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明けて翌日4月20日、この日は午前、午後と北京市内で幾つかの企業と打合せし、夜の飛行便で山西省運城に移動する予定でした。 ところが…朝になってこの日の北京での企業打合せがことごとくキャンセルされたと連絡が入りました(T_T;) … 立て続けのドタキャンに耳を疑いましたが、理由を聞くと…複雑な気分です… さて、ポカッと開いた一日…どうしよう…と、ホテルの部屋の窓から外を眺めて思案中です…
TR3 PG@
ドタキャンの背景について少し説明しておきます。 皆さん、「2005年の中国における反日活動(中国語:2005年的中国的反日活动)」について覚えていますか? 2001年に小泉純一郎首相が就任して以降、靖国神社参拝を発端とした日中両国間の関係悪化が中国国内の反日感情を高めてきていました。 2004年7月には重慶で開催されたサッカーAFCアジアカップ2004でその反日感情が剥き出しになり、日本チームや日本人サポーターへの嫌がらせ行為が酷かったのを覚えている方もいるでしょう。 翌2005年3月には、韓国の竹島問題(独島問題)を契機として盛り上がった反日運動を引き継ぐように、中国各地で3月下旬ころから歴史教科書問題や日本の国連安保理常任理事国入り反対の署名活動が始まり、ネットや携帯メールなどで中国各地に拡大・過熱化し、4月に入って四川省成都で日系スーパーに対する暴動、北京で大規模なデモの一部が暴徒化し、上海でも日本に対するデモの一部が暴徒化していました。 実は今回はまさにこんな時期での訪中だったのです(^^; もっとも、事前に中国人アドバイザーとも相談して、細心の注意を払って来たつもりでしたが… いやはや、この反日活動が収まる様子もなく、当時日系企業では、看板など日本語が書かれた部分を布で隠したり、外では日本語を話さないように指示をしたり、家族を帰国させたり、日本からの出張を中止したりなど、被害に遭わないための対処をしていました。 こんな状況を踏まえて、アポイントを取ってあった中国企業側も、不測の事態を避けるため会合をキャンセルしてきたのです。 決して経済活動そのものが反日化していたとは当時は全く感じてはいなかったのですが、致し方のない対応だったと思っています。 幸いにも、今回のメイン活動地である地方では特に問題ないことを確認済みなので、スケジュール変更はしませんでした。 いずれにしても今回は北京での活動はおとなしくせざるを得ません。 もっとも、北京で見かけた反日活動については、少々その政治色の強い行動模様に違和感も感じましたが、その内容や疑問はここでは紹介しません。 さて、夕方までどうするか…
2025年05月29日05時25分