yoshi.s
ファン登録
J
B
⑸ 数枚だが写真は撮れた。 去年ありつけなかった蕎麦も、二枚食べた。 満足だ。 吾が觔斗雲にまたがる。 上りの労苦を補なって余りある下りの快楽に身をゆだねることにしよう。 下りの方がより危険なことは承知している。 調子に乗ってスピードを出し過ぎないことだ。 道路に出たとたんに觔斗雲は飛び始めた。 カーブの多い山道だ。ハンドルはほとんど切らない。 身体を傾けるだけで曲がる。 山間を吹き抜ける風のようだ。 *下につづく
yoshijinさん 渓流、紅葉の名手yoshijinさんにそう言われるのは光栄です。 え、yoshijinさん花貫渓谷に来たのですか? いや、そんなはずはないなあ。作品が上がっていないもの。
2017年12月02日21時21分
改めて六曲一双の屏風「紅葉」を見てみました。 屏風の数え方、1扇は知りませんでした。 漣が立って白い飛沫になっている一扇もあります。 yoshi.sさまが意図していなかったとしても 大観さんに後押しして頂いたように思います。 上りに2時間のところを15分で下るなんてお若いです! すでに素晴しいお土産をたくさん見せて頂きました。 感動しました。ありがとうございます。
2017年12月02日22時00分
michyさん 大観さんが後押ししてくれたとは、うれしくもあり、身のすくむ思いでもあります。 紅葉は、原画を何遍も見ました。その印象が記憶にあったのかもしれませんね。 ただ、原作の場所は海岸です。私の画は渓流ですからニュアンスの違いはあると思います。 しかし、紅葉に水の青と砕ける白い飛沫は共通していますね。 いやいや、調子に乗って大それた比較をしてしまいました。 しかし来年はもっと意識して撮ってみましょう。 michyさん、来年は蕎麦を食べに来ませんか。
2017年12月03日00時11分
紅葉流水と紅葉落水、ちょっと見には双子みたいに似ていますね。 枝の差し伸べ方とか、後ろの水の流れとか。 *風に乗るのではない。風になるのだ。 素敵な表現で、もう自転車と一心同体ですね。 私も昔はハンドルから両手を離して、乗っていましたよ。 タイタニックのずっとずっと前だから、真似ではありません。
2017年12月05日00時24分
yoshi.s
*つづき 久しぶりに風になった。 言っておくが、風に乗るのではない。風になるのだ。 こればかりは、車ではもちろん、オートバイでも体験できない。 自らが風になることができるのは、地上では自転車だけだ。 前後のブレーキをコントロールする。 かつて知ったる道。しかし突発のアクシデントはいつだってあり得る。 むかしの交通標語にあった『注意一秒、ケガ一生』である。 崖で見えないカーブの向こうに意識を飛ばす。 いくつかの崖のカーブを廻り切ると、見通しのよい道になる。 スピードが出る。誘惑と安全意識のせめぎあいだ。 ペダルは一切漕がない。 風だ。僕は風だ。 やがて山道を抜け、通常の道路に出た。 2時間かかって上がって来た道を、15分で走り下りた。 風は治まり、普通の自転車乗りになる。 家路に着こう。紅葉写真数枚の土産を持って。 *おわり
2017年12月02日19時22分