青森から上京した私にとっては、大きな赤提灯や虹色の橋よりも『東京タワー』こそが何よりもこの地のシンボルであり、これを目にできているということは、自分がこちらで“頑張れている”という証でもありました。 2011年の3月11日に、その頂きの鉄骨が“ぐにゃり”と曲がった姿を目の当たりにした時の感覚は、生涯決して忘れません。 　あれから4年経ちましたが、今でも時折「曲がってはいないか」と、つい思います。

この写真についてのプロからの講評 一般公開

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講評者：戸澤 裕司（日本写真学院 講師） 講評カテゴリ：ドキュメンタリー

4年目の311。青森出身の作者が見る東京の象徴、東京タワーとその向こうに広がる淡い空。折れ曲がったアンテナは直っているはず。あなたの心の傷はどうですか？　淡いけれど晴れた空のようであって欲しいですね。心の内なる想いと現実の対象がきちんと重ねられた作品ですね。

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