ご隠居鳥
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1961年に西ドイツ(当時)のツアイス・イコン社から発売されたテナックス・オートマチック(TENAX・AUTOMATIC)は、ツアイス・イコンが日本メーカーの進出に対抗するべく、自社ブランドのテナックスの名称を冠して、デザインを一新しで市場に送り出した、オートマチックで撮影可能なカメラです。
okamos様 おはようございます コメントをありがとうございました。 古い「招き猫」のテナックスも随分前に手放しました。 135判(ライカ)のフイルムを使う、戦後のカメラです。 以下に、オークションに出した時の説明文を転載します。 とても状態の良いカメラで、流石はドイツ製と思いましたが、 永遠に所蔵することは出来ませんので・・。5000円で売れました^^。 今回出品させて頂きますのは、1961年に西ドイツ(当時)のツアイス・イコン社から発売された テナックス・オートマチックです。 ツアイス・イコンは、ドイツ国内で1920年代に乱立していたカメラメーカーを合理化するべく、 カール・ツァイス財団の主導で有力カメラメーカーであったイカ、エルネマン、ゲルツ、 コンテッサ・ネッテルの4社が合併契約に調印して設立された会社です。 合併後のツアイス・イコンは、レンズは主にカール・ツアイスよりの供給を受けて、カメラ ボディ専門メーカーとして、写真乾板、116、126、127規格フイルム用の数々の名機を世に 送り出して来ました。 現代の標準フイルム規格となっている135(ライカ版)フイルム用ではコンタフレックス、 コンタレックス、コンテッサ、コンティナ、イカフレックス、イコネッテ35,イコンタ35、 ネタックス、スーパーネッテル、テナックス等の現在でもクラシックカメラ市場で人気のある 機種を多品目にわたって製造していました。 しかし、第二次世界大戦における敗戦で国土が分断され、ツアイス・イコンも組織が 東西ドイツに分散してしまったため、次第に競争力が低下し、加えて、1960年代初頭からの 日本のカメラメーカーの怒涛のような海外進出によって、1965年以降は急速に市場での競争力 を失い、1971年には遂に西ドイツのツァイス・イコンもカメラ生産から撤退を発表しました。 テナックスと言う名称は、1938年に発売された、日本では「招き猫」との愛称で呼ばれた、 独特のフイルム巻き上げレバーを持ったレンズ交換式の連動距離計付きカメラが有名です。 今回出品させて頂きましたテナックス・オートマチック(TENAX・AUTOMATIC)は、 ツアイス・イコンが日本メーカーの進出に対抗するべく、自社ブランドのテナックスの 名称を冠してデザインを一新しで市場に送り出した、オートマチックで撮影可能なカメラ です。 出品に際して以下のチェックを行いました。 1. 距離合わせは前玉回転のゾーンフォーカス方式で、山のマークに合わせると6m~∞、 人が3人並んだマークが2~3m、女性の上半身のマークが1.2~1.5m、最短撮影距離は 1mです。 2. 絞りはセレン式露出計によるオート絞り機構ですが、手動でも2.8~22まで設定 出来ます。 3. セレン式単独露出計は昼光や白色電球の光に反応して指針が振れますので、精度は 判りませんが機能はしていると思います 4. フイルム感度はDIN 9~33(ISO 6~1600相当)の範囲で設定が出来ます。 5. フイルムカウンターは最大36枚までで、残数表示方式です。 6. フイルム巻き上げレバーはスムースに動き、小気味よくコッキングします。 7. レンズは CARL ZEISS TESSAR 1:2.8/50mmで、 ルーペで確認できる範囲でレンズ (前後玉とも)にはカビやくもりは認められません。 8. フイルム室はきれいです。なお、ドイツカメラはモルトプレーンを使用せず、裏蓋を 精巧に加工することで光が入ることを防いでいます。 9. シャッターは PRONTORMAT-Sで、シャターが切れることをシャター音とフイルム室内 からの目視で確認しました。 (あくまでも官能検査によるもので、測定器を用いた検査では御座いません。)
2021年06月01日09時55分
とても丁寧なご説明を有り難うございます。 やはり,相当状態の良いものですね。 tessarの写りはキレのあるものと推察されます。 私も幾つかはドイツ製を持っていますが 工業製品としての完成度の高さは秀逸ですね。 渡っていった後も,きっと大切にされるものと思います。
2021年06月01日10時12分
okamos様 フイルムカメラ時代にテッサーレンズに凝った時期があります。 子供たちの成長はローライ35Tのテッサーで残しました。 様々なメーカーがテッサー搭載のカメラを出していますが、 やはり本家Carl Zeiss製のテッサーは抜群のキレだと思います。 このオークションでは、後段で工業製品としての良さを以下のように表現しました。 「ドイツ製品らしい精巧な作りと凝ったメカニズム、そして「鷹の目」と絶賛された テッサーレンズから、日本にも愛好家が現在も多く、ネットにも記事が投稿されて いますので、その一部をご紹介させて頂きます。 https://ameblo.jp/camerafan2006/entry-12550576055.html 終活品です。カメラとしての歴史や凝った作りと機能美に魅力を感じて コレクションをしましたが、古稀も過ぎましたので、若い方にお譲り申し上げたい と考え、出品させて頂きました。発売から60年余を過ぎながら、撮影の基本的機能を 維持し続けるドイツ製品の素晴らしさと、本家のカール・ツアイス製テッサー 50mmF2.8の「鷹の目」と称賛された素晴らしい描写も楽しめる逸品です。 この時代に生産された日本製のカメラは、残念ながら経年変化で外観・機能ともに 劣化が激しいものが多いのに対して、ドイツ製品はメッキや貼皮の美しさは無論の こと、撮影に必要な基本的な機能をある程度維持しているのは驚きで、まさに、 クラシックカーにおけるベンツと国産車の違いのように思えます。そうした魅力を 後世にお伝え頂ける若い世代の方に、長く御愛用頂ければと思い出品させて頂き ました。宜しくお願い申し上げます。」 ご隠居鳥 拝
2021年06月01日13時06分
okamos
手放されたというkとですが,とても状態が良い一品ですね! こちらは36mmなんですかね? 古いテナックスの24x24mmにとても興味があります。
2021年05月31日16時54分