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写真エッセイ:梅龍

写真エッセイ:梅龍

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    B

    ごつごつの枝に咲く梅の花は、龍に乗った活発な姫君だと、いつも思う。 しかし時として男ならだれかと考えるに、それはバイロンだと思い当たった。 龍に乗った梅花。梅龍。そう書いたとき、日本語でバイと読み、中国語でロンと読めることに気づいた。 天衣無縫のはちゃめちゃ貴族、大詩人ジョージ・バイロンこそ梅龍のイメージにふさわしい。 そう思うと、いろいろと想像が回らされ、空想が湧いて来て、詩が生まれる。 梅の花は文芸創造の源泉である。 その梅も、もう今年の終焉を迎えつつある。

    コメント2件

    ninjin

    ninjin

    バイロン、ハイネの熱なきも、、、と鉄幹が詠ったあのバイロンですよね。 バイロンは、梅龍ですか? 面白い発想ですね。 この立体感溢れる描写を拝見すると、今年梅を撮らなかったことを後悔 しますね。

    2018年03月30日17時58分

    yoshi.s

    yoshi.s

    そのバイロンです。 バイロンは面白い男で、代々続くイギリス男爵家の6代目ですが、放蕩三昧、男気の固まり。ケンブリッジに入るが勉強はしない。しかし文学の才能に秀でて多くの詩を残し、また多くの著名女性たちと浮き名を流した19世紀初頭イギリス社交界きってのスーパースターです。そうかと思えば、オスマントルコからのギリシャ独立戦争に、義憤に駆られて参加し、その地で生涯を終えた熱血漢でもありました。やわな文学青年ではなかったのです。 龍のような梅の枝に跨がった花こそバイロンその人であろうと思うのです。従って梅龍。 もっとも彼の地に梅は無いでしょうから、これは極めて日本人的な発想だとも言えるでしょう。

    2018年03月31日11時56分

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