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9月9日の新聞紙上で、ミノルタα-7000が、未来技術遺産に選定された旨、報じられていました。カメラファンとしては、うれしい話題ですが、遅きに失した感もあります。確かにこのカメラは日本の写真工業界を不動のものに押し上げました。然しながら、同時に「ミノルタ・ハネウェル特許訴訟」によって、日本の特許戦略の甘さを露呈しました。名門ミノルタの破綻は、このカメラの開発が発端であったとは、なんとも皮肉な事実です。 (所蔵の個体で、完動の美品です。)
恋はギリシャ生まれ、君は神話の生まれ 百年後も少年なの~ 野田幹子の「太陽・神様・少年」がバックに かかっていたα7000のテレビコマーシャルを 思い出します。
2020年09月12日22時33分
たま407様 御コメントを有難う御座いました。 確かに、キャノンのように特許戦略が上手な会社は被害を被っていませんし、 逆にゼロックスの特許をかい潜って、コピー機でもリーディングカンパニーに なっています。NHKの「プロジェクトX」でも、この件は特集されていましたね。 Wikipediaの記事を読むと、ハネウエル社側の弁護士は、「ミノルタ側に立って いれば勝訴出来た!」と公言したそうですから、何とも恐ろしい話ですね。 特許関係の専門家に昔、伺った話ですが、研究開発の記録を留めたログノート を米側の会社が提出した際に、どう見てもあとから記入したような痕跡がある のに、裁判長は「アメリカ人は(宣誓をしており)嘘をつかない!」と日本側の 後日記載の指摘を言下に退けたそうです。 私も、ミノルタと言う会社が無くなってしまったことは、とても寂しく感じます。 東の雄のニコンに対抗して、自社工場でレンズを製造したり、確か、日本で初めての コーティングを施したのもミノルタだったと思います。「モノづくりの街大阪の ど根性」を持っていた凄い会社だったと思います。余談ですが、α-7000以降の ミノルタ製のSLRを全てと、主要なレンズを収集して、撮影に用いていました。 今は、それを引き継いだソニーのαシリーズデジSLRで旧ミノルタ製のレンズを 使用しています。 会社名は消えても、偉大なミノルタの足跡は私の脳裏から消えることはありませんし、 この未来技術遺産への選定が、未来永劫、日本人の誇りとして残るための 一助となることを願って止みません。
2020年09月14日09時42分
りゃま様 御コメントを有難う御座いました。 YouTubeにアップされていますね。 https://www.youtube.com/watch?v=ZH5KCcelV5c 懐かしく聞きました。
2020年09月14日09時49分
たま407
同感です。選定は遅きに失しました。世界初のAFカメラを発売したコニカも、世界初のAF一眼レフを発売したミノルタもすでにカメラ業界から姿を消しています。 同じAF原理を使って商品開発していた富士電機は法務部門が対米特許戦略をしっかり立てていたので、訴訟になることはありませんでしたが、個人商店的な企業体質ゆえ世界的な成功に酔ってしまったミノルタは会社が傾くほどの賠償金を取られ、一気に衰退していきました。 手元にミノルタ企画製作の85年当時のα7000のムック本があります。これをパラパラめくっていると、栄枯盛衰は世の習いとはいえ、さすがに切なくなります。
2020年09月12日22時19分