ffly2072
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J
B
カンカンと音を立てて進むリフトを横目に斜面を駆け上がる。 あんなのに乗って、大人は楽をして登る気らしいけど僕は違う。自分の足で、土とか草とかとにかく何かしらの感触を直接踏みしめながら一歩ずつ進むからいいんだ。それにこっちの方が早い。 ほら見てみなよ、一緒に出発してたのにあのおじさんときたらまだあんな所だ、ざまーみろ。 ーーー少年は気分が乗った。そしていつもの通りに構える。