yoshi.s
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その年の春、王の開いた饗宴には例年にもまして多くの姫君たちが出席していた。中でもひときわ皆の目を惹いたのが虞であった。王の目もまた虞から離れなかった。間もなく虞は王の寵姫となり、片時もその側から離れることはなかった。 虞が王のために自らの命を絶つのはその年の冬である。 虞の墓にはやがて血の色をした花が咲いたと言う。 力山を抜き 気世を覆う 時利あらずして騅逝かず 騅逝かざるを奈何せむ 虞や虞や汝を奈何せむ 項羽『垓下の詩」 賎妾何ぞ生を惜しまん 虞 *物語は創作です。
はなてふさん それはありがたき思し召し・・、いや間違えた。上を引きずりました。失敬。 お褒めはうれしいのですが、ぜひ、掌編、とお呼び下さい。小なりといえども、掌編小説なればなり。いかん、また引きずった・・。
2020年04月29日20時10分
HATTU
創作とは思えぬ真がここにありけり
2020年04月29日16時55分