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写真掌編『こぶし』2:月に吠える 1/2:写真句

写真掌編『こぶし』2:月に吠える 1/2:写真句

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    B

    月に吠えるのは 怒りのゆえか 悲しみのゆえか。 それとも・・ 君恋しさのゆえなのか  春の宵こぶしの花の吠えにけり *写真掌編小説はコメント欄に。

    コメント11件

    yoshi.s

    yoshi.s

    写真掌編:遠い想い  孤独には慣れているわ。 だってあなたは世界中を飛び回る人。 結婚する前から飛び廻っている。 出会ったのだってシンガポール。結婚したのはパリ。新婚旅行はイスタンブール。子どもができたのはナイロビ。いつだってあなたの赴任先。 でも私は嬉しかった。行った先々で感謝される、そんなあなたを見るのが好き。 でもあなたのこんどの旅は、最短でも6ヶ月。 そうあなたは言っていた。 いつだって厳しい環境の中、あなたの身体が心配よ。 いまあなたのふる里に住んで、双子の子たちを育てる私。二人はもうすぐ小学生。眺めているのは楽しいわ。 でも時々こんな宵。こぶしの花が開く宵。月に向かってつぶやくの。 会いたいわ・・あなたに。 *2/2に続く

    2018年04月01日19時13分

    写楽旅人

    写楽旅人

    素敵な画に素敵なキャプション、しばしその想いに耽りました^^ 私は外国を股にかけ飛び回る仕事ではありませんでしたが、寂しい思いをさせたことを今更ながら反省しています。

    2018年04月01日19時16分

    yoshi.s

    yoshi.s

    写楽さんをモデルにした訳ではありませんが、写楽さんもインターナショナル・ビジネスマン。 ご家族の、とくに奥さまの想いは一入のものがおありでしょうね。 でもご家族はきっと理解していらっしゃいますよ。そして誇りにもしていらっしゃることでしょう。誰でもができることではない仕事をしているんだって。

    2018年04月01日19時58分

    ぢ~

    ぢ~

    春の宵はいいですねー! 値千金だすね¥ 続きがたのしみだす♪    春の宵月がふたつの物語

    2018年04月02日20時25分

    yoshi.s

    yoshi.s

    ぢ〜さん ありがとうございます。 2回続きです。 春宵を春の宵としました。 月がふたつの物語、ぢ〜さんも書いてみませんか?

    2018年04月02日21時20分

    楓花

    楓花

    素敵なコブシの描写から 写真句、写真掌編 人物や思いが目に浮かんできます 良いですね~(^^♪

    2018年04月04日08時40分

    yoshi.s

    yoshi.s

    楓花さん 丁寧に読んで下さって、ありがとうございます。 嬉しく思います。

    2018年04月04日09時06分

    旅鈴

    旅鈴

      こぶし哀歌2(逢い歌) 今の若い人たちはいいわねえ。 ケータイとかスマフォを持ってお友達と いつでもどこでもおしゃべりできるのですものね。 おばあちゃんが若い頃は、固定電話さえなかったのよ。 電話があったのは学校と役場と警察くらいだったかしら。 そうそう、村長さんの家にもあったわ。 でも電話の必要は昔はあまりなかったわね。 遠いところへは手紙を書いたり、電報を打ったりしたし。 村には有線放送でお知らせをするし、回覧板なんてのもあったわ。 だから毎日の暮らしには大して困らなかったわね。 そういえば駅には伝言板なんてのがあったわ。 小さな黒板に白墨が置いてあっただけ。 一行くらいに ”S"で待つMよりTへ 3月8日12時 なんて当事者しかわからない暗号みたいなのが多かったわ。 それでも 結構 利用されていたのよ。 実は今日のおばあちゃんの若い頃の話、その伝言板に関係があるの。 ある日おばあちゃんはクラスの男の子とデートの約束をしたの。 隣町の映画館で映画を見ようって。 そこには二軒映画館があって、一軒は邦画、もう一つは洋画の映画をしてた。 私たちは「エデンの東」を見るつもりだったの。 駅で待ち合わせしてたんだけど、半時間待っても一時間待っても来ないんだもの、 どうしたんだろう、と思って伝言板を見に行ったけど、何にも書かれてなかった。 次の列車に乗らないともう今日は見られない、と思っていたら、 幼な馴染みの克ちゃんが来たの。 「お、T町へ行くのか。一人?」 「ううん、Y君待ってるんだけど来ないの。」 「おれ、映画を見に行くんだけど、一緒に行くか?」 そういうわけで、克ちゃんと一緒に行ったんだけど、美空ひばりの映画の方へ行っちゃったの。 それが縁で私たちは結婚したんだけどね。 Y君はお父さんが急死して、お母さんの故郷へ行ったって聞いたわ。 y君とはそれっきりになったけど、時々、あの時一緒に ジェームズ・ディーンを見たかったなあと思ってたの。 おじいちゃんが亡くなる少し前、「おまえに謝らなきゃいけないことがある」と言い出したの。 「実はあの時、yは伝言板に書いてたんだ、 『至急病院へ行かなくちゃ、ごめん。kさんへyより』って」 あのあと、y君が学校にも来なくなって転校していったから、それきりになってしまったけど、 心の底で、約束を破ったことを恨んでいたのよね。 おじいちゃんの言葉で、そうじゃなかったってわかったけど、もうすべて、遅いのよ。 あの時代にケータイがあればねえ、と今でも思うわ。

    2018年04月06日01時39分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん 力作です。 運命の物語。 ちょっとした入れ違い、ボタンの掛け違いが人生を大きく変える。良くも悪くも。 しかしそんな運命の計らいを人は知る由もない。 できることは、いまある環境で精一杯に生きること。 後になって、その入れ違いが分かったとしても、結果としてはこれで良かったね、と言えるように。 きっとケータイがなくて良かったのですよ。 でもおじいちゃんは、ずっと罪の意識を背負って生きて来たのです。おばあちゃんに言えずに。 でも最期になって、言わなくちゃ、と思ったおじいちゃん。 そんなおじいちゃんと連れ添うことができたおばあちゃん。 良かったのですよ、ケータイがなくて。 伝承文としても素晴らしい。 固定電話。たしかに学校、役場、警察、村長さんの家にありました。郵便局にもありましたね。みんな借りに行ったのですよね。 そうそう有線放送もありました。たしか農協が運営をしていたと記憶しています。地域のお知らせが放送のように流れて来たり、地域内なら電話もできたのでした。回覧板はリレーのバトンのように家から家に。しょっちゅう廻って来ました。今はもう面倒だということで廃止されたようです。 そして件の、駅の伝言板。Sで待つAよりTへ。その通りでした。ありありと頭によみがえります。  失われつつある遠い記憶。あと20年で完全に忘れ去られます。 その時にこの掌編小説がものを言います。ただの記録ではない。懐かしい物語を織り込んだちょっと哀しく美しい記憶。 *私も書き加えて、これで順番が合いました。

    2018年04月06日11時27分

    yoshi.s

    yoshi.s

    もう本当に寝ます。

    2018年04月06日01時25分

    旅鈴

    旅鈴

    少し書き換えましたので、下に来ました。

    2018年04月06日03時40分

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