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この小さなコンクリート橋は、なんと昭和7年の建造だ。満90歳になる老橋。今もバリバリの現役である。これまでどれだけの人や車が行き交ったことか。しかし小さな川に架かった小さな橋など誰も気にも留めない。この橋で会おうとか、この橋のところで〇〇があった、などという話は聞いたことがない。一般には、この橋はただの道路に過ぎないのだ。 だからこの下に川がある、などということを気にする人もいないだろう。 それでもこの橋の下には、ひっそりと水が流れている。90年もの間、ほとんど日の目をみることもなく。 *下に続く
こりゃあイイですね( ˘ω˘ ) すばらしい画と想像力ですねヽ(^o^)丿 うらやましいです(^▽^;) 私の場合・・・「イイ!」「ステキ!」くらいしか出て来ません(^▽^;) 困ったもんです(笑) いつもポチ逃げばかりでスミマセン(>_<)
2022年03月31日21時25分
故郷にいた小さな頃、川遊びにいってこういった橋の下で遊んでいたとき、ちょっとした地震がありました。 大したことないとそのまま遊んでいたら、あまり身体を動かさないおばあさんが少し離れた家から必死に走って来て、川から上がるように大声で言いました。 かつてそこで大きな地震があり、どこかの堰が壊れて鉄砲水が流れたことがあったそうです。橋が崩れたところもあったとのこと。ともかくその必死さにトラウマになりました。 橋の下で区分される明るさと暗さ、水がキラキラしているだけに何か時空の揺らぎがあるような気もします。
2022年04月01日00時48分
頑張れ!てんちゃんさん そうでしたか。 たしかに小さな川といえども、雨などによって大水が出た時は危ないですね。水の力はすごいものです。おばあさんがよく呼びに来てくれました。 親しくご経験をお話しくださり、ありがとうございます。
2022年04月01日13時10分
yoshi.s
*上からのつづき 橋の下をそっと覗いてみた。 ふだんは暗くてよく見えないが、ちょうど夕日の差す時間だった。沈む前の陽の光が橋の下に差し込んでいた。 川面は橋の向こう側の空の青さを映し、差し込む光はさざ波にチラチラと揺れ輝いていた。まるで私を誘っているかのように。 私は、その川面の光の下にもう一つの世界があるように思った。 了
2022年04月06日23時13分