マルクト広場/宮殿広場を挟んで市庁舎の前に広く建っているのが、都市城館（宮殿）/Stadtschloss Wiesbadenです。この城館は1837年から1842年に建設されたナッサウ公の宮殿で、簡素な外観とは対照的に中は豪華絢爛らしいです。ヴィースバーデンが国際的な温泉都市であった時代、皇帝ヴィルヘルム2世も頻繁に訪れ、この城館に逗留したそうです。現在ここにはヘッセン州議会が入っています。

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1170年頃にナッサウ伯が、現在のヴィースバーデン周辺の帝国領を獲得し、ヴィースバーデンは近世に至るまでナッサウ＝ヴィースバーデン＝イドシュタイン家に属していました。 1806年にはヴィースバーデンはナッサウ公国の首都となっています。しかし、1866年、プロイセン王国とオーストリア帝国とが戦った普墺戦争の結果、ナッサウ公国はプロイセン王国に併合され、その後ドイツ帝国へと組み込まれています。ちなみに… ナッサウ家は、ドイツ西部のこのライン地方を発祥としたヨーロッパの貴族、君主の家系です。一代限りながら神聖ローマ帝国の君主（ローマ王）も出した家系で、現在のオランダ王家であるオラニエ＝ナッサウ家、ルクセンブルク大公家であるナッサウ＝ヴァイルブルク家はともに同家の流れをくんでいるそうです。

2024年06月11日06時14分

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