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- The Rosette Nebula (L+RGB画像処理)
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L画像 SONY α900 600mm f4.0 60秒×5枚 コンポジット ノートリミング 2013年3月16日撮影 撮影地:山梨県山中湖村 RGB画像 PENTAX K-5 300mm f4.0 60秒×10枚 コンポジット 2013年3月11日撮影 撮影地:山梨県山中湖村 ステライメージVer.4にてL+RGB画像処理
takuro.nさん コメントありがとうございます。天文雑誌を読むよりも、ずっとためになります。(笑) L画像は殆どいじらず、RGB画像は輝度を抑えつつ星雲の部分の明るさあたりをRのみ持ち上げて再度処理してみましたら星は色が濃くならず、星雲はディテールがはっきりして暗黒星雲部分の描写も潰れずに、いい感じに仕上がりました。基本的にRGB画像のピンボケ量が大きすぎたので星雲部分の星の周囲は色が残ってしまっていますが、バラ星雲の名の雰囲気が出てきました。
2013年03月19日22時58分
takuro.n
デジカメでもLRGB合成を使うことは場合によってはあります。 特に散光星雲写真で元画像のSN比が悪い、つまりノイズが多い場合など、モノクロ化してノイズを丁寧に処理した画像をLに使ったり、あるいはノイズに一番影響の多いG画像のみノイズ処理を多めにしたり、あるいはRGBではなくLabチャンネルを使ってノイズ処理したりと、合成処理の使い方も何種類もあります。 この場合大事なことはまずは合成が終わった時点ではまだ強調はされていない、普通の処理でいうコンポジットが終わった段階と同程度に抑えておくことで、強調処理以前というのは出来るだけノイズを浮かさない状態であることが肝心です。 というのは、コントラストを上げたり彩度を強調したりという作業はそのまま全体にやれば必ずノイズも強調してしまうことになるわけですが、しかし1枚画像になって強調処理段階ではノイズ部分には出来るだけ触らないような調整方法もあるわけです。 勿論トーンカーブ的にそのような処理をすることもある程度可能ですが、先々いろいろなマスク処理が使えるようになると、元画像でノイズが浮いていてはどうしようもありませんが、ノイズのあまり浮いていない画像ならそのノイズには出来るだけ触らず肝心な天体や恒星のみ触ることも出来るわけです。 そのためにデジカメでLRGBをやる場合は、まずL画像はノイズ処理を第一に考え、コントラストはせいぜい対象の構造がちょっとクッキリするかな程度に抑えておき、RGBのカラー画像は輝度的にはL画像を越えないよう、逆に彩度をこれまたノイズが目立ってこない程度にコッテリ仕上げてやります。 これをLRGB合成するとその時点ではなんだか眠いような写真にしか見えませんが、結果的にはこれがもっともSN比が良く、そのあとの強調処理でも破綻しにくい元画像になります。 この写真の場合はL画像のノイズ処理がその目的ほどにはなされていないためにバックグラウンドにムラムラが残り、逆にRGB画像は彩度だけでなく輝度も上げられてしまったようで、そのためにただでさえピントがよくないとのことで星像がL画像より肥大している部分に色が出すぎ、星が青と黄色ばかり目立つというとても有り得ない不自然な出来上がりになってしまってるわけです。 勿論、どのように楽しむかはそれぞれで、こういう処理が間違ってるとか無いとかまでは言えませんが、宇宙はそのありのままの姿でも十分美しいものと思いますし、人間の目には見えない微かな光、色味を出来るだけ正しくあぶり出すのが個人的には好きですので、お節介とは思いながらもついつい書いてあちこちで顰蹙買ってますが、L画像はノイズが浮かない程度の強調とそれでも浮いているノイズの処理、そしてRGB画像は輝度を抑えてカラーバランスをナチュラルに、そして彩度のみコッテリ気味に仕上げたものでの合成、これもまた機会があれば試してみて下さい(^^ゞ
2013年03月19日13時17分