「姫赤立羽さん、ありがとう。あなたがみんなにいろいろと聞いてくれたから、大事なことが何か分かったよ」菊芋が言った。 「いや、俺はなんにもしちゃいねえ。えれえのは風だ」「それに菊芋さん、あんたたちが隠し事をしなかったのもえれえ。それで物事がこじれなかったんだよ」「それに何てったって、あのチビのセセリの演説にゃあ驚えた。勉強になったよ」。「まあ、菊芋さんの花が賑やかになって何よりだ。みんなで仲良くやりな」 「それじゃ、おいらいくよ！」 菊芋たちが立ち上がって言った。 「姫赤立羽さん、お元気で」　＊続く

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