写真共有サイトPHOTOHITO人と写真をつなぐ場所

ある男の写真日記 ある男の写真日記 ファン登録

幾重にも橋のある町

幾重にも橋のある町

J

    B

    余談だが散歩中最後のショットを撮り終えて マリ連れて帰り出すと 近所の小さな公園で自転車に荷物載せた浮浪者が一人うずくまっていた。 いつもは目をそらし通り過ぎるのだが なぜか気になり一瞬目を向けると三十代前後の青年だった。 ※ACANON A-1 CANON NFD100~300mmf5.6 FUJI SUPER PRODOL 1:1希釈 20℃ 8分45秒

    コメント1件

    ある男の写真日記

    ある男の写真日記

    例年のこの橋々の下に毛布にくるんで寝ている人も見かける。 昨日はいつもとは違い帰宅するとかみさんに… 「なんか若そうな浮浪者が公園で独り言いいながらうずくまっていたよ」 「腹空かせているのかな?まさか金やる訳にはいかないが パンでも持って行ってやろうかな」というと 「エ~ッ…」とかみさんは複雑な顔していた。 それは決して上から目線の態度では決してない。 だからお恵みだという感じでもないつもり。 少しだけ考えたが後で後悔するのは嫌だから レジ袋にパンを詰め込んで公園に歩き出した。 まだ青年はうずくまっていた。 近づいて「だいじょうぶ?」と声を掛けると彼は驚いて立ち上がった。 鼻毛は1センチ近く飛び出し無精ひげ。 そして履いているズボンはかなり汚れていたよ。 「腹減ってない?これパンだけど食べない?」と言うと 彼は怯えるような挙動を見せ 「お腹いっぱいだから…」と前歯が殆どない口から震える声が出てきた。 「いや、俺もお腹がいっぱいになっちゃって残ったから」 「持ってかない?」と自転車の籠に入れようとすると 「いいですいいです…」と自分がここにいるといけないと感じたのか 何かに怯えるように荷物を担ぎだした。 「そうか、じゃ…」とその場を去ると彼は自転車を押し出していた。 公園から家まで歩き出すと 身につまされる思いというのか、なぜだろう嗚咽がこみあげてきた。 なんか可愛そうというのか理由は分からない。 彼には身内はいないのかな?とか頭を過った。 先日観たBSのコロナの番組でも言っていたが これからは沢山の解雇失業者・浮浪者が増えるのではないだろうか。 ノー天気で自由気ままな自分とのギャップが 自分の引け目なのか恥なのかは分からないが 余計にそう感じさせたかもしれない。 帰宅してかみさんに一部始終話し出すと また涙声になっていた。 かみさんは唖然として無言だった…

    2020年12月02日10時27分

    同じタグが設定されたある男の写真日記さんの作品

    • 椅子とテーブルのシュールなアングル
    • ないしょの話はあのねのね…
    • 今は亡き先代HI-MATIC Eです。(笑
    • 何気にPEN EE
    • 皆さまありがとうございました。
    • Ballantine's12year ago

    最近お気に入り登録したユーザー

    写真を削除しようとしています。

    本当に写真を削除しますか?

    こちらのレビューを他のユーザーに公開します。

    レビューを公開しますか?

    コメントを削除しようとしています。

    選択したコメントを削除しますか?

    エラーが発生しました

    エラー内容

    PAGE TOP