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写真掌編:桜の下で 19:公園の山桜

写真掌編:桜の下で 19:公園の山桜

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    一輪の花集まりて山覆う (19) 「まず全体のためを考える。そうすると、それはそのまま自分のためにもなる。なぜなら、自分は全体の一部なのだから」。「これを現実の人間社会に当てはめれば、小さくは僕たちの身の回りを考える。大きく考えれば、動物や植物も含めて、全体は世界だ。世界のことを考えて行動する。それが僕の出した答えだ」 「うーむ、世界のことを考えて行動するのか・・」 「いや、身の周りの社会のことを考えたっていい。同じことだもの」 *下につづく

    コメント9件

    yoshi.s

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    *つづき 「クラブでのことと同じだ。僕たちのクラブが楽しかったのは、みんながクラブのことを第一に考え、お互いを尊重したからだよ。僕がこういう風に考えるようになったのも、クラブでの体験があったからだと思う」 「ただ僕はもともと世界に出てみたかった」 「なるほど。だからお前は世界を考えるのか。具体的にはどうするんだ?」 「いろいろ考えているうちに、僕は国連で働くことを目指すようになった」 「国家どうしがそれぞれの国の利益だけを考えて行動すれば、互いにぶつかるのは当たり前だ。それが高じると戦争になる。そうしたら一人一人が悲惨な状況になる。全体の問題はそのまま個人に降り掛かる。 国家だって、世界全体のことを先に考えて行動すれば、ぶつかることは少なくなるはずだ。 その調整役になるのは国連だが、現実には常任理事国のエゴのためになかなかうまくいかない。 これを改善するために僕は、国連に入りたいと考えるようになった」 「でっかい夢だなあ」 『そう考えた時にはもう夢じゃなかった。すぐに計画を立てた」 *次の桜につづく

    2017年05月04日20時39分

    写楽旅人

    写楽旅人

    白い桜に葉っぱが沢山入ることで随分と贅沢な気持ちになるものですねえ! かなりの樹齢と思いますが、素敵な1枚です。

    2017年05月04日22時00分

    annshii46

    annshii46

    吉夫君の夢はでっかくなってきましたね。 大島桜も若葉が美しいように、桜の下のメンバーの夢も若者らしく未来に向かって輝いているのでしょう。若いって素晴らしい!

    2017年05月04日22時29分

    yoshi.s

    yoshi.s

    写楽旅人さん 染井吉野は枝すべてが花ですから豪華です。それに対して山桜は、葉と花が一緒です。清楚な感じがしますね。 写楽さんのおっしゃる、贅沢な気持ちとは、心が安らぐというような意味かと捉えました。 同感です。

    2017年05月04日22時44分

    yoshi.s

    yoshi.s

    annshii46さん 吉夫は家族の縁薄い青年ですが、そのことによって、いのちということを深く考えるようになりました。そして彼らが共有したあの一体感に満ちた日々が、いのちの全体性を把握する機縁になったようです。吉夫の思想は、思考によるだけではなく、身体で感じたことが元になっているようですね。

    2017年05月04日23時17分

    旅鈴

    旅鈴

    やっぱり国連でしたか。  海外青年協力隊じゃなく、もっと広い場所とおっしゃったので、国連かな、と思ったのですが、まさかね、と思い直したのです。 山桜は私の友人の好きな花です。

    2017年05月05日01時48分

    michy

    michy

    全体の事を考えて行動する・・自分のためにもなる 世界全体を先ず考える・・・・国家間の争いがなくなる そのために国連で働きたい。 自分のいのちはそのためのものなのでしょうか。 固い決意の吉夫さんはどのような計画を持っているのか これからの展開を楽しみにさせて頂きます。 この美しい山桜は気持が固まって枝が大きく広がりました。 話は変わりますが、私のほうの山桜は葉の色が緑ではなく薄茶色です。

    2017年05月05日07時29分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん 国連の職員になるには、共通語である英語はもちろんですが、少なくとも修士号が必要です。 で、吉夫はどうしたでしょう? なんだかクイズ番組みたいになってきましたね。 私のPHOTOHITO投稿第1号は山桜です。ご友人によろしく。

    2017年05月05日10時21分

    yoshi.s

    yoshi.s

    michyさん 吉夫の考え方は、旧日本軍の、わが命は国に捧げる、というメンタリティと表面的には似ています。しかし正反対です。 あの考え方は、戦争遂行を目的とした国家の指導者たちから押し付けられたものです。 吉夫は自ら、いのちの本質に目覚めたのです。自分イコール全体のいのちと感得したのです。 全体のいのちのために自分のいのちを使うことが、自らの生の意義と理解したのです。 この大きな山桜は見事ですが、よく見れば一つひとつの葉や花の集まりです。 全体を写真に撮っても絵になるし、一輪を撮っても絵になります。畢竟同じものですものね。

    2017年05月05日11時05分

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