東の空が赤く染まるころ　不意に辺りは朝霧に包まれ始めた・・・空は淡く灰をまき散らすようにパステル色に変わり始めたやがて濃い霧がここにたどり着けばモノトーンの世界に包まれてしまうだろう　　　　　　　い　　わ　　な

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空色しずく

あの懐かしい　冬の日の遠い東の空に　浮かぶ雲がやがてその色を　紅く染めるころふたりの姿を　隠すようにあたりを　深いふかい朝霧が　覆い尽くしたその朝霧の中　ふたりで眺めた　あの空は　紅い色から　やさしい色に　染まりそれはまるで　いつの時も互いを想い逢うふたりの心模様のよう・・・やがて　押し寄せる　濃い朝霧が　ここからそっとふたりを別の世界へと　連れだした・・・　　し　ず　く

2016年02月05日17時48分