hal3000
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ある男には岡向こうの家の窓が気になっていた、それは毎日夕方になると窓が黄金色に輝くのであった。 そしてある日、意を決して男はその家へ訪ねた。 最初は黄金色だった窓が近づくにつれて黄金色が失せていった。 その家に着く頃には何ともないガラス窓になっていて その家の人に、黄金の窓はどうなったんですか?と今までの話をした。 するとその家の人は、「それなら、うちでなくあそこですよ。」と また岡向こうの家を指さし その人もいつも黄金色の窓が気になっていたのだ。 遠い昔の小学校の国語の本から。