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みなさんお久しぶりです。 PHOTOHITOを卒業した身でありながら、いたたまれない気分になりましたのでご報告させていただきます。 北海道美瑛町の【哲学の木】が今日最期を遂げました 哲学の木自体の寿命もありましたが、僕もカメラを始めた時からお世話になった丘の木であるので切ない気持ちでなりません。 皆様も美瑛などにお越しの際には、畑などの私有地には入らないようお願いします。 ネット時代の今、間違った噂が広がらないよう下記に美瑛町在住の写真家中西敏貴さんのSNSの文章を載せさせていただきます。
お久しぶりです。 とても残念ですが、貴重な情報をありがとうございます。 私も2年ほど前の早春に訪れましたが、今度は雪景色での 撮影を楽しみにしていました。 農家の方の苦渋のご決断に、言葉もありません。
2016年02月24日21時25分
お久しぶりです。 自分だけはいいのだというカメラマンの思い上がった心が 一本の木の消滅につながったのかと思うと残念でなりません。 この木の死を自戒の象徴としたいと思います。 情報ありがとうございました。
2016年02月25日17時49分
お久しぶりです。私も過去の写真を引っ張り出して追悼させていただきました。本当に残念でなりません。 今、このサイトでの在りし日の姿をと検索しましたらお目にかかることができました。
2016年02月25日22時53分
私は行ったことはありませんが、残念でとても悲しいニュースです。 人が集まるところはみな汚れていきます。 どうしたら綺麗な自然を残しながら観光や撮影ができるのでしょうか? 故意ではなく知らず知らずのうちに汚してしまうこともあるでしょうが、今回は故意というか悪質なケースもあったようなので、人類にとって、これは不可能なことなのかもしれませんね。 そう思うと、人が寄り付かないようにするしか選択はなかったということですね。
2016年02月28日19時38分
写楽庵(卒業しました)
※写真家中西敏貴様SNSより抜粋 まず、哲学の木は切られたのではありません。 イタリアポプラである哲学の木は寿命を全うしようとしていました。かなり弱っていたことは間違いありません。ご存知のようにかなり大きな木で、この木が農作物のある時期に倒れたりすると大変な被害になることは明白です。そんなこともあり、地主さんは昨年から決断していました。 もちろん、その決断を後押しした理由に「観光客やカメラマンのマナーの悪さ」があることは事実です。農作業中の姿を撮る、畑に入る、雪の中で遊ぶ。そのどの行為も彼らは望んでいませんでした。あの木が今日まで生きてこれたのは、「それでも美瑛まで来てくれるんだから、楽しみを奪っちゃかわいそうだな」という農家の方のご好意があったからです。 しかし、近年はその我慢の限界を超えていました。そこで彼らは昨年から撮影禁止という決断をしたのです。それでも畑への侵入は後を絶たない。彼らにとって、木は農作業の邪魔な存在となってしまったのです。 そして、今日、重機によって倒されました。弱っていたため、少しの力で倒れてしまいました。あまりにあっけなく、一瞬の出来事でした。 この顛末を見ていたのは、私以外に地主さん他関係者のみ。わずかな人間に見守られながらその命を終えました。 切られる瞬間に立ち会えた、といった情報もすでにあるようですが、だれもいませんでした。写真を撮っているのも私だけです。今後、様々な情報が出てくるでしょうが、事実を知っているのは今日、そこにいた人間だけです。どうか、間違った情報を広げないでください。 言うまでもなく農家は農業で生計を立てています。その彼らが決断したのですから、我々がとやかく言えた立場ではありません。倒れる瞬間、涙が止まりませんでした。しかし、一番悲しいのは彼らの筈です。どうか、そっとしておいてあげて欲しいのです。 今回の出来事が、美瑛のみならず観光スポットでのマナー向上につながる大きな一歩になれば、きっと哲学の木も成仏できることでしょうし、そう願いたいものです。
2016年02月24日21時01分