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森の奥

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    きこりん

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    森の奥 寒波も少し落ち着き、陽光のぬくもりを感じる時間が多くなった。 連日、災害規模ほどに振り続けた雪も、どうやら降り飽きたらしい。 雪の峠はひとまず過ぎたものの、これから2月の厳寒期となる北海道では、まだまだ気を抜くことができない。 もう人が住まなくなって久しい廃屋が2棟、屋根に積もった雪の重さで潰れていた。 寒いだけならまだしも、大量の降雪の後の暖気は、屋根に積もった雪を重たくし、古い家屋にとっても命取りになりかねない。 1月15日には朝から日差しがあり、気を良くした私は3時間近くかけて屋根の雪を全部降ろした。 一息ついたついでに、家の周囲を屋根の上から見まわすと、除雪された道路から一筋の足跡が家の裏を通り抜けていた。 あとで確認した感じでは、歩幅が短く、尻尾を引きずった形跡がないので、近隣に多く生息している野良猫だろうと判断した。 足跡の上に乗った雪の感じから1月13日に歩いたと思われる。 この日以来、降る雪も少なくなり、少しづつではあるが動物の痕跡が見られるようになってきた。 大量に雪が降り始めた頃から、野生動物の痕跡を見かけることが少なくなり、年末前からは足跡すら全く見ることがなかった。 例年なら、裏山の斜面にいくつもの足跡が見られ、キタキツネ、エゾユキウサギ、テン、エゾリス、エゾシカ、ヤチネズミ、エゾタヌキ、アライグマ、野良猫と、それぞれを見分けるのが楽しみでもあったが、長い間、何一つの足跡も見ることはなかった。 この数日は、日中の日差しのおかげで、降り積もった雪の表面が解け、夜になると凍るので、体重の軽い動物なら、あまり埋まることもなく歩行が可能となってきている。 それでも、太陽の日差しが届きにくい森の奥ともなると、未だに2m近い積雪がある。 群れからはぐれて行き場を失い、深みにはまって動けなくなったものは、そのままその場で命を奪われることもある。 これから春に向かい雪が解けていくにしたがって、いろんなものを見ることになるかもしれない。

    2021年01月17日13時49分

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