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狭い小路を抜けると、目の前の視界がパッと広がりました。 あのレ・ミゼラブルの著者ヴィクトル・ユゴーに「世界で最も美しい広場」と言わしめた世界遺産‘グラン-プラス’です。 広場の大きさは110m×70mとそれほど大きくなく、周辺に立ち並ぶ荘厳な建物群が余りも大きいので広角24mmでは全容を切り取れません(^_^; これは市庁舎 Hôtel de Ville で、グラン-プラスの代表する、いやブリュッセルを代表する建造物のひとつですが、かなり引いて撮ったのですが縦構図でようやく尖塔の先まで写りました。
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市庁舎は15世紀に建てられたフランボワイヤン(後期フランス・ゴシック)様式の建物で、中央の塔の高さは96メートルあり、遠くからでも見ることができ目印にもなりますね。 先端の像は、ブリュッセルの守護聖人である大天使ミカエルとのことですが、撮った写真を100%表示してようやく認識出来るくらいに小さくしか見えません。 ところで、グラン-プラスとはフランス語表記 Grand-Plece の呼び方ですが、オランダ語では Grote Markt グローテマルクト。 そう、メヘレンにもありましたよね。 ここブリュッセルではフランス語表記なんです。 もともとベルギー王国は19世紀にネーデルラント連合王国から独立した国家で、オランダ語の一種であるフラマン語が公用語の北部フランデレン地域(英語表記でフランダース。メヘレンはその地域にあります。)と、フランス語が公用語の南部ワロン地域とにほぼ二分されます。 一部ドイツ語が公用語の地域もあるそうですが・・・。 建国以来、単一国家であったものの、オランダ語系住民とフランス語系住民の対立が続いたため、1993年にフランデレン地域とワロン地域とブリュッセル首都圏の区分を主とする連邦制に移行したそうです。 極々最近なんですよね。 首都のブリュッセルはその両地域のちょうど境界にあり、歴史的にはフランスの影響を強く受けていたことから、市民の約85〜90%がフランス語を使うそうです。 そのような歴史的流れの中でグラン-プラスが作られてきたのですね・・・(なんか複雑です(^_^;)
2014年11月03日16時59分