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Usericon_default_small 吉川秀幸さん
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吉川秀幸
  • 訪れた山の中で一番印象に残っているのは、カナダのカナディアンロッキーです。 絵はがきの中にすっぽりと入り込んでしまったような気分にさせられるのがカナディアンロッキーの大自然。荒々しい岩肌をさらす雄大なロッキー山脈と、神秘的な美しさをたたえる湖が絶妙にマッチして荘厳なアンサンブルを奏でます。カルガリーの中心街から西へ10分も走ると、もうそこは見渡す限りの大草原。牛がのんびりと草をはんでいます。 約1時間後、映画「天と地と」のロケ地、モーレイ平原に到着。インディアン、ストーニー族のしゅう長が経営するホテル兼レストラン「ナコーダ・ロッジ」で早めの昼食を取ります。中庭から望む湖とロッキーの山並みは額縁に入った名画を見る思いです。 ここから10分ほど走ると前方にロッキー山脈の峰々が迫ってきました。東西二筋の山脈に挟まれた峡谷の道を北上します。周りは米マツの原生林。森林限界線の2500メートルで、山肌が岩と緑でくっきり二分されているのは日本では見られない光景です。山の断層は東側にあるものがほとんどですが例外的に西側にあるものがあります。これは太平洋側から東へ褶(しゅう)曲した地層が一部反動で西へ押し戻されたもので、地球の歴史のダイナミズムが実感できます。 レイク・ルイーズに到着すると、駐車場近くの林を抜けて眼前に広がった景色を見て息をのみました。ビクトリア氷河を正面に望む切り立った山々と深い森に囲まれたエメラルド色の湖の美しさは”ロッキーの宝石”の形容通り神々しいばかりに光り輝いています。 さらに北進し、ツアーのハイライトともいうべきコロンビア氷原のふもとに到着。50人乗りの大型雪上車で氷河の中腹へ。さすがに空気はピリリと冷たいです。氷の厚さは300メートルと聞いてもイメージはわきません。表面を融解水が流れていて「これを飲むと長生きする」というガイドの説明に「まさか」と言いつつ手は水の中へ。 午後8時ごろ帰路に就きましたが、まだ明るい空です。秋の深まりとともに、カナディアン・ロッキーは一段とロマンチックな装いに彩られていきます。 道路際に森林の中から出てきたシカや山ヤギを何度か目にしました。 これらの野生動物の分布は、森林警備隊によって、くまなく調査され厳重に保護されています。(吉川秀幸)
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  • 最新の写真投稿日:2020年05月26日
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