魂（心）の世界から言ったら　　自分は肉体を通して物の中を見ているだけだから死というものはない心が物(もの)の中に入(はい)り込んでしまったら　物には　生死があるようにみえるが　実際には　生死はなく　　あの世とこの世を転生輪廻(てんしょうりんね)するという　　　永遠(とこしなえ)の世界だけがある。

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無常の風

伝道者は言う空（くう）の空（くう）　空の空　いっさいは空（くう）なり日の下で人が労するすべての労苦は　その身になんの益（えき）かあらん世は去り　世は来（きた）る地は永久(とこしなへ)に長存(たもつ)なり日は出(い)で　日は入（い）り　またその出(い)でし処(ところ)に喘(あへ)ぎゆくなり風は南に行(ゆ)き　また轉(まわ)りて北にむかひ旋轉(めぐり)に旋(めぐ)りて行(ゆ)き　風復(また)その旋轉(めぐる)る処にかへる河(かわ)はみな海(うみ)に流(なが)れ入(い)る海は盈(みつ)ること無し河(かわ)はその出(い)できたれる処(ところ)に　復(また)還(かえ)りゆくなり

2020年08月02日09時11分

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