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先の写真の左に移っていたステンドグラスを離れて撮ったものがこれです。 翼廊南端上部のこのステンドグラスは他のものと全く異なったものです。 第二次世界大戦で破壊された後他のステンドグラスになっていたのですが、ケルン在住のゲルハルト・リヒターというドイツの有名現代画家に依頼してデザインされ、2007年から公開されているそうです。 このステンドグラス、単なるカラーモザイクで美しいだけに見えるかもしれませんが、大きな意味が込められているそうです。 以下、コメント欄で・・・
TR3 PG@
一般的なステンドグラスは宗教的な場面が表現されています。 事実、当初リヒターに依頼されたのは6人の聖人をモチーフにした作品だったそうです。 が、リヒターは悩みに悩み、もうほとんどこの仕事は無理だと諦めかけたときに思いついたのがこの表現だったそうです。 中心もなければ周縁もありません。 始まりもなければ終わりもありません。 主役もなければ脇役もありません。 そこにリヒターの思想が込められているそうです。 いまや21世紀、かつてのように支配する者、される者という区分けはない時代なのだと謳っているわけです。 この作品、賛否両論が湧き上がったそうですが、いまやケルンの新しいシンボルになっているようです。 これもケルン大聖堂での見所の一つですね。
2019年03月11日15時22分