かあくん。
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約700年も昔、木郎の里の助三郎と多田の里の鍋乃は、人目を忍んで この浜で逢瀬を重ねていた。 暗い夜 鍋乃のともす灯は助三郎の唯一の目標であり、愛する二人を結ぶ希望の灯でのあった。 鍋乃に想いを寄せるもう一人の男 源次は二人の仲を妬み 灯を崖のはずれに移して騙し 助三郎は深い海から帰らぬ人となり 鍋乃も源次の求愛を退け海に身を投げ 助三郎の後を追った。 この悲しい恋の物語を秘めた浜は いつの頃からか「恋路」と呼ばれる様になったと伝えられる。 恋路海岸。