「エッセイ」
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- created by 2011.02.13
60 最初に「随筆」の意味で用いられたのは16世紀後半、モンテーニュのEssaisであり、邦訳では『随想録』というタイトルで親しまれている。しかし当時は文学様式としての「随筆」はなく、エセーとは「試行、吟味、試験、経験、実験」などの意味を含んでおり、モンテーニュ自身のことばによれば「判断力の試み」であった。つまり、『随想録』は自分自身が何者であるのかを知ろうとする基本的な態度から発して、思索を展開しているのである。
60 最初に「随筆」の意味で用いられたのは16世紀後半、モンテーニュのEssaisであり、邦訳では『随想録』というタイトルで親しまれている。しかし当時は文学様式としての「随筆」はなく、エセーとは「試行、吟味、試験、経験、実験」などの意味を含んでおり、モンテーニュ自身のことばによれば「判断力の試み」であった。つまり、『随想録』は自分自身が何者であるのかを知ろうとする基本的な態度から発して、思索を展開しているのである。