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スタンダールの赤と黒は、軍人の赤い制服と僧侶の黒い衣を表すと言われるが、私は、人の聖なる心と我欲にまみれた心を象徴したと見ている。 そして両者の色は、軍人の心にも、僧侶の心にも宿っているのだ。密やかに・・ それが時として表に出る。世界の舞台にも。 フランスの、いや世界の革命の中で、フランス革命ほど劇的で、そして皮肉なものは類を見ない。 なんと言ってもナポレオンだ。 一軍人に過ぎなかったナポレオンが、民衆のために立ち上がり、腐った王政を打倒し、共和制を打ち立てた。民主制にしたのだ。 *下に続く
悲しいかな、結局人類の繁栄って、殺戮と征服の歴史の上に築かれていったものなんでしょうね。 我々の今ある豊かさ(真の豊かさであるかどうかは別として)の大半は、人々の尊い犠牲の上に成り立っているのではないかと。 あのルーブル美術館の「お宝」も、確かナポレオンが略奪してきたものが多数を占めているんでしたよね。 言ってみれば泥棒ですよね。 そう思うと、美術館に足を踏み入れても素直には喜べない気が・・・。 まあ、ナポレオンだけの話ではないですが・・・。 う~~む、何とも皮肉なもんですネ。 せめて、これから生まれてくる未来の命、つまり人間本来の美しい血の色である「赤」が、ドス黒いものに染まっていかないよう、(必要最小限くらいの?)努力を続けていきたいものです(^.^)
2024年05月05日10時51分
コンサさん そうですか。スポーツチームのカラーが赤と黒。 必ずしもスタンダールの意図するそれではないかもしれませんが、面白いですね。 画の看板のように、劇的な色ではありますね。
2024年05月05日15時33分
ペペロンターノさん おっしゃる通り。 問題は、人の心は変容するということです。 自分が自分がと我が強くなっていけば、一般に、変質したと言われ、我が少なくなり他を尊重し受け入れるようになっていけば、成長したと言われます。 ナポレオンや毛沢東は前者であり、ガンジーやマザー・テレサは後者です。 なにも歴史上の人物ではなくとも、われわれの身近にだって両者がたくさんいます。 できるならば、齢の取り方が、我の少なくなって行くような、成長でありたいものですね。 残念ながら多くの場合、その反対なのです。私もそうかな・・。
2024年05月05日16時23分
写楽旅人さん ふふ。もうその元気は無くなりました。 もっとも私は、自ら地元のスナックやバーに入ったことはほとんどないのです。知り合いのChrisのバー以外には・・。
2024年05月08日06時08分
yoshi.s
*つづき しかし数年後には、軍事力を基本に据えた独裁帝制に変容させ、自ら皇帝となった。 民衆の味方として独裁王政を倒した人民の英雄ナポレオンが、王よりもさらに上の独裁者となり、他国への侵略を始めたのだ。 ナポレオンは、一時的にヨーロッパ中を支配下に収めたのだが、やがて戦いに敗れ初め、不満を抱く部下たちによってその地位から引きずり下ろされる。 そしてフランスは、王政復古、ブルボン王朝にまた戻って行くのだ。 スタンダールは、赤と黒で、主人公のジュリアン・ソレルの揺れる心を描いたのだが、それはもしかしたら、変質してゆくナポレオン・ボナパルトの心のことではなかったのだろうか。 さて、我が町の赤と黒は、何を象徴しているのだろうか。
2024年05月05日23時38分