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前回アップロードした "三ツ星界隈" では PixInsight の ABE をほぼデフォルトパラメーターで掛けて東京方面となる南西側の光害カブリ除去処理を行っていたのですが、精製されたシェーディングファイルをよくよく見ると分子雲の赤い部分まで削られているな…と。 そこで一旦32bit整数 fits ファイルに落とし、SI7のカブリ傾斜補正を使って均した後、再び PixInsight に戻し、炙りたくってみました。
こういうところだとDBEとかABEは使いづらい、というか、背景がないから仕方ないのですが、PIも分子雲の淡さの中から本来の背景を見つけてくれる、とかに進化したら無敵になるような気がします。人間でもどこまで背景かわからないことがしばしばあるので、やはり難しいでしょうか。 私もDBEかけてバックグラウンドみて、色を拾ってたらそこのボックスを消したりスムーズネスを上げてみたりはよくやります。 Gの暗部がリニアではないというのは良くわかりませんでしたが、上の方の文から考えるに、RGB分解するとGだけがなぜか淡いってことでしょうか。
2016年12月13日23時30分
そこまでやっちゃうと、「星位置から星域特定して、NASAの写真に記録されてる輝度情報は残して、無いモノは削っちゃう…ってので簡単に出来そうで。それはもう写真を撮る意味が無いような気がしてフクザツです。(笑) DBE や ABE は「フラットエイド」と同じく「輝度情報を削る」処理なので諸刃の剣だと思います。本当は「フラットエイド」のように最終的な掛かり具合を%で細かく指定して「弱めに掛ける」ことができるといいなぁ、と思いました。 SI7のカブリ除去は輝度を矢印方向に1次関数で傾斜させるだけなので輝度情報が失われることがなく、安心して掛けられます。 単純なカブリ除去にしか使えないので、光害地で撮ったモノにはあまり役に経ちませんが。 Gの件、元画像をRGB分解してそれぞれのモノクロ画像を比べると、Gだけやたらコントラストが低いのです。それを「ぱっと見メリハリついてるように」Gレベルの最大・最小を圧縮してカラー合成して見ると、明部だったり暗部だったりに緑が纏わり付いて見えてしまうのです。 そこでカラーで見たとき緑の星は無く、しかしマゼンタにかぶった感じも受けないよう、Gのトーンカーブだけ少々小細工した次第です。
2016年12月14日11時37分
確かに。便利になりすぎても趣味性が失われますね。 かかり具合ですが、DBEだったらtoleranceでしたっけ、あそこで結構調整できる気がします。もっとも、マウスオーバーで出てくるけどすぐ消えちゃう説明をちょっと見ただけではっきりわからなかったんですが、背景の見極めの度合いを調整しているみたいなので、引き算なりわり算なりの度合いを調整しているわけではないとは思います。どの程度背景としてとらえるか、だと思いますが、かと言って、あの四角いマークの生成時点のみの問題ではなく、実際生成した後であそこの数字を変えると強くかかったり弱くかかったりするような実感があります。 フラットエイドはしっかり使ったことがないのですが、かかり具合のパーセントを決めたければ例の背景の画像をとっておいて、pixelmathで元画像ー背景画像x0.8、とか0.7、とか言う感じでやってみるとどうなんでしょう。ってやったことないですが、今の思いつきで適当なことを書いております。 Gの件は了解しました。うーんなんなんでしょう。モノクロで撮影した最近の画像、RGBごとに見てみたら、GBはだいたい似たような感じでコントラストが低いですね。まあ、Ha領域を撮っているのでRがよく写るのは当然かもしれません。しかしGだけ低いのは、すみませんよくわかりません。
2016年12月14日14時26分
HUQ
最後にムチャクチャに彩度を上げましたが、そこは似たような写真が並ぶ中でのアイキャッチ、ってことで。(笑) 彩度を上げるまでは真面目にRGBトーン調整を行っていたのですが、元画像のGが非常に軟調だったため、WB調整に苦労しました。 単純にGのコントラストを上げるとオレンジの領域に緑が浮き、暗部がマゼンタに転びます。 そこでGの最暗部を僅かに持ち上げ、昼間部は僅かに落とし、明部はリニアなトーンに戻す、という微妙なトーンカーブで補正しました。 Gだけ階調の暗部がリニアでない(またはR・Bが同期してリニアでない)ってのは、フラット撮影時の内面反射等の問題…なのかなぁ。。。 一度、青空フラットで試してみるべきですね。
2016年12月13日14時08分