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別れの午後

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    きこりん

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    別れの午後 猛暑の中、7月29日から共に暮らしてきた。 日中には、熱中症にならないようにと何度かシャワーで水をかけた。 空腹だと切ないだろうと 鶏肉、豚レバー、とうもろこしの芯などを僅かだが与えた。 声にして呼びはしなかったが 女の子なので「フランソワ」と心の中で名付けた。 あと数日、囮として庭に居てもらうつもりでいた。 しかし 箱罠の金具の音に驚き警戒したからだろう。 一昨日、昨日と、家族の面会はなかった。 フランソワも、こうなることを本能で察していたのか 捕獲翌日からは、面会時以外は鳴き叫ぶこともなく 暇潰しに一人遊びをしていて、「クックックックッククク・・・」と つい楽しくなって声が出てしまう程度となった。 炎天下の元、さすがに暑かろうと、日陰となる木陰へ移動し 更に、箱罠の上に鉄板を被せ日陰を作ってやるのだが イタズラな性格は、そんなものにすら手を伸ばしてちょっかいを出したくなる。 遠巻きにして見ていると、そんな無邪気な姿が可愛らしく 箱罠も、小型のケージにしか見えなくなってくる。 このケージの中で、何とかして脱出しようと試みては コロコロと転がる姿は、もはや猛獣ではない。 アライグマは、70年代後期から、頭の悪いペット輸入業者が アニメのヒットを受けて輸入販売し出したもので その販売は80年代後期まで積極的に行われてきた。 しかし、アニメブームが去ったことで売れ行きが低迷し 輸入業者だけならず、小売業者でも不良在庫が大量に出てしまうと共に 在庫は餌を消費し、大型化し、狂暴となったことで人間の手には負えないものとなった。 北海道では、札幌市内の某ペット販売業者が、狂暴な成獣になり売れ残って持て余したアライグマを複数頭 恵庭の山に生きたまま遺棄したと聞く。 これが発端となり、北海道一円にアライグマが広まったとも聞く。 そして、同時期に日本中で同じことが起きていたのだろう。 野生化したアライグマには、あらゆる病原体が同居しており その中でも最も恐ろしいのは「狂犬病」で 齧られたり、引っ掻かれたりするのはもちろん危険であり 更には、彼らの糞尿に病原体が混入していることから 野良猫や野鳥、野ネズミなどによって媒介される可能性もある。 何か重大なインシデントが起きない限りクロースアップされることは少ないが 問題が起きる前に、もっと積極的な捕獲作戦を行わなければ 行楽地などで、大人ばかりでなく、幼児や子供が狂犬病の犠牲になってしまうこともあり得るだろう。 かつて北海道では、生態系の頂点である「エゾオオカミ」を絶滅させた責任がある。 理由は違うが、人間がエゾオオカミの代わりになる必要もあるだろう。 とはいえ 君たちが一方的に悪いわけじゃないんだよ・・・ さようなら、フランソワ・・・ 8月2日 午後2時 フランソワは 青いトラックに乗ったお爺さんに連れられて行きました。

    2018年08月02日14時51分

    想空

    想空

    切実な状況読ませていただきました。 全く同感です。 どこで人間は選択を間違えてしまったのでしょう。 こちらではイノシシが家の近くまでやってきて、夜間空き地の穴を掘り小さなミミズを取っていきます。生態系が確実におかしくなっています。

    2018年08月02日20時08分

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