生きているのか死んでいるのか、枯れハスと同化してピクリとも動かないトンボがいました。過去のしがらみにしがみついて、生ける屍のようなその姿はまるで自分を見ているようで石でも投げてやりたくなりました。 風が吹きました。すると次の瞬間トンボはサッと空に舞い上がっていきました。 それを見て自分は空は飛べないけど這ってでも生きなきゃと思いました。

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