ハイキーで被写界深度が浅くて色温度が微妙に高い写真。または世界の入り口に半透けの幕を下ろしたような写真。 例えば、川内倫子氏。まさに子宮から飛び出さんとする赤ん坊や、地べたで死に乾き始めた燕など。ときに生と死すら相対化しかねない危険な写真世界を創り出します。氏の出自であるコマーシャルフォトの悪しき底流のなれの果か否か？時間とともに明らかになるかも知れません。

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