yoshi.s
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J
B
花来たりまた花去りて時流る
岩魚さん、ninjinさん 同じ思いを共有するお二人の句、頂戴しました。 無常感は日本人が体得した感性ですが、それを悲しみと見るのか、喜びと見るのか、視点の違いによって異なります。現状にこだわれば残念の思いを抱きますが、変化を尊べば楽しみになります。 悲しみも喜びもすっと受け入れられる心のキャパシティを持ちたいものです。感情を殺すのはいけませんね。
2018年04月17日13時34分
戻らぬ時 あの日、駅前の本屋で落ち合って、あなたとゴッホ展を見に行く約束だった。 その日はあなたも私も都合がいいから、と決めたのに、私はすっかり忘れていたのだ。 隣室の曜子さんの部屋で、クラシックのレコードを聴いて紅茶を飲んだりして、 ゆったりとした時間を楽しんでた。 気がついたのは夕方の4時、え~っ、今日だったの。 あなたは寮に電話しただろうと思うけど、私は部屋にいなかった。 きっと出かけたのだと思っただろう。 あの頃は携帯電話なんてなかったから、連絡の仕様がなくて、 どうしよう、怒ってるだろうな、と心配だった。 今度会ったら、事情を話して謝ろうと思っていたのに、 もう会えなかった。 あなたの家に電話をしても出てくれなかった。 そんなたった一日の約束を忘れただけで、二年間の付き合いは、無しになるの、 私たちは縁がなかったのよね、と自分を慰めたけど、 失われた時は戻らない。 今の主人はおおらかで、半時間くらいの遅刻は女の子の特権、と言ってくれる。 そんな人との約束に限って、時間はちゃんと守れたのよね。 でも時々思うの。 あの時、ちゃんと約束を覚えていて、ゴッホ展へ行っていれば、 今、隣にいるのはあなただったのだろうか、と。
2018年04月19日08時03分
旅鈴さん もう一つの イフの物語。 あの時、ああだったら、こうなっていたかも。 誰しも一度や二度は考えたことです。 それを見事に文章化しました。 イフ でなかったから、今がこうしてある。 人生には不思議な交差点がいくつもあります。それを描き出しました。 現実が良いとか悪いとかではなく、ただ、不思議、と思い、そして思わせる最期の2行が秀逸です。
2018年04月19日18時35分
yoshi.s様、 ふふふ、これ実話を基にした創作です。 約束は、ゴッホ展ではなかったのですが。 寮の隣室の友達のところで、クラシックのレコードを聴いて、 紅茶を飲んで、リラックスしていました。 彼女はクラシック通なので、話を聞くのも楽しかったのです。 で、約束を思い出したのは夕方、我ながらあせりましたが、 手段がありませんでした。 これも携帯の無い頃の切ない話です。
2018年04月20日14時08分
岩魚
季節うつりゆく様 人の世の如し・・・いわな
2018年04月17日07時29分