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写真掌編『こぶし』3:月に吠える2/2:写真句

写真掌編『こぶし』3:月に吠える2/2:写真句

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    B

    月の宵こぶし咲(え)みけり君想う *写真掌編小説はコメント欄に。

    コメント30件

    yoshi.s

    yoshi.s

    写真掌編:遠い想い2  君のことを想うと涙が出る。 とくにこんな月の美しい夜には。 君は子どもたちを抱えて、一人この月を見ているのだろうか。 ぼくはいつも自分のやりたいことをやっている。どうか赦して欲しい。  だれかが駆け回らなければ、国境の壁は高いままだ。豊かな人たちは笑顔でくつろぎ、貧しい人たちはどん底で喘いでいる。その差が縮まらない限り争いは終わらない。  ぼくがいま担当しているのは『国境なき医師団』との協力事業だ。彼らは逞しい。高い能力と技術を持ちながら、最貧国の現場に下りて来て伝染病と闘っている。彼らの活動こそ国境を超え、世界を一つにするものだ。 彼らはみんな自分の意志によるボランティアだ。いったい何が彼らをそうさせているのだろう。  ぼくは思う。可哀想だ、と思う気持ち一つだ。他人の痛みを自分のものとして感じる心。自分と他人とを分けない心を彼らは持っているのだ。  ぼくにはよく分かる。ぼくたちは大きないのちの中に生きているんだ。そのことを知ったからこそ、ぼくもこの世界の貧困の現場で働いている。  赦して欲しい。君たちと一緒にいられないことを。苦しんでいる人たちがいるのを知っていながら自分だけが幸せな人生を送ることができないんだ。苦しむ人の顔の中に小さな笑顔が見えたとき、ぼくはやっと救われる思いがする。  でも時々、月の美しいこんな夜には一人つぶやく。 会いたい・・君に。

    2018年04月02日20時50分

    写楽旅人

    写楽旅人

    うーん、これは傑作です! 素晴らしい。

    2018年04月02日20時50分

    岩魚

    岩魚

    毎日おいしいものを食べ、生活に悩むこともなく、ただ愉しいことばかり追い求めている人間には理解できない世界でしょうね・・・ 愉しくなければ幸せを感じることのできない人間が日本には多すぎますよね・・・

    2018年04月02日20時58分

    yoshi.s

    yoshi.s

    写楽旅人さん 嬉しいですね、写楽さんがそう言って下さるのは。 ありがとうございます。

    2018年04月02日21時26分

    yoshi.s

    yoshi.s

    岩魚さん 私自身も楽しみの側にいますが、心のどこかにこのような感覚を持ち続けたいと思っています。 ご共感下さり嬉しく思います。

    2018年04月02日21時28分

    annshii46

    annshii46

    yoshiさんこんばんわ 傑作をありがとうございます。 赦してほしい・・・には泣けます(´;ω;`)

    2018年04月02日22時40分

    yoshi.s

    yoshi.s

    annshii46さん 共感の涙。ありがとうございます。 男は誰でも、多少なりともこんな思いを抱きながら呻いているのですよね。

    2018年04月03日00時32分

    michy

    michy

    きっと奥様も高い志をお持ちのご主人を尊敬されて、 寂しさもありながらご無事を祈っていられることでしょう。 こういう立派なリーダの方がいらっしゃるので、安心と思いました。 偶然ですが、孫娘が一年、退職してヨルダンのソマリア難民救済の ボランティアに参加することになりました。外国の医師免許がないので、 医療活動のお手伝いだそうです。6月出発で、向こうでの滞在費を 稼ぐため昨日から長野でアルバイトをしています。 このお話に応援していただいている気持ちです。

    2018年04月03日08時02分

    yoshi.s

    yoshi.s

    michyさん ソマリア!? アフリカの角。酷い状態のところです。 お孫さんはお医者様でしたか。国境なき医師団への参加ですか。 やはりいるのですねえ、日本にも。 免許の問題でお手伝いとのことですが、現地に行けば普通に医療活動をすることになるのでしょう。たいへんな人生修行です。逞しくなって帰って来ますね。いや、参加するために資金稼ぎをしていると言うのですから、もう既に逞しい。うれしいなあ、この日本でそんな人が育っているなんて。  こんな話を書いたらこのお話し。ユング的に言えばシンクロニシティが起こりましたね。何か意味があるのかもしれません。

    2018年04月03日15時04分

    michy

    michy

    本当にびっくりしました。このような偶然もあり得るのですね。 きっとyoshi.sさまのお心と通じるものがあって、 見守っていて下さるような気がしています。うれしいです。

    2018年04月03日21時47分

    michy

    michy

    yoshi.sさま 遅くなりましたが、ありがとうございます。 孫にメールしてみます。 すぐメールアドレス知らせました。7:00ごろ 鈴ちゃんが「こぶし3」を急いで見てくださいと書いてくださったので 大至急と言っても時間が遅くてすみませんでしたが、、 本当にありがたくて、もし会えなくても孫のことをお心にかけて くださったことだけでも感謝しきれません。 診療所の場所は聞いていないのですが、辺鄙なところかもしれませんね。 いつもyoshi.sさまと鈴ちゃんには助けていただいて幸せです。 これほど偶然が重なる事ってあるでしょうか。

    2018年04月04日07時40分

    yoshi.s

    yoshi.s

    michyさん 早速行動に移して頂いてありがとうございます。 ただお孫さんが、見ず知らずの私に会ってみたいと思うかどうか。思っても、都合がつくかどうか。もしご面倒でなければ、上記とこの文章をお孫さんにお送り下さいませんか。判断の多少の材料になるかもしれません。このページのアドレスをお送りするのも一法でしょう。 http://photohito.com/photo/7656789/#comment_list_13911577  この短い小説にたまたま書いたことを実行しようとしている人がいる。どんな思いでこのような決断をしたのか、どんな人なのかに興味があります。 そしてまた、突如起こったこのシンクロニシティ(ユング心理学では『意味のある偶然の一致』と訳されています)の糸を手繰ってみたいとも思うのです。 成っても、成らなくとも、michyさん、人生は面白いですね。  手伝ってくれた旅鈴さん、ありがとう。

    2018年04月04日09時03分

    michy

    michy

    実は3/31に爺を見舞いに来た時、photohito の話をしました。 おばあちゃんのファンになるとファン登録をしたりしてこのサイトは知っていますので yoshi.sさまの「こぶし3」を見てね。とメールで伝えてあります。 もし孫の話が聞けたとしても、深い思いがあるのかどうかです。いつもやりたいことが たくさんあって、親の心配をよそに突き進んでいます。 東北の震災の時も、寝袋ひとつで雑魚寝、でもみんなの意見が聞けるのが楽しいと 喜んでいました。いつどこでも眠れる逞しさはあるかもしれません。 私の人生はこんなに晩年になって嬉し過ぎます。ありがとうございます。 十分拝読しました削除お願いします。

    2018年04月04日13時07分

    yoshi.s

    yoshi.s

    michyさん うーん、そんな若者が再び日本に登場し始めましたか。 再びとは、幕末、維新の頃から数えてです。 若い起業家とか、ITで成功するとかいう程度のことではなく、世界人が登場したということです。 しかもそれがドクター。 日本は変わりますね。  ところで、お孫さんはヨルダンに行かれるのですね。ちょっと安心しました。ソマリアと取り違えて、危ないところだなあと思ったのです。苦しんでいるソマリア難民の救済。世界中が心を痛めている、その当事者の助けになろうというのですね。尊い姿勢です。 Cross fingers!  なお、メールアドレスの入ったコメントを削除しました。

    2018年04月04日17時48分

    michy

    michy

    yoshi.sさま Cross fingers! 孫にとって最高のエールをありがとうございます。 もう一つ不思議なことは、photohitoのことを知らせた直後でした。 正月など大勢で集まるときは、個人的になかなか話せませんが、 この日は一人で来たので、鈴ちゃんからホメオパシーによる治療が ドイツでは普及されていると伺い、日本ではどうかと聞くことができました。 どうしてホメオパシーのこと知ってるの?からphotohitoの話になり、 いつも心の支えになって下さるお二人のことを話しました。 このことも不思議と思っています。 日本ではホメオパシーは普及していないようですし、 孫も詳しくないと言っていました。

    2018年04月04日21時36分

    yoshi.s

    yoshi.s

    michyさん michyさんのおかげで、早速お孫さんからメールを頂きました。 ありがとうございます。 当日は夜に出張とのこと、ではお昼でも、とメールを差し上げました。 出発前なのでご無理のないようにとも申し上げました。 でも少なくともつながりができた訳です。きっとシンクロニシティが起こったのです。 そもそも私たちだって見ず知らずです。それにもかかわらず旧友のような付き合いが生まれているのですから、これ自体がすでにシンクロニシティですね。 次にも何かあるかもしれません。 うーん、人生は面白いですね。

    2018年04月05日00時34分

    michy

    michy

    yoshi.sさま こちらこそありがとうございます。本当だったら私がお会いして頂きたいぐらいです。 時間が不規則な仕事でもありますが、さらに本人ものんびりとしていて慌てないのでこちらが いらいらすることばかりです。もしお会いしてくださったとしても高い志など全く感じない ピリッとしない孫ですから、きっとがっかりされると思います。 この不思議な糸はどこまで伸びることでしょうか。楽しみになってきました。

    2018年04月05日08時04分

    yoshi.s

    yoshi.s

    michyさん 今朝お孫さんの春香さんからメールを頂きました。 そうしましたら、彼女は日替わりであちこちを跳び回っている多忙人のようです。 いまのところお会いすることは無理のようです。 しかし、もうすでに何かが起こったのです。 彼女もシンクロニシティに興味があると言っています 今後何かあるかもしれません。 おっしゃるように不思議な糸がどこまで伸びるのか、楽しみに待っていましょう。

    2018年04月05日10時53分

    旅鈴

    旅鈴

    yoshi.s様、mi姉様、 本当に人生って素晴らしいですね。 必然の偶然!6月までの間には絶対お会いできる機会がありますよ。 ところで、yoshi.s様はやはりアメリカ的ですね。 ドイツ語ではDaumen drücken とか、toi toi toiと言います。 親指を握る、仕草です。同じ手の指で幸運を祈るのは興味深いですね。 そうそうmi姉様がホメオパシーの言葉をどうしてご存知なのか、 お孫さんはきっと不審がったことでしょうね。 普通の人は知らない言葉をおばあちゃんがどうして、って。 photohitoで、私もたくさん検索し、少しは利口になりました(?)。

    2018年04月05日20時22分

    旅鈴

    旅鈴

      こぶし哀歌3(愛歌) ナイス キャッチ! 夫と息子が庭でキャッチボールをしている。 猛はまだ8歳なんだから、手加減すればいいのに、 夫は本気を出している。 母一人に育てられた夫は、父親を知らない。 だから子供とキャッチボールをするのを楽しみにしていた。 今、こうして子供と遊んでいて、童心に返っているのがよくわかる。 私はまだ二人に検査の結果を知らせていない。 医者は、ご主人の同席をお勧めします、と言ったけど 私はひとりで行った。 それはわかっていたことだった。 だから、動揺はない。 でも二人にどう言えばよいのか、それがわからない。 うまくなったな、猛 お父さんが下手なんだよ、 二人の笑い声を聞きながら、 私はガラス戸を閉めた。 庭のこぶしが咲き始めていた。 私は満開を見られるのだろうか、 勿論よ、大丈夫、やれるところまでやってみるわ。 私はあなたたちをこんなにも愛しているのよ、 戦わないでリングを降りるつもりはないわ。 もし負けても私を許してね。 私は精一杯生きたし、精一杯あなた方を愛したんだから。 知人の友人の実話に基づいた創作です。

    2018年04月05日22時26分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん 私はアメリカ的なのではなく、脱国境的、格好良く言うと国際的であろうとしているのです。誤解しないで下さい。どこかの民族のマネをするのではなく、他民族の習慣、文化、言語、などなど、自分と異なるものをを受け入れる自分でありたいと思っているのです。 ただ、多少アメリカに住みましたし、今でも継続的にアメリカに行くので、どうしてもアメリカ風が入って来ます。でも、中国も好きだし東南アジアも好きです。もちろん地元日本のものは大好きです。自分があって他人と共存、が理想です。 一般論として、日本人がそれを世界で行うには一つ条件があります。言葉です。 たまたま写楽旅人さんの最新作『多国籍な街』に英語のことをコメントしたので、お笑いの種に、ここに転記しましょう。 *写楽旅人さん作『多国籍な街」へのコメント  一体どこだろうと思います。 良くも悪くも、上海は150年前からそうなのですね。 昔は中国人にとって良くなかったかもしれませんが、今となっては良い結果となっていますね。 東京もだんだんこうなりつつありますね。これからオリンピックに向かってさらに多国籍化が進むでしょう。問題は言葉です。日本人の誰もが国際語である英語を話せるようになる必要があります。 そのためには、英語をもっと単純化する必要があります、イギリス語やアメリカ語ではなく、国際英語です。英語だけれども語尾変化や過去形の単純化を行い、使いやすくするのが良いと思います。たとえば、三単現のSは付けない。He go to Shanghai。doesは使わずすべてdo。Do he have a family? 過去形はすべての単語で+edでOK。She swamをShe swimedでOK。現在進行形は動詞にingでOK。 I eating Sushi. Do she going to New York? これでは学校の試験ではすべてだめですが、でも実際には充分に通じます。 文科省が、世界英語とでも称して単純化英語を編成し、世界に提案してくれないかなあ。私に依頼すれば受けますよ。ふふ。 今や中国では使っていない漢字の書き取りや、日本人の誰もが使わない古文をやるよりよほど実用的なのですがねえ。 あ、いや、正規の英語や漢字、古文を否定しませんよ。教養としてやるのは大いに結構です。でも現実の国際化に対応できなくちゃ。ねえ。

    2018年04月05日22時11分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん う〜ん、重くのしかかって来る話だ。 いま私たちの多くが直面しているテーマですね。 多くの人は目をそらしているけれども、私もかな、間違いなくその日は来ます。 ただ、子育てを終えれば覚悟はできます。そのためには目を背けずにシュミレーションをすることが大事ですね。 しかしこのお話しのように、8才の息子がいる、必然的に若い夫、したがって自分も若い、となれば心穏やかではいられないでしょう。 この女性は強い。 しかしそれはきっと、検査の結果が分かるまでに一人考え、悩み、苦しみ、泣いたからでしょう。 そしてついに諦観の地平に立った。人生を了解したのです。 涙が出て来ました。

    2018年04月05日23時14分

    旅鈴

    旅鈴

    yoshi.s様、 失礼いたしました。 Cross Fingersが日本でも普及しているのかどうかは知りませんが、 テニスのダブルスで、体の背後で示しているのを見たことがあります。 そうですね、英語が国際語になるには簡素化が前提でしょうね。 面白いのは、外国人同士で英語をしゃべるとうまく通じるのですよ。 以前ドイツのユースホステルを使って旅行したことがありますが、 多国籍でも、ちゃんと話が通じるのです。勿論、文法はでたらめですが、 主語と名詞、動詞があれば、わかるのです。 反対にイギリス人やアメリカ人が相手だと、聞き取りにくく感じました。 イギリス人のほうが発音は聞きやすかったと思います。 人にもよるのかもしれないけど、はっきりとしゃべっていたように思います。 外国人同士だと、文法より、何を言いたいかが重要で、伝えたい意思が相手に伝わり、 だから名詞、動詞の羅列でもわかるのでしょう。 体裁に縛られず、本当にそういう日がくれば住みよくなりますね。

    2018年04月05日23時07分

    旅鈴

    旅鈴

    yoshi.s様、 早速読んでくださり、ありがとうございます。 知人の友人は発見が遅かった末期がんでした。 キャッチボールは創作です。野球は普及していません。

    2018年04月05日23時11分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん 文を直している間にコメントが入れ替わってしまいましたね。失礼しました。 えっ、いま旅鈴さんとチャット状態ですか。この前のお話しでは7時間違いだから、・・いま夕4時半ごろですか。それなら納得です。 現実味のある物語でした。 私も本気になって考えます。

    2018年04月05日23時28分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん 国境なき医師団の話と言い、今回の掌編といい、どうも私たちにシンクロニシティが起こっているようです。こういう時には、自分の心がこうしたいと思ったことをしてみることです。 さて自分は一体どうしたいんだろう。 もう1時です。寝ます。

    2018年04月06日01時04分

    Solamimi

    Solamimi

    yoshi.sさんの所のコメント欄は、皆さん総じて長文ですね。 写真掌編をされていて、それに魅力を感じている方たちが書かれているから…かもしれませんね。 私もそのうちの一人です。 海外赴任ではありませんが、メキシコにいるので余計に感情移入できたかも。

    2018年04月10日10時23分

    yoshi.s

    yoshi.s

    Solamimiさん お元気そうで何よりです。 今はメキシコ在住なのですね。お友達を撮った写真等を拝見しています。 写真掌編は本来、写真+掌編小説のことです。しかし今では、写真+文芸全般という意味に拡張しています。 Solamimiさんの写真×詩からもアイディアを頂いたのです。 Solamimiさんは小説をお書きになり受賞される腕ですから、1枚前後のごく短い掌編小説を写真に添えてアップしませんか。されるなら楽しみだなあ。

    2018年04月10日12時51分

    Solamimi

    Solamimi

    ちょっと書いてみました。 文字制限の255文字が大変です。(; ゚Д゚)

    2018年04月10日14時08分

    yoshi.s

    yoshi.s

    Solamimiさん いまお訪ねして読みました。 残る心。・・君をまた想う。 このテーマ、続けてもらいたいなあ。

    2018年04月10日16時34分

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