yoshi.s
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行く季節(とき)を描き留めむ花の舞 (15) 「それから?」と玲子が先を促した。 「僕には父も母もいなくなった。兄弟もいない。中学時代は暗い子どもで、友だちらしい友だちはいなかった。だから高校に入ったら友だちを見つけたかった。それでクラブを作ろうと思ったんだ」 「部活はいくつもあったのに、どうして新しいクラブを作ろうと思ったんだ?しかも俳句クラブだ。ちょっと変わってるよな」と、幸広 「僕は特別に何かをしたかったわけじゃない。友だちを作りたかっただけなんだ。心からつき合える友だちをね」 *下に続く
花の下の苑も最高潮を迎えたのでしょうか。 写真は春を描く人ですか、ここに集まった仲間、みんな一人一人が春を描く人、今を生きている、というメッセージなんでしょうね。 と想像させていただきました。
2017年04月30日21時30分
吉夫さんが高1のときに始めた俳句の会員一人ひとりが お互いを信頼し刺激しあって素晴しい人生を描いていると思います。 絆の強さにも心打たれました。 これからの人生をどのように描き続けるのでしょうか、、、
2017年04月30日22時29分
michyさん 彼らは、それぞれに魅力的な人生を生きています。少なくとも、はっきりとした方向性を持って、人生を歩んでいます。 彼らをそうさせた原動力は何だったのでしょうか。
2017年04月30日23時57分
真一君の言葉が印象的です。「写真は俳句だ。無駄を省いて焦点を絞る。これに尽きる。」 yoshi.s様の現実とも一致しますね。それと友達のありがたさをつくづく感じます。
2017年05月01日01時00分
はなてふさん ここまで読み進みましたか。2/3まで来ましたね。 出会い、付き合い、といったものの価値は、あとになって分かるものです。 もし早くに分かれば、その人はたぶん豊かな人生を歩むことでしょう。
2020年04月24日19時25分
yoshi.s
*つづき 「俳句は心を表現する文芸だ。しかも直接にではなく、何かに託してね。人の心に触れる手段としては最適だ。爺ちゃんの勧めもあった」。「それで、君たちに出会った。僕は君たちに出会えて本当に良かった。句を詠むときに、そのことが頭に浮かんだ。それで胸が詰まったんだ。これこそ僕の求めていたものだったんだよ」 「だからみんながやりたいことをやろうとすると、ほとんど全部 OK したんだな」 「そうだよ。だってみんなが寄ってたかって、わいわいやるのは楽しいじゃないか」 「だから1週間に一度の会のはずなのに、みんなほぼ毎日集まっていたんだな。とにかく楽しかったものな、みんなといると」 「それに、クラブの活動に影響を受けてその後の人生が決まったやつも多い。まずおれがそうだ。おれ曰く、写真は俳句だ。無駄を省いて焦点を絞る。これに尽きる」と、真一。 「私もそうよ。このクラブの3年間がなかったら今の自分はいない」と、笑美子。 「私だってそうよ。私はもともとバイオリンをやっていたけど、ここでみんなが聞いてくれるのはすごく嬉しかった。半分は親に習わされていたバイオリンだけど、ここにいたことで前よりもずっとずっと好きになったの。それで今があるのよ」 みんな次々に思っていたことを言い出し始めた。 *次の桜につづく
2017年04月30日20時51分