枚重ねてもこれだけノイズが浮いてくるのは結果的によほど強調したのか(^_^;) デジカメの場合は感度上げても基準感度のゲインアップにすぎませんからね~(^_^;) でもL画像拝見するとなんか不思議なノイズの出方してますね(‥;) そしてカラー画像はモノクロ冷却CCDではないですから3枚ではまったくノイズ低減されておらず、ランダムなカラーノイズが思いっきり、しかもL画像とまったく違う出方をしてしまってるのがより目立つ結果になってしまったでしょうか(^_^;) LRGBとはいえデジカメでやるならLはもっと適性露出を、RGBはもっと枚数をということになると思いますが、そうなると普通に撮ったものをLとRGBに分けて処理するのと変わらなくなってきてしまいますし、それぞれどこか美味しい露出と枚数を探すのがこれからの試行錯誤のポイントでしょうか(^^ゞ

    2014年11月13日20時08分

    HUQ

    HUQ

    元はといえば赤経1軸オートガイドの状況を確認するための比較明用に撮影したものですので、感度設定や露出設定はご容赦ください。(^^; そもそもこのカメラ、機械式レリーズしか使えませんので、連写するには最長露出の30秒を設定するしかないのです。 更にこのために大量のダークファイルを用意したわけでもなく、つまりバックグラウンドの不思議な紋様は取っていないダークノイズ、ってワケです。 トーン調整も通常なら64枚程度を一組としてコンポジットした後、炙り出したい暗部を持ち上げて、更に同様の処理を施したものを16~32枚ほどコンポジットしてむらを均すのですが、ここでは300枚一気に加算したものに直接激しいトーン調整を行い、これをDfine2で輝度ノイズ消去を掛けています。 RGBのほうは件のISO200 32分露出をあるだけ、すなわち3枚使って作成し、当然目立つ色ノイズを減らすため、加算平均したものにこれまたDfine2で色ノイズ除去を掛け、これと元絵を加算合成し、RGBとしています。 そんな突っ込みどころ満載のやっつけ仕事ではありますが、この試みで、今まで無茶しても炙り出せなかった領域が炙り出せた、というのが大きな成果です。 これをまともな撮影条件で、まともな範囲内の調整で行えば、都市では普通の処理では表出不能な淡さの分子雲を炙り出せると考えています。 使った素材は上弦を越えた月が残る都市の空。 そんなバックグラウンドでも、存在するものはちゃんとデータに残っている、ということが判ったので、今後数少ない遠征時はRGB用の撮影に特化し、L用画像を日々撮り続けて1枚の写真に凝縮する、というスタイルを追求してみようかと思います。

    2014年11月13日21時08分

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    takuro.n

    いや標題に決定版なんてあったのでまさかこれで試行錯誤終わり?!?ってびっくりして失礼しました(^_^;) LのノイズもRGBのノイズも理由が分かりました(^_^;) しかしタイマーコントローラのようなものが使えないというのは結構痛いですね(‥;) 都市部からL画像用にガス雲のディティエール出したいと思ったらHαフィルターなども使ってみたいような(^_^;) 今は赤偉側手動ガイドで付きっきりで出来ても、そのうち自動化に成功した暁には(^◇^;)

    2014年11月14日00時08分

    HUQ

    HUQ

    M42は今まで何度となく撮ってきましたが、この地で、ここまで周りの分子雲を引っ張り出せたのは、品質を問わず初めてでした。(嫁さんの実家では普通に撮れると思うのですが…何故か冬の星座が昇る季節に行く機会が無く(^^;) そういう意味で「場外ホームランの打ち方見っけ!」な記念碑的1枚でした。(笑) 赤緯ガイドの自動化はもうしばらく掛かりそうですが、実現した暁には…Hαフィルタですね。(*゚▽゚)ъ ところで今、この写真を撮るのに使った SWAT-350 は点検に出しているんですが、この個体、正に "One of thousand"(古 な一品でした。 ピリオディックモーションが…測定不能なのです。(^^; 正確にいうと、ウォームギヤ由来の周期が検出できないのです。 実際にはウォームギア周期の1/4の周期で、振幅が±5秒角程度の波があったのですが、これはピニオンギヤの噛み合わせが良くないために発生していたそうで、同ギヤの微妙な偏心が増幅されて出ていたものだったそうです。 ギヤの噛み合わせ位置を修正したところ、この振幅は±3秒角になったそうです。 D4 に f=200mm 付けて、ノータッチガイドできちゃいます。(笑) ピニオンギヤを交換してもいいのですが、それにはバラす必要があり、ウォームギアの噛み合わせを今と同等に保てる保証がないので、今回は噛み合わせ調整だけで済ますことになりました。 以前から、どうも歯数とピリオディックモーション周期が合わないな~とは思っていたのですが…まさかこんなもの凄い個体だったとは…(^^; ますます、「普通の赤道儀」に手を出せそうにありません。(笑)

    2014年11月14日00時51分

    カイヤン二世

    カイヤン二世

    HUQさん、こんばんは。詳しい情報をありがとうございます。 この画像、「セレクト」に選ばれて、トップ画面に出ていましたね。 画像も全て拝見し、おっしゃるように3枚目が少し流れているくらいはわかるのですが、勉強不足で、他の専門的なこと(どうしてモノクロにするのかとか、L画像とか、RGB画像とか…)は全くわからない超初心者ですが、色々とできる範囲で撮影していきたいと思っています。

    2014年11月15日00時22分

    HUQ

    HUQ

    なんとまぁ。 そういったものに選ばれるのは初めてのことです。(^^) 沢山の方々、「お気に入り」に選んでいただき、ありがとうございます。m(_ _)m "LRGB" の "L" は、「輝度情報」を意味します。 明暗の階調だけを意味するので、白~グレー~黒 でできています。 そこに、"RGB"、つまり「色情報」を載っけるのです。 平たく言えば、L画像で描いた鉛筆画の上に、RGB画像の色を水彩画のように乗せるのです。 L画像は白黒でいいので、色ノイズを気にする必要がありません。 輝度ノイズは多数枚の加算コンポジットで劇的に改善できるので、1枚あたりの感度を上げることで、星の流れの無い「輝度画像」を得ることができます。 一方、RGB画像は色重視です。 多少ガイドミスがあってL画像の黒い部分に色がはみ出しても、それはほとんど目立ちません。 星がシャープで色彩が一本調子な画像と、多少ガイド状態が悪くても色のバリエーションが多い画像の「イイトコ取り」で、画像を構成することができます。

    2014年11月15日02時32分

    カイヤン二世

    カイヤン二世

    HUQさん、こんばんは。詳しく解説して下さってありがとうございます。 なかなか頭がついていかなくて…。「段階露出」というのも聞いたことはありますが、私は同じ設定で何枚も撮ってDSSで重ねるぐらいしかやったことがありませんし、たぶんこれからもできそうにありません。 ご説明いただいたような本格的なのはこちらで拝見して、目の保養をさせていただこうと思っています。 これからもよろしくお願いします。

    2014年11月15日18時54分

    Eagle 1

    Eagle 1

    す、すげー 解説はすいません、まったくついていけませんでしたが、結果物としてこれだけの作品が撮れているという事実、驚愕するほかありません。しかも住宅街ですか!! ただただ、驚きです。

    2014年11月17日12時38分

    HUQ

    HUQ

    Eagle 1 さん、 コメントありがとうございます。 明るい住宅街にだって、遠い宇宙からこんなにもたくさんの光の情報が届いているんです。 勿論、住宅街で撮るより星のよく見える人里離れたところへ行って撮ったほうが良い結果は得られますが、自宅撮りならタップリ時間を掛けて色んな実験ができます。 "より良いよいやり方" を身に付けて、年に数度の本番に臨みたいとおもいます。(^^

    2014年11月17日14時19分

    いせき

    いせき

    おじゃまします。 こんなのが撮れるんですねー? 美しい^^

    2014年11月29日15時05分

    HUQ

    HUQ

    いせきさん コメントありがとうございます。 デジカメってホント、すごいです。 大量のデータから、注意深くノイズ成分を取り除くと、天体の微かな光が浮かび上がってきます。 『大人の炙り出し』みたいで、愉しんでいます。

    2014年11月29日18時39分

    shiroro

    shiroro

    光害のある中での撮影とは思えない結果ですね。 コメントに書いてある内容がすごく参考になります。

    2014年12月03日14時01分

    HUQ

    HUQ

    shiroroさん、コメントありがとうございます。 天文ガイドの元編集長さんも、「星雲の光は光害に埋もれているのではない、光害の中に浮かんでいるんだ」と仰ってました。 階調の豊かな昨今のデジカメで、ノイズや天体由来でない光を注意深く除去していけば、光害の中でも天体写真が撮れるのです。

    2014年12月03日23時33分

    nob.E

    nob.E

    一覧を見てて、「綺麗だなぁ」と思う写真をクリックしてみたら……。 市販のカメラでここまで撮れるんですね。 そして、マンション!! 本当に本当に驚きました。 (こういっては失礼かもしれませんが、) この写真に関しては、カメラもレンズもそこまですごいものではないし、 技術があれば、こういう写真が撮れるんですね。

    2016年05月22日23時14分

    HUQ

    HUQ

    まめちゃんさん コメントありがとうございます。 重厚長大な大望遠鏡でなくとも、ベランダで一晩撮りっぱなしにしてるだけで、昔のパロマー天文台の写真のようなテイストを得られる時代になりました。 今の季節、明け方の夏の天の川が壮観です! 三脚とカメラを持って、是非星降る里へおでかけください!

    2016年05月26日19時39分

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