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きこりんファームの山葡萄ワイン「月光の雫 2019」

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    きこりんファームの山葡萄ワイン「月光の雫 2019」 解禁を来週に控え、今日は最終濾過とブレンドを行った。 一つは、醗酵途中で早々と種や皮、枝などを取り除き醸造しておいたもので、舌に感じる糖度は殆どなく、ワインの風味が強い。 アルコール度数は0.6%。 もう一つは、晩秋まで待って収穫し、数日天日に当てて熟成させてから何も取り除かずに醸造しておいたもので、未だに糖度があり、濃厚でフレッシュなぶどうジュース。 アルコール度数は0.1%。 それぞれは、ほぼ毎日ボーメ計にてアルコール度数が1%未満を超えないように計測しながら3週間ほど醸造し、何度かの濾過を行ってきた。 最終前の濾過では卵白を投入し、より透明度を上げておき、きこりんファームからどんぐりの枝を採取してきて、レンジとオーブンを使って乾燥させてから投入しておいた。 オークの樽がないので、風味をつけるための苦肉の策だ。 このどんぐりの枝は今後も漬け続けておく。 そして今日、シリコンチューブを使い、澱のない上澄みだけを落下方式で吸出し、2枚重ねのさらしを通過させる。 2種類を同時に抽出して大きな容器に落下させてブレンドする。 これを再び醸造ビンに移し、どんぐりの枝を入れて熟成させる。 試しに、僅かに掬い取り、色合いと香り、味を確かめてみる。 色は、山葡萄特有の濃いワイン色で、カベルネ・ソーヴィニヨンに非常に近い。 掘り出したばかりの紫色を帯びた濃いガーネットから暗いルビーという感じだ。 香りは、スパイシーな香りが強く、雑草に埋もれて実るラズベリーと、森の木々のフラワーがある。 味は、まだ熟成しきっていないフレッシュな果汁をブレンドしたので糖度が高く、発泡はしていないものの、放出されきっていない二酸化炭素がピリピリと刺激してくる。 未熟ながらも骨太で、それでいて爽やかな酸味は未来を期待させる。 タンニン分が卵白によってかなり取り除かれ飲み易くなっているが、むしろ物足りなさも感じるも、まだまだ濁りが多いことから、今後どんぐりの枝から抽出されるタンニン分が補ってくれると期待できる。 このまま来春まで熟成させることで優良なフルボディに仕上がってくれると思う。 ちなみに、ブレンド後のアルコール度数は0.3%。

    2019年11月14日00時52分

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