日々の残飯
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シャッターの下りた商店街で遊ぶ子供たち。遊ぶといっても、僕が子供だった頃とは違って、彼らが手にしているのは携帯型ゲーム機だ。 東京の団地は高齢化や空洞化といった問題を抱えており、桐ヶ丘団地においてその問題はとくに大きい。知識としては知っていたが、僕が子供時代に親しんだ場所の現状を実際に目にすると、もはや何かを懐かしむような気分にはなれなかった。 このあたりから、僕のアカバネ散歩は苦い気分へと落ち込んでいく。